7月1日に発売予定のハンターストーブの『アスペクト』は小型モデルだけど、縦型で炉が広くて、ガッツリたくさん薪を入れることができる。炉内の高さを生かして薪を一気に入れて途中で薪を追加投入しないで済むようにした。今思えば、縦に薪を置いてスムーズに着火できたろうけど、普段、横長の炉内の機種を使っていると、そういう発想が出なくなる。

上から着火方式で焚き付け開始
炎が立ち上がったら、すぐに扉をきっちり閉めても、大丈夫。扉を少しだけ開けて空気を送り込んでやらないと良く燃えないみたいな、気密性の高いストーブにありがちなテクニックも不要で簡単だ。

順調に燃えていく

全開でガンガン焚いて温度を目いっぱい上げる
ある程度温度が上がってきたら、空気調整をしてやる。ワンレバーの押し込み式で、最初の半分くらいまで押すと一次空気が完全に塞がって、残りの半分くらいで二次空気が絞られていく合理的な設計。一次、二次を別々のレバーで調整しないで済むイージーオペレーション。
空気を極端に絞ると、炎が消えてしまうくらいきっちり絞れてしまう。煙突からの排煙に注意する必要がある。煙突ダンパーなしでも快適に使えて、かなりコントロールの幅、調整範囲が広い。

温度が上がったら中央部分のレバーを押し入れることで空気を絞って調整する

青白い光のオーロラ炎が長時間綺麗に踊り続ける
今回のテストバーンは、15時間連続でハードにガッツリ焚く機会に恵まれた。
最初の6時間くらいは、縦型で炎が立ち上がるのが綺麗で迫力があるとは思ったけど、なかなか青白いオーロラ炎は出なかった。少しづつ炉内に灰が溜まっていき、熾火に満たされて、と薪ストーブ全体の温度が十分に上がってからは、非常に綺麗な青白いオーロラ炎が出現した。
この薪ストーブの本当の実力は2-3時間チョロっと焚いても評価できないと感じた。
この薪ストーブは、英国仕様で、7月に日本で発売される時までには、若干の改良やアクセサリー、補器類の付加などが施されることになっているそうだ。写真のままで販売されるわけではないが、基本性能や燃焼傾向は今回のレポートで、評価できたと思う。
スカゲンとともに双璧をなす、ハンターストーブの小型モデルになることだろう。小型モデルを選択する人で、縦型が好みの人はアスペクト、クラシックタイプが好みの人はスカゲンということになりそうだ。(設置スペースは、アスペクトの方が一回り、明らかに小さいが、縦長なのでそれなりに薪は入ってくれる)
今年の7月以降に小型薪ストーブを導入予定の人は要チェックだ。
