春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
今回の吹き抜け部分をシングル煙突から二重断熱煙突に入れ替えた案件は、室内側だけでなく屋外側も、相談を受けていて、別途工事で対策していた。

もし新築時から、薪ストーブ導入のコンサルをさせてもらっていれば、最初から以下の写真のような煙突の提案をしたけど、今回は他社施工でフラッシングで、ちょこっとだけ屋根上60センチ程度だけ立ち上がっている状況だった。そのため、屋根と屋根の谷間に溜まった煙が隣の家に吹き降ろしてしまって、「近隣から苦情をもらって薪ストーブが使えなくなってしまった」ということで相談を受けた。

こういう場合には、物理的に煙突のトップの位置を風圧帯を避ける高さまで上げるしかない。フラッシングの場合には煙突の高さを稼げないので、チムニー作成するしかない。雨仕舞いに有利なのは角トップだけど、今回は苦情対策なので極力高さを稼ぐために囲いフラッシングでチムニー上からさらに1メートル伸ばす提案をした。

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チムニーで高さを稼いで、囲いフラッシングでさらに伸ばして、教科書通り棟より高いトップ位置にした

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当初より2メートル高い位置にトップを設定

この対策により苦情は解消して、また使えるようになった。

薪ストーブの煙突設計の際は、自宅のみでなく、周辺の環境も十分に考慮に入れる必要がある。

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排気温度を下げずに強いドラフト(上昇気流)で安定燃焼させるために、シングル煙突から二重断熱煙突に入れ替えて、風圧帯の対策で煙突を2メートル延長したので、今回はこれまでついていなかったダンパーをつけた。

シングル部分にDIYで取りつける後付けパーツもあるけど、今回は高木工業製の二重断熱煙突なので、ダンパー付きの二重断熱煙突も選択可能だった。メーカー製のため、造りもしっかりしているし、安心感がある。

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ガツンと焚いて、炉内の温度がしっかりと上がって、熾火がたっぷりできた状態でダンパーを閉じてやれば、燃費が向上する。使い方が判らない場合にはダンパーを開いておけば、ついてないのと同じで、取り付けるデメリットはないので、CB機で燃えすぎる傾向のある機種(※)の場合には、最初から注文してつけておくことをお勧めする。

※CB機でもダンパー不要の機種もあり一概には言えないので、施工店に相談しよう

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固定金具取付前

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固定金具取付後

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エルボの折れ曲がりの上部分で固定したので、だいぶ剛性感が出た

既存のシングル煙突の時の固定金具は、直径が違うのでバンドも使えず、長さも合わないので使えなかった。前回と同じ高さだと煙突の継ぎ目が干渉してしまうので、なるべく低めの位置で最大限の振れ止めの効果を狙った。

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上から見下ろしたところ

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新築からコンサルさせてもらっていたら、かわはら式耐震煙突固定法で、炉壁のすぐ上でも固定していただろう

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あらかじめ現場で寸法を計測しておいて、事前に固定金具の長さを調整しておいた。

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普通は入荷したら、そのまま現場に持って行き、現場で切断するが、今回は現場確認済みだったので事前作成する

そのことで、現場に余計な工具や養生などの資材を持っていかなくて済むし、何よりもスムーズに短時間で工事できるようになる。

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どの穴同士を組み合わせるかを考えつつ、切断場所を決定する

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使用する部分を養生して、サンダーで切断する

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切断面はヤスリでバリを取る

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黒の耐熱スプレーで、切断面を塗装する

この部分は煙突固定金具のバンドで隠れてしまうし、ステンレスで錆びる素材ではないので、実用上、機能上はここまでやる必要があるかどうかは議論のあるところだけど、できることはやっておこうという感じだ。

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室内側が全部シングル煙突と二重断熱煙突では、明らかに燃焼効率が違う。煤の付着量、焚き付けのしやすさ、空気の絞りやすさなど、性能面では、あらゆる点で後者が優れる。

数年使った後の入れ替え工事なので、必ず、この冬からユーザーは「やって良かった」と実感するだろう。これまで数件同様の入れ替え工事をしてきたけど、焚き付けの瞬間から、すぐに実感してくれているので、私も自信を持ってお勧めできる。

シングル煙突しか使ったことがない人は、「それなりの燃え方」が当たり前になっていてあまり実感しないと思うけど、明らかな違いがある。もし入れ替え工事をしても、効果が体感できない場合には、全額返金して元に戻しても良いくらいだ。その場合は、シングル煙突を捨てずに保管しておいて欲しい。

これまでメーカー不明の高木工業以外の既存煙突だとコネクター形状が合わないで、引き受けるのを躊躇してしまっていたけど、他社製から高木煙突への変換アダプターができたので、これを使えば互換性を気にしないで高木煙突を使える。

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よくある、室内の吹き抜け部分オールシングル煙突施工の現場

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口元までオール二重断熱煙突に入れ替えた

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シングル煙突を撤去するとメーカー不明の二重断熱煙突のコネクターが出てくる

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他社製→高木煙突変換アダプターを取り付けてコネクター形状の違いを解消

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口元までオール二重断熱煙突&ダンパー付きの二重断熱煙突の仕様にした

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