春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
これまでに「薪ストーブを施工した販売店や工務店が煙突掃除してくれない」ということで、私のところに依頼がくるケースがけっこうある。そんな時には他社でどんな部材を使って、どう施工しているのか勉強になるので、可能な限り引き受けている。ぐらつく煙突とか、スライド煙突を使ってない施工とか、究極のローコスト施工のやり方は、驚きを通り越して感動すら憶えるくらいだ。

また、そこで使われている煙突部材も、普段私が使っている国産のものと大きく違う。コストダウンのため中国製、イギリス製など海外製の二重断熱煙突が使われていることが多い。海外製のものは高温多湿、多雨の日本の気候に合わせて作られてないので、コネクターのロック部分が切り欠きになっていて、ここから雨がしみ込んできてしまう構造のものもある。

プレスや溶接で作られているものもあるけど、品質が悪く雨が浸みこんでトラブルになった実例もある。そのため、このメーカーでは「コネクター部分はコーキングで防水処理してくれ」みたいな対応をしている。(営業妨害にならないようにメーカー名は伏せておく)

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海外製の二重断熱煙突のロック部分

煙突掃除の直前なので、切り欠き部分に煤が積もっているけど、風雨の際には雨がしみ込んで、断熱材が濡れていく。新品で工事の際には、煙突を箱から出すと、この切り欠きから内部の断熱材のパウダーが舞い上がる。(つまり断熱層と大気がつながっている)

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国産(高木工業所)の二重断熱煙突はプレス

一方、国産の二重断熱煙突は物理的に外気と断熱材が遮断されているので、雨水や大気中の湿気が内部にしみ込むリスクはゼロだ。日本の風土に合わせて、日本人の感性で作られた、高品質で精度の良い製品だ。着脱の際にも海外製のように同心円になっていなくて、苦労するようなこともなく、安心して扱える。

煙突そのものは、工事が終わってしまうと、ただの黒い筒に見えて、ユーザーはあまり違いを実感することができないかもしれない。しかし、このように、生産国やメーカーによって大きく質が違う。最初の2-3年では違いは出てこないけど、10-20年という年月を経過すると明らかな違いが出てきてしまう。

薪ストーブの本体は壊れたり問題が出たらサクっと交換することは簡単だけど、煙突を交換するのは大変なのだ。雨仕舞いを含めて全部やり直しになるので、新規で施工するよりも手間も時間も費用もかかる。

「薪ストーブが欲しい」と思っている人が本体をどのメーカーのどの機種にしようと悩むケースは多いかもしれないけど、煙突のメーカーを真剣に考えている人は極めて少ないと思う。その風潮があるから、ユーザーが指定しない限りは薪ストーブ店や工務店は、使用する煙突部材のメーカーは利益率の大きい(つまり原価の安い)海外製の煙突となってしまう。(実は販売価格はそれほど大差ない)

ユーザーも賢くなって、長い目で見て、煙突のメーカーまで指定して、長期に渡って安心して使える製品を選んでほしい。

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コメント
この記事へのコメント
煙突掃除、ようやくやりました・・・
かわはらさんの力説を信じて高木の二重断熱煙突にこだわって煙突設計も含めコンサルして頂き、無事設置完了してからほぼ1年が経ちました。怒られそうなタイミングですが、今頃煙突掃除とメンテナンスしました^^;。
やってみてびっくり。焚き方含め総合的にアドバイス頂いたお蔭か、煙突内の煤の量はおちょこ一杯ほどでした。煙突ブラシも通しやすく、広い炉台での作業もしやすく、これから毎年・何十年と続く作業もこれなら楽勝でやれそうです。
2015/09/02(水) 20:21:27 | URL | mk #-[ 編集]
mkさま:

うれしい、ご報告をありがとうございます。

レクチャー通りに焚いた結果だと思います。

メンテナスも自分で簡単にできる設計なので、老後も安心ですね。

今年の冬は遊びに行きたいです。
2015/09/02(水) 21:43:22 | URL | かわはら #MvScDlpk[ 編集]
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