春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
山形での工事の帰りに新潟に寄って、同業のパートナーさんと色々と情報交換させてもらった。彼のブログの記事でもさらりと触れられている

話の内容についてはブログでは書けないようなことも多く、ここで紹介できることは、ごく一部だけど、現場に出ている者同士では、やはり工事のことや部材の話題が絶対に出てくる。その中で、高品質で安心して使えるのは「高木工業所」の製品だということで一致した。お互いに「高木工業所の煙突以外を使うのはプライドが許さないので極力、他は使いたくない」というところに落ち着いた。もちろん、激安物件の場合にはコストの制約があるから品質が落ちる前提で他社製を使うこともある。その激安品で何をどう使っているかというような話も出たが・・・・。

たまたまタイムリーに「二重断熱煙突がダメになって交換してきた」という実物が事務所に二つ転がっていた。一つはパートナーさんのお店の方でも実例としてお客様に見せる用途があるだろうけど、もう一つは、私がお土産にいただいても差し支えなさそうな感じだったので、初対面で、ちょっと強引だけど、お願いして、もらってきた。

二重断熱煙突は工事後に繋がってしまうと、単純な黒い筒に見えるのでメーカーの違いがあまり判らなくなってしまう。そのため重要性を感じてないユーザーが多い。でも現実には薪ストーブ本体よりも重要なパーツなのだ。長年使うと、何がどう悪くなって交換の必要が出てくるのかということを、実際に交換して撤去してきて廃棄するパーツを手元に残しておくことで、実例としての説得力が出てくる。高木工業所の煙突と他社製の現物を、それぞれ並べて見比べてもらえば、どんな素人の人でも違いが判るはずだ。こうして写真で見るよりもずっとインパクトが大きい。体感してみたい人は、かわはら薪ストーブ本舗にご来店いただければ、現物に触れて確認することができる。

高木工業所と、それ以外のメーカーの一番の違いは防水性能だ。国産の高木工業所のものは、高温多湿、多雨の日本の環境に合わせて雨が当たっての煙突内部に水が物理的にしみ込んでこない設計になっている、一方で海外製の製品は、そこまで考慮されていない。長年使っていると、内部に雨水がしみ込んできたり、湿気を吸収して少しづつ断熱性能が落ちていき、ひどい時には薪ストーブ内部や室内に水が垂れてくるという現象が発生して、このような煙突リプレース案件につながるわけだ。

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よく見かけるコネクター部分の形状

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角度を変えてみると切り欠きになっているのが判る

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断熱材が切り欠きから見えている

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切り欠き部分のクロースアップ

この部分から水がしみ込んでしまうのだ。コネクター部分の内側でも、煙突の表面を伝わってきた雨水がしみ込んでいくのは構造的に避けられない。雨漏れ防止のためにシールテープを巻いたり、コーキングで涙ぐましい努力でちょっとでも防水しようと試みている業者もあるみたいだけど、そもそも足場の悪い現場で確実な作業ができているかも怪しいし、仮に完璧な処理ができたとしても、結局そういう対策は10年程度は持ったとしても、それ以降は続かない。防水処理は劣化して遅かれ早かれ、多少の雨水の侵入の問題が出てくる。「設置直後にだけ雨漏れしなければ良い」という割り切りだろう。(私にはとても怖くてできない)

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下部のコネクター部分も同様の造作

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上部と同様に雨水や湿気が入る構造

薪ストーブ本体にはこだわるけど、こういう細かいところまでチェックするユーザーは、あまりいない。それで、このような品質の中国製、英国製などの二重断熱煙突が多く使われているというのが実情だ。「切り欠きがないから安心」というわけでなく、切り欠きがなくプレスの製品もあるけど、海外製はプレスや溶接の品質が悪く、やはり接合部分からの雨漏れの事例、報告がある。

また、英国製のNOVAでは以前は切り欠きで、雨水の侵入問題に気づいてモデルチェンジしてプレスに対策してきた。生産年度によってコネクターの形状が違うということになり互換性がなくなる。配管の変更などで煙突を交換したりする際に同じメーカーなのに適合しないので困ることになる。薪ストーブは本体が壊れたらそれだけ交換すれば良いけど、煙突の場合はシステムなので壊れた一本だけというわけにいかず、屋根の上から全部交換するハメになる。既存のユーザーを切り捨てるような対応をするメーカーの製品は使いたくない。

長期に渡って安心して使うには国産、"made in Japan"の高木工業所の二重断熱煙突を使うしかない。高温多湿、多雨な日本の環境で既に30年の歴史がある。具体的な取り扱いメーカーとしては、メトス特約店の一部と、トコナメエプコス特約店からしか入手できない。販売経路が限られているので、取り扱い店が少ないのが実情だけど、ホンキでお客様のためを思う店ならば、これらの製品を扱っているはずだ。踏み絵じゃないけど、そういうところも販売店の姿勢を見極めるポイントの一つだ。

ちなみに高木工業所の煙突のコネクター部分は、プレスで、この記事の下の写真のような形状になっているので、半永久的に内部に水や湿気が侵入しない。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1144.html

10年後、20年後に後悔しないためにも、薪ストーブのメーカーだけでなく、煙突のメーカーまでこだわって欲しいと思う。

ちなみに、かわはら薪ストーブ本舗では、現場によって施主さんの希望に迎合して複数の色んなメーカーの煙突を使っていると、将来的な配管経路の変更、移設などの時に困るので、基本的には高木工業所の二重断熱煙突を標準で使用している。激安案件の時はカナダ製のエクセル煙突を使用するが、これは例外で、デメリットを説明したうえでお客さんの自己責任扱いだ。

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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。いつも拝見しております。質問をお願いします。接続部のスリット部分からの浸水というのは、屋根から上(外部の雨ざらしの部分)で発生したものですか?室内側での発生は考えにくいのですが、どういう状況下で発生して、どのように煙突が壊れてしまったのですか?我が家の煙突も同じ構造なので、知りたいと思い質問させていただきました。よろしくお願いします。
2016/03/13(日) 15:47:39 | URL | menehune #-[ 編集]
menehuneさま:

屋根の上の煙突とトップの接続部分や、煙突同士の継ぎ目から雨が侵入しました。
2016/03/13(日) 16:08:57 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
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