シーズン後に放置しておいて、薪ストーブシーズンに入る直前にやる人もいるけど、それはお勧めできない。シーズンオフの間に放置しておいた煤や灰が湿気を吸って、薪ストーブ本体や煙突の腐食の原因になるからだ。シーズン後に綺麗に掃除することで、長持ちさせることができる。同じ作業をするならば効果的な時期にやりたい。
「数年に一度しか煙突掃除しない」と豪語しているベテランユーザーもいるけれども、一般的なユーザーは、その年の焚き方、薪の乾燥などを検証する意味も含めて、毎年必ず定期的に実行したい。(本当に上手に焚けば、1シーズン焚いてもスプーン1杯程度の量なので、10年やらなくても大丈夫なケースもあるので、そういう自信のある人は例外)
煙突掃除をすることによって屋根の塗装、漆喰、コーキングの劣化など防水処理の点検になるというメリットもある。
煙突掃除を怠っていると、煙突内部に付着した煤に引火して煙道火災になる。火炎放射器のように煙突内を炎が噴き上げることになる。そうなると煙突の表面温度は1000℃に達して貫通部分の木部から建物火災の原因となる。毎年、必ず聞く薪ストーブが原因の火災は、このメンテナンスを怠った煙道火災によるものが多い。煙突掃除は、安全性にも直結している。「詰まったら掃除すれば良い」という考え方は、火災のリスクと隣り合わせであることを認識しよう。
桜咲く春の日に「燃えにくくなってきた」ということで、煙突掃除の依頼を受けたので行ってきた。依頼者さんは二日後に出産予定日ということで、出産前にギリギリ間に合って良かった。

トップを外して上から行うのが基本

どっさりバケツ一杯分回収
煤の量がかなり多いので、薪作りや焚き方のアドバイスをした。来シーズンはどうなるか楽しみ。

本体のメンテナンスも錆び防止のため重要
自分でやってみたい人には指導するし、自分でできない人は煤の量や質から焚き方のアドバイスを行うので、煙突掃除の依頼をして欲しい。遠方でも出張料など不要で、定額の3万円で対応しているので、遠慮なくどうぞ。

03月31日(昨日)のデータ
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