春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
寒くなってくると、寝る前に薪を投入して、朝まで燃やしたいという要求が出てくるのは当然のことだ。

ただ、単純に巨大なMEGA薪をぶち込めば良いというわけではない。一晩、きっちり燃やして、朝までたっぷりの熾き火を残すのにはそれなりのコツがある。

巨大なMEGA薪を突っ込む前に、ガンガン中くらいの薪を燃やして、温度を上げてやる。薪ストーブの表面温度も通常より高めにして、炉内にも熾き火が大量にある状態を作る。この状態を作らないとMEGA薪はきちんと燃やせない。良い感じになったらMEGA薪を投入する。

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大きな薪を入れる前段階でガンガン焚いて熾き火を大量に作る

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就寝の30分くらい前に巨大な薪を投入して、ガツンとその薪を空気全開で燃やし、明るい炎と、暗いオーロラ炎が半分半分くらいになるように空気調整する

やってしまいがちなミスは投入直後にすぐ空気を絞ってしまうことだ。(触媒機の場合にはすぐにダンパーを閉めてしまうこと)そうすると温度が低下して、燻って、煙や煤が大量発生して完全燃焼とは程遠い状態となる。この状態は、本来なら熱として回収する成分を煙突から外に捨てているだけで、効率が悪いし、下手をすると、立ち消え方向に陥り、燃え残りの木が炉内に残っているみたいなことになる。たまに燃え残りの焦げた木が炉内に残っているような薪ストーブを見るけど、そんなのは論外の使い方と言える。

MEGA薪(本当は太めの薪を数本セットで炉内を満たす方が良いのだが・・・)を投入したら20分程度は空気前回で燃やし続けて、投入した薪の表面全体が完全に真っ黒に焦げて赤い熾きに近い部分も観察できるようになるまで待つことだ。多少、通常より表面温度が高くなってもビビることはない。投入した薪がしっかり燃えてから、初めて空気の調整をする。その時に全閉にするのはお勧めできない。太めの薪は細めの薪よりも、完全燃焼のために空気を要求するので、炎が少なくなりすぎないように、炎の状態を観察しながら空気の量を決める。黄色い明るい炎と薄暗いオーロラ炎が半分半分くらいが適切な空気量だ。理想的な燃焼状態を作れば、効率良い燃焼を続けてくれるので、朝まで必ず熾き火が残るはずだ。

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最後の薪が、しっかりと燃えているのを確認してから、空気調整する。炎が弱まらないのを確認してから寝る

熾き火の持ち時間は、薪ストーブのサイズにもよる。大型の機種ほど投入できる薪の量が多いので、熾き火の持ち時間が長くなるのは当然のことだ。大型の機種で12時間程度、中型で8時間程度、小型でも6時間程度は、最後の薪の投入から熾き火は楽勝で持つだろう。そのくらい持たない場合には焚き方に問題があるということだ。

長々と書いたけど、短くまとめると就寝の30分前くらいに最後の薪を投入して、その薪がしっかり燃えてから、空気を絞り過ぎないで適切な量に調整してから、寝るというのがコツだ。寝る直前に薪を投入では、朝まで効率の良い燃え方はしてくれない。「薪を節約しよう」とか「長持ちさせよう」と、温度が上がる前に早めに空気を絞ってしまう気持ちも無理はないけど、それをやると本来なら、二次燃焼で効率良く低燃費で燃えてくれるはずの成分を煙突から捨てているだけと認識しよう。

高速道路の合流車線でシフトダウンしてアクセル全開で時速100キロまで加速しなければならないのに、ビビッて床までアクセを踏めなくてシフトダウンしないでタラタラ加速して、合流車線の最後で止っている車をたまに見かけるけど、薪ストーブの空気を早めに絞るということは、それと同じなのだ。まずは床までアクセルを踏み込んで、巡航速度に達したらトップギアに入れてアクセルをあまり踏まなくても回転を落として低燃費で走れるようになる。薪ストーブの使用もそういうイメージを持って、今はどういう段階なのかと意識すると良いと思う。

次の記事では、この状態から9時間後の様子をレポートしよう。

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コメント
この記事へのコメント
分かりやすい記事ありがとうございます。
薪ストーブの操作をMT車の運転に置き換えると私の様な初心者でもイメージし易いですね。
今の時代、車も家電もオートに頼り過ぎていて楽し過ぎ、自分で操作する面白味が無くなってしまいました。

2014/12/04(木) 10:48:07 | URL | 参考になります。 #-[ 編集]
参考になりますさま:

薪ストーブの使い方は、車の運転に例えると解りやすいですよね。MT車でもAT車でも基本は一緒ですが、MT車の自分で操っているという面白さは、薪ストーブに通じるものがあると思います。

マニュアル感覚、アナログ感覚が残っている数少ない分野だと思います。
2014/12/04(木) 10:53:13 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
熾きの量が...
話はちょっと脱線してしまうのですが,
今シーズンから,耐火物をバーミキュライトから珪藻土に変更したら,昨シーズンまでは,炉内に消し炭が沢山残って困っていたのに,交換後は完全燃焼して,熾まで残らなくなってしまいました.これはイイ症状なのか,悪い症状なのか...?です.
2014/12/05(金) 10:49:34 | URL | てんにょ #ddsr688U[ 編集]
てんにょさま:

断熱材をバーミキュライトから珪藻土に変更で消し炭の残りがなくなったというのは興味深い現象ですねぇ。

完全燃焼しているので良い方向だと思いますが、残したい場合には煙突ダンパー追加でコントロールできると思います。
2014/12/05(金) 11:19:46 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
出張レクチャー
はじめまして。いつも楽しくブログ拝見しています。
来年自宅に薪ストーブを導入する予定なのですが、焚き方出張レクチャーは札幌でも可能でしょうか??
可能であれば概算でいいので出張費込の料金を教えていただけないでしょうか。

また、本体は700SLが憧れですが外気導入を優先して760CBにする予定です。地元ストーブ店からは断熱性能の高さからパワーマチック煙突をすすめられています。カワハラさんおすすめの国産(いまならヨツールでしょうか?)と比べてどうなのでしょう?
良ければご教授いただけると助かります。
お忙しい中申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。
2014/12/05(金) 17:36:30 | URL | チャック #CWUURYHQ[ 編集]
チャックさま:

ご挨拶と質問をありがとうございます。

焚き方の出張レクチャーは札幌でも可能です。ジェットスターで飛べば、そんなに経費もかかりませんので、出張料込み3万円でお受けします。

パワーマッチックと比較にならないくらい国産の方が性能、精度が良いです。現物を見比べてみれば素人でも違いが判りますよ。

ところで760CBJをご希望とのことですが、それが気になります。北海道の断熱性能の良い一般住宅であれば640CBJの方が良いと思います。

古民家や断熱性の悪い古い家であれば話は別ですが、外気導入を前提の考え方ということであれば、気密性の良い住宅だと推測しますが、いかがですか?
2014/12/05(金) 17:47:15 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2014/12/05(金) 20:51:27 | | #[ 編集]
2014/12/05(金) 20:51:27さま:

内緒コメントになっていたのは、具体的なハウスメーカー名が出ているからでしょうか?

とりあえず今後はメールで打ち合わせしましょう。ブログのサイドバーのところにメール送信フォームがありますので、そちらからどうぞ。

コメントでいただいた質問ですが、その状況であれば、総合的に考えて640CBがお勧めです。ダッチオーブンも10インチまででしたら入りますよ。

760CBJだと持て余すと思います。
2014/12/05(金) 21:20:53 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
バーミキュライトから珪藻土
 熱特性調べないままの推測で恐縮ですが、珪藻土の方が、比熱が大きい、すなわち熱容量が大きいからではないでしょうか?
 だとすれば、ほどほどにしか優秀でないバーミキュライトの断熱性は十二分で、珪藻土にして断熱性が少し落ちても熱容量が効いたという事になり、川原さんが以前なされた、ソープストーン
による高性能化や、ノザキ2300側面遮熱鋳鉄プレート(実は蓄熱板)による性能UP(推測)と理屈が通じてきます。
2014/12/06(土) 09:34:20 | URL | 山口透 #tZEVnSis[ 編集]
山口透さま:

フォローをありがとうございます。その考察の通りだと思います。
2014/12/06(土) 10:37:41 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
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