春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
フランスのFocusという暖炉の紹介だ。

海外では美術館やホテル、日本ではホテル、コンドミニアムやゴルフ場などの公共施設を中心として設置されている。

http://www.focus-creation.com/

【ご発注について】・・・カタログより

focusの製品は、すべて受注生産です。

お好きなデザインをお選びいただいた後、より快適にお使いいただくために、建築との関係、煙突の長さや固定方法などについて、詳細なお打ち合わせを必要とします。

すべての仕様が確定してからご発注いただき、納期は4カ月程度です。但し、生産状況やシーズンによって前後いたします。

詳細はどうぞお問合せ下さい。



本体と煙突の部材一式の値段はおよそ200-250万円で、別途工事代が発生する。狭い一般住宅に設置するのは無理があるが、浮遊する暖炉は富裕層の豪邸にだったら設置するのもありかもしれない。

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今回の古民家リフォーム現場の屋根瓦が、とても古くて脆いので下手に踏むと割れてしまうリスクが高い状況だ。煙突掃除は毎年のことなので、メンテナスの際に瓦を歩いて割ってしまうのも問題だ。

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この動線で棟瓦をまたいでいくのは棟瓦崩壊のリスクを考えると避けたい

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新たに取り付けた二階のサッシから屋根に直接出入りすることも考えた

梯子をかけなくても安全に煙突にアクセスできるというメリットがあり新築ならば良いけれども、横への移動距離が長いので、体重で瓦を壊すリスクが増大する。しかも壁面との取り合い部分の漆喰が絡んでいて割れた時に容易に瓦交換できないので、このルートもボツ。

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煙突貫通部分の瓦をどけたところ

最後に残ったのが、普通に下屋に梯子をかけて、煙突まで上っていくルートだ。煙突貫通部分の右側三列の瓦を新品の瓦に交換して、体重をかけても割れにくくする作戦だ。その瓦には雪止め金具を取り付けて滑り防止の安全対策も同時に取ることにした。

また、梯子が瓦に直接当たらないように下屋の破風部分に、梯子を受ける金具を設置して、その金具で梯子を受け止めて、ロープなどで縛って転倒防止対策を取れるようにする。

室内側からブラシを突いただけでトップまで綺麗に煙突掃除できる魔法のブラシ【謎】があれば、ここまでの対策を取る必要はなのだけど、とりあえず現状で考えられるベストのプランで対応することにした。

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この秋完成予定の古民家リフォーム現場の内装工事が進んでいき、少しづつ雰囲気が見えてきた。

「かわはら式耐震煙突固定」を思いつく前に依頼を受けた現場だったので、当初はその設計を盛り込まずにいたけど、まだ内装工事が終わる前だったので、まだ十分に変更が効くので導入することにした。内装の漆喰を塗る前に、炉台裏の壁面内に木下地を入れておいてもらうことにした。

下地の位置や向きなどは、薪ストーブの機種、炉台、煙突配管経路によって違うので、一概には言えないが、FLから1400の高さを中心として一辺が400ミリの正方形の木下地が基本だ。この現場は、かなり特殊な煙突の配管経路なので、その基本通りにはいかないので、応用編の裏技で対応することにした。

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木下地の位置、幅、高さなど実際の煙突開口部分をベースにして現場で指定した

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薪ストーブ設置の隣室側の壁面

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ここを45°で煙突を折り曲げて、下屋を貫通して大屋根の淵まで立ち上げる

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「かわはら式耐震煙突固定」の木下地の位置

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炉台周り(基礎の土間コンにアンカー埋め込み予定で、薪ストーブの脚もがっちり固定する)

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都内の新築中の現場。工務店の担当者から「現場で打ち合わせしましょう」と声がかかったので行ってきた。着工前に設計事務所で、設計士さんも交えて既に一度打ち合わせは済ませていたが、その時は図面上だけだったので、頭の中だけでのイメージしかなかったけど、実際に現場を見ながら再確認していくという感じになった。

当初の計画との違いはの一つは外気導入の流入経路だ。設計図面上の床下の配管経路だと梁と干渉してしまうそうだ。やっぱり現場に行かないと判らないこともある。それからこの現場にも「かわはら式耐震煙突固定」を導入することにして、下地追加をお願いしてきた。

今回は現場監督さんもいたので、炉台、炉壁の工法、仕様なども含めて具体的に話しを進めてきた。

設置工事の前にこれだけ、きっちり打ち合わせができると、安心だ。

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だいぶ形になってきた

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ベランダから容易にアクセスできる設計の煙突チムニー

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煙突の小屋裏への貫通部分

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薪ストーブを設置する炉台周り

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炉台周り

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煙突掃除&メンテナンスに行ったお客様から、家庭菜園で採れた夏野菜をいただいた。さすがに今の季節は薪ストーブで料理するわけにはいかないので、新鮮なうちに野菜炒めにした。

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夏にぴったりの限定醸造のクリスタルベルグ

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煙突掃除の時にトップを取り外すのが基本だ。排気温度が冷えて煤が一番たくさん付着するところだし、室内側からブラシを突いたところで、トップのスリットや網にブラシは物理的に届かないのでいずれ詰まってしまうからだ。

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煙突トップに煤が集中して付着するので、これを取り外さないと煙突掃除の意味がない

二階の屋根に二連梯子をかけるときには安全対策上、いくつかのコツがある。

一つ目は梯子の角度だ。75°が基本で梯子の側面に水平、垂直を合わせると75°の角度になる表示があるので、それを参考にしよう。角度が急過ぎると梯子が後ろに倒れるし、緩すぎると脚が前に滑ってしまう。

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梯子をかけるときに重要なのが角度。きっちりと確認しよう。

二つ目は梯子の固定だ。屋根の上に上がる前に、雨どいの金具などを利用して梯子をきっちり固定しよう。これを怠ると、梯子が横方向に倒れるリスクが高くなる。微風でもけっこう影響を受けるので、少しでも風が吹いている時は梯子を支える人と、登ってロープで縛る人の二人一組で行うことが重要だ。

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屋根に上る前に横風対策、転倒対策でロープで雨どいの金具に固定する

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上部をしっかり固定して左右方向に転倒しないことを確認してから屋根に上る

しっかりと梯子が固定できたら、次は靴のチェックだ。サンダルなどは問題外で、普通の靴でもけっこう滑りやすい。慣れないうちはちょっと高級なゴム底の足袋を使うと良いと思う。(安物だとグリップ力が不足してけっこう滑る)そして、梯子に登る直前に履き替えて、底に泥や砂をつけない状態で屋根に上がる。汚れがついていると滑って危険だ。

以上の安全対策を取れば、だいぶ違う。

自分で煙突掃除をする人は参考にして、安全第一で作業してほしい。

高所が怖くて自分でやる自身がない人は、薪ストーブシーズンの直前でなく、夏の時期であれば、ご依頼いただければ対応します。(シーズン直前の秋冬だとご依頼いただいても、すぐには対応できません)

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もう10年くらい薪ストーブをやっていて、普段は自分で原木を集めに行って、玉切り、薪割りとこなしてきたけど、今年は仕事が忙しく薪集めに行けなかったということだった。

「薪割りそのものは趣味でストレス解消にもなるので、薪割りは自分でやりたい!」ということだったので、玉切り丸太を配達してきた。

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私の水泳の師匠が農園をやっていて「ホームページを作りたい」ということで、作り方を教えてきた。最近ではホームページ作成ソフトを使わなくても、HTMLの知識がなくても、ウェブ上でブラウザー上でけっこう簡単にできてしまう。まだ制作途中で未完成だけど、紹介しよう。全くの初心者にも関わらず、とりあえずの形になった。今後の発展が楽しみだ。

ふーみん農園

そのレクチャーのお礼に作物をいただいた。栗のような黄色い甘い珍しいジャガイモだ。せっかくなので、素材そのものの味を堪能するためにダッチオーブンで調理しすることにした。薪ストーブ料理で活躍するダッチオーブンだけど、シーズンオフでも普通に使える。キャンプや焚火だけではない。ガスコンロやIHの普段使いでも、素材の味を凝縮させた美味しい蒸し焼き料理ができる。

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ガスコンロやIHなどでも使用できるダッチオーブン

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素材の持つ水分だけで蒸し焼きにすると、旨みが凝縮される

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ジャガイモとビールの組み合わせは最高

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じゃがバターでいただく

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バターが溶けた熱々状態で食べる


使用頻度の低い人は、お手入れの楽なステンレス製がお勧め

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トップに煤が詰まるので、室内側からブラシで突いても煙突掃除は完全にはできない。何らかの形でトップにアクセスする必要がある。

三階建てで二連梯子は届かない、電線があるので高所作業車のブームも寄せられないという状況なので、足場を組むしかないだろう。デザイン性重視で、メンテナンスのことは全く配慮しなかった設計だ。

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2013年にベルギーの薪ストーブ屋さんの視察に行った際に、店主からベルギービールをプレゼントされた。「悪魔」という意味のDuvelというブランドのベルギービールだけど、北海道産のソラチエースというホップを副原料に使って作られた特別バージョンだ。

※今回の記事の写真はサムネイルなので画像クリックで大きなサイズで見られます

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ビルトインタイプ、縦型モダンストーブなども含めて数十台の薪ストーブが展示されている広くてオシャレな店内

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店主から日本産ホップを副原料にして作られた特別醸造のビールをプレゼントされた

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通常のチェコ産、スロベニア産のホップの他に、北海道産ホップのソラチエースを配合した三種混合ホップ

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毎年違うホップで作られるが、2013年バージョンは偶然、日本の原料ソラチエースが選定されていた

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とても爽やかな味と香りで美味しかった

このときの思い出の、ソラチエースを使用して作った、幻の国産のビールがこの夏、限定販売される。8月19日販売で、なくなり次第終了。現在、先行予約の受付中だ。これから来る暑い夏を、香り高い美味しい特別醸造の限定ビールで楽しみたい人は早めに注文しておこう。

【先行予約10%OFFキャンペーンは、7/31まで!】



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私が薪ストーブ設置工事の依頼を受けた時には、基本的には煙突を屋根から出すプランを提案している。これまで私がやった薪ストーブ設置工事では、9割以上は屋根出しの工事をで行っている。

壁出しにするのは物理的に屋根出しが不可能なだけだ。具体的には「既存住宅で、屋根の全面にソーラーパネルが乗っていて煙突を出す場所がない」というケースだ。新築でソーラーパネルを乗せる計画の場合は、パネル設計の段階で煙突の位置を避けてもらうなどして、極力屋根から煙突を出すようにしている。

工務店や薪ストーブ屋さんが屋根出しを嫌がるのは、雨漏れの心配をしてのことと、工事が大変だからの二点に尽きる。壁出しならば比較的雨漏れのリスクは低いし、工事も簡単にサクっと終わるので、そちらに誘導しようとするわけだ。壁出しの工務店側、販売店側のメリットはこの二つだけど、逆に施主側、ユーザー側には多くのデメリットがあることも理解しておこう。

煙突の壁出し施工で、一番私が問題視しているのは、煙突固定が壁面で確実に行えないケースが多いことだ。構造上、仕組み上、どうしても地震、風災などの災害に弱いことだ。そもそもサイディングなどの外壁材に煙突固定のビスが確実に効くとは思えない。新築の場合でさえも煙突固定の金具のビスの位置に確実に木の下地を入れているかどうか怪しいものだ。まずやってないだろう。リフォームの場合、サイディングを全部剥がして、下地を入れてから煙突工事している現場なんて皆無に近いと思われる。本当にビスが効いているか不安な状態でダマしてサイディングにビスを刺さっているケースがほとんどであろう。そして、将来的に寿命を迎えた外壁材のサイディングを交換する工事の際には煙突を全部取り外さないとできない。

問題点の二番目は日常の使い勝手の悪さだ。折れ曲がり部分があるので、煙突掃除の際に一度にブラシを通せない。場合によっては折れ曲がり部分を取り外して、何度もブラシを色んな場所から角度から突っ込まないと作業できないので、煤が飛び散ったりしてあちこち汚すことになるし、室内側の煙突をバラさないとならないケースも多いのでなおさらだ。煙突掃除は毎年のことなので、手間のかかり方をどう評価するかは人それぞれだけど、私としてはお勧めできない。

そんなわけで、現場の事情で「どうしても壁出し以外にはありえない」という場合以外には、私は極力壁出し工事はやりたくない。

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薪ストーブのシーズンオフに灰を炉内にためたまま放置すると、灰が湿気を吸って錆や腐食の原因になる。「灰はアルカリ性だから錆の防止になる」みたいな珍説もあるけど、現実には放置すると、ご覧の通りだ。

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シーズンオフにすぐに灰を撤去しないで灰や煤がついたまま放置された炉内の状況

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まずは灰を撤去

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パーツは外に持ち出して、灰、錆、煤を落とす

ワイヤーブラシ、皮スキ、刷毛などを使うと確実に作業できる

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回収した煤

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最後に5-56などの防錆油のスプレーで錆がこれ以上進行しないように予防する

薪ストーブを使ってないシーズンオフに錆で痛んでいくのが寿命を縮める原因の一つなので、なるべく早めにメンテナスしておこう。放置してシーズン直前にチェックすると錆でボロボロになっていてびっくりすると思う。

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栃木県宇都宮市で「既存住宅に薪ストーブをつけたい」という話があって、打ち合わせしてきた。

前回の訪問の時には、家全体を見ながら、最適と思われる薪ストーブの設置場所と方法を大まかに提案してきた。その時には、まだ具体的な機種が決まっていなかったので、実際の煙突開口の位置まで決められる状況ではなかった。

機種が確定したので、設置位置、煙突の取り出し方向、位置、高さなど実際の煙突配管の経路を割り出していった。ハウスメーカーに壁の内部の筋交いや鉄骨の位置などの情報も出してもらっていたので、煙突貫通部分と干渉しない位置を確認できた。これがあるのと、ないのでは工事当日の穴開けの際のドキドキ感が全然違う。

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現場で図面を見ながら確認

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今回は壁の中の筋交いや鉄骨の配置の情報があったのラッキー

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ストーブの原寸サイズで段ボールの型紙を作って実際の場所に置いてみるとイメージがつかみやすい

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コーナー設置で45°が正面ですっきり納まる予定

丸くて縦型で炎の迫力が楽しめるモダンタイプとなったので、実際に火が入っているのを見るのが、とても楽しみだ。

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煙突が立ち上がる外壁部分

この現場は新築に設置ではなく既存住宅への後付け設置だけど、よくある通常の薪ストーブ設置工事ではなく、先日紹介した、「かわはら式耐震煙突固定」を採用することになった。煙突開口だけでなく、耐震補強も同時に行うので、ちょっとだけ工事は大がかりになるけど、安全第一のやり方でいく。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1476.html

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昨シーズン初めて薪ストーブを導入して、その時は薪を購入していたお客様だけど「自分でも薪を作りたい」ということで、斧の注文を受けた。斧は木の柄の高価なものを希望されていたけど、敢えてお客様の言う通りのものではなく、少し休めの価格帯のグラスファイバー製のものをチョイスした。初心者なのでミスヒットして柄が薪に当たると衝撃が伝わって手が痺れるし、柄もダメージを受けて早期に折れてしまう可能性が高いからだ。

サイズや重量もお客様の身長、体重が判っているので、体格に合わせてベストと思われるサイズのものに迷わず決めた。

また、斧だけでは割れずに苦戦して嫌になってしまうこともあるので、くさびを二組も同時に納品した。

そして、ただ配達するだけでなく、実際にお客様の目の前で、やって見せて、なおかつ、お客様にも体験してもらって、実際にレクチャーまで行った。最初に入口の部分で、お手本を見せておくと、イメージもつかみやすいし、遠回りないで薪割りできるようになる。

このように、かわはら薪ストーブ本舗で薪割りグッズを購入するとレクチャーもセットでついてくる。

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4つの海底プレートが接する日本列島。一つのプレートがもう一つのプレートの下に沈み込んで押し下げていきバネのようにエネルギーを蓄積して、ある日突然耐えきれなくなって元通りに戻ったり、断層が破壊することで発生するのが巨大地震だ。火山の噴火も最近あった。現在でも噴煙が立ち上っている火山も多い。プレートが日本列島の下に沈み込む際の摩擦で溶けた岩石でできた地下のマグマの存在を思い出させてくれる。
【参考URL】 http://www.jma-net.go.jp/tokushima/nankai/tokutyo.htm

ここ近年でも、2011年に東日本大震災、2016年に熊本地震と大きな地震が頻発しているが、今後も日本中のどこにいたとしても、巨大地震に被災する可能性はゼロではない。



そんな巨大地震の発生の際に、稼働中の薪ストーブはどうなるのだろうか?

一概に「こうだ」と断言はできない。地震の揺れ方が縦揺れなのか横揺れなのか、震度、震源からの距離、地盤、断層、基礎の状態、建物の構造や耐震性、築年数などによって一つとして同じ事例はなく、再現性も確保できないことだ。現実に隣り合った家の片方は倒壊して、片方は一見すると、ほぼ無傷みたいなことさえもある。このようにパラメーターがたくさんありすぎて、一般化した話をしにくいのが現状だ。

薪ストーブや煙突の施工も、それぞれが自分の立場と経験で「これでいいんじゃないの?」っていう程度の対策をしている。私の場合は基本的には煙突は三か所で建物の構造部分に固定を基本に考えているけれども、正直言って、この対策だけでは巨大地震への備えは不十分だと感じている。煙突掃除に行った他社施工の物件だと、地震対策どころか煙突固定金具のビスが木の下地ではなく石膏ボードに刺さっているだけで、煙突に手で触れただけでグラグラ揺れるような事例が現実にたくさんある。ルールもないし、ガイドラインもないのが実情だ。

薪ストーブというのは、大きな地震の揺れを受けると簡単に煙突が外れて転倒する。
【参考URL】http://www5f.biglobe.ne.jp/~aspen/page025.html

煙突の固定場所を軸にして振り子のように移動するだけで外れないケースもあるけど、それは横揺れでなおかつ揺れ幅が少ないラッキーな状況だっただけである。
【参考記事】 東日本大震災の時から施工店に放置され続けたお客さんがいた

運が良く転倒しない場合でも、燃焼中の薪ストーブの煙突が外れたらどうなるか?その実験は、東日本大震災のだいぶ前の2008年に、私は既に行っている。それまで順調に燃えていたのに煙突を外した途端に白煙を噴き出す。ドラフトを失い炎が消えてしまうのだから、考えてみれば、ある意味当たり前の現象だ。
【参考記事】 煙突のない薪ストーブ

薪ストーブのシステムについて、本体だけでなく、もう一つ致命的な弱点がある。それはスライド煙突だ。いくら煙突を建物の構造にガッチリ固定したところで、薪ストーブの口元付近でスライド煙突を使って煙突の高さを調整したり、取り外し可能になっているわけだ。これをビスで固定したところで、巨大地震のエネルギーではビスなど簡単に切れてしまう。ビスが切れない場合には煙突ごと破壊して、結局は外れてしまう。だいぶ前にスライド煙突なしの驚きの施工を見たけど、これって地震対策のための最先端の施工だったのかもしれないと思えるようになったくらいだ。
【参考記事】 驚きのスライド煙突なしの施工

いずれにしても、燃焼中の薪ストーブの煙突が外れた状態になれば、家が地震で倒壊しなくても一酸化炭素中毒、酸欠で命を落とすリスクがある。幸い命を落とさず済んだ場合には家の中は燻されたような火災現場特有の煙の臭いが抜けないだろう。家財道具や落ちてきた天井などの下敷きになって身動きが取れない状態で、長時間不完全燃焼の排ガスにさらされたらどうなるかは想像つくだろう。また、薪ストーブが転倒した場合は耐熱ガラスが割れて熾火や火のついた薪が炉の外に飛び出して火災につながる可能性が高い。そうなったら焼け死ぬことになるわけだ。薪ストーブがやっと乗るようなガラス前面から30センチ程度しか取ってない良く見かける炉台ならイチコロだろう。フローリングとフラットではなくステージのように高く上がっていて狭い炉台は転倒のリスクが極めて高い。

耐震対策だけでなく、日常の使い勝手からも私は前面ガラスから70センチ程度のフラットな炉台を推奨しているけど、それは地震の時の安全性にもつながっている。巨大地震の際には煙突が外れなくても薪ストーブが20-30センチ程度平行移動してしまうことは珍しくないのだ。

地震で動いたり転倒しないように、薪ストーブの脚をアンカーボルトで炉台に固定するという方法もあるが、それも単純にやれば良いという問題ではない。欧米製の鋳物の薪ストーブの場合は脚というパーツがボルトで本体に固定されている構造になっている。巨大地震の際にはアンカーボルトで固定したことによって、本体と脚を固定しているボルトが折れたり曲がったりすることで、脚が外れてしまって転倒という逆効果となってしまう可能性も高い。鋳物そのものの素材自体が衝撃には弱く割れやすい。むしろ固定しないで振り子のように揺らしてやった方が安全なケースもあるので慎重な判断が必要だ。その点では脚が溶接されて本体と一体構造になっている鋼板製の場合、積極的にアンカーボルトで固定する方法も良いと思う。要するに薪ストーブの構造によっも対策は異なるということだ。
【参考記事】 ハンターストーブの足の機能性

日本製の鋼板製薪ストーブで、震度5以上の揺れを感知して煙突ダンパーと吸気ダンパーを瞬時に閉じて消化する機能を持つ商品がある。これだと他の物より安全性は高いように思われるが、転倒して耐熱ガラスが割れてしまっては全く機能しないので、それなりの固定手段の確保が重要になってくる。
【参考URL】 カツデンアーキテクツHOMRA

設置場所や環境、取付方法、薪ストーブの機種などの条件があり、現場によって一件一件全部違うので、このようなブログの記事では一般的なことは書けても、それぞれの各現場における最適解というのは書けない。個別の具体的なケースを見ながらコンサルするしかない。

ちなみに従来の通常のやり方でのスライド煙突使用時の巨大地震に対しての弱点については、上記の「スライド煙突なしのびっくり施工」とは違う別の手段で解消するオリジナルの「かわはら式固定」を思いついたので、私が施工依頼を受けた物件では、今後は可能な限り積極的に取り入れたいと思っている。なお、この新しいオリジナルの煙突の固定方法は、現在受けている最新の案件で、既に提案済みで施工待ちの状態だ。

新築、リフォームに関わらず、もし私が過去に施工した物件でも、この必殺技を追加で導入したい場合には相談に乗る。現場の状況次第だけど10-20万円程度の追加費用で実現可能だと思う。



日常の使い勝手やメンテナス性の良さはもちろんだけど、万一の耐震安全性まで十分に配慮した薪ストーブ設置工事を心がけていきたいと、私は常日頃から思っているけど、『地震対策を特に重視する』という場合には、依頼の段階(設計時点)で明言して欲しい。地震対策のためには、それなりの追加費用が発生するので、問答無用で見積もりに入れるわけにもいかない。あくまでオプション扱いなので特に指定がない限りは従来のやり方を取らざるを得ない。「地震のことは想定しない」「地震がきたら諦める」という選択肢もありだし、「現在考えられる最善の対策をしておく」という選択肢もある。どちらを選ぶかは人それぞれで強制はしないし、どちらにでも柔軟に対応する。

なお薪ストーブの地震対策について、当店で施工する場合はもちろんだけど、他店で施工する場合には全国どこでも有償の5万円にてコンサルする。工務店や設計士とも連携して「家が倒壊しない限りは大丈夫」と言えるレベルを目指して最大限に取り組みたいと思う。地域を問わず、日本各地に耐震安全性の高い薪ストーブの施工を広めていきたい。

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梅雨時だったので、雨の影響で作業できない日も多く、思ったより日数がかかったけど、無事に塗装工事が完了した。

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BEFORE

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AFTER

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アクセントで縦に切るツートンにした。黄色の表情が光の当たり具合によって様々に変わる

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新しく作成した看板のデザイン候補

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C案で決定

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まだ天気が読めないので日程については決めてないけど、7月下旬の週末の30日(土)、31日(日)のいずれかに、長野県松本市と長野県下伊那郡大鹿村の二件の煙突掃除に行くことになった。

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グレーもしくはブルーのルート付近で、この前後の日程を含めて、煙突掃除、設置相談、現場確認などを考えている人がいたら、この機会に声をかけて欲しい。

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ハンターストーブのカタログには、かわはら薪ストーブ本舗のお客様の施工事例が採用されている。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1205.html

しかし、それはあくまでカタログの紙ベースのものであり、何の情報も掲載されていないので、どこで施工したものなのかまでは判らない。私のこのブログを見て、初めて判ることなので、カタログからの自店へのお客様の誘導には全くつながらない。

今回、私が施工した上記と別のお客様から、ハンターストーブの公式サイトの施工事例に掲載して良いということになった。コメントや写真をいただくことができた。それが反映されて更新されたので紹介しよう。

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http://www.hunterstoves.jp/#!results/i4tsy

私がハンターストーブを施工した(あるいは、これからする)お客様で「公式サイトに載せたい(載せても良い)」という人がいたら、連絡して欲しい。このコンテンツの設問へのコメントや写真をいただければ掲載申請する。

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私が設計、施工した案件であれば「オール二重断熱煙突」で「メンテナス性重視で掃除の時には煙突をバラす必要がない」というようになっているけど、他社施工の物件での煙突掃除の場合には、そうでないケースもけっこうある。

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途中からシングル煙突になっていて取り外してバラさないと作業できない

「自分ならこんな工事はしない」と思ったとしても、依頼された目の前の物件の煙突掃除を片づけなければならないので、現場でできる限りのことは行う。

この場合に勢いだけで作業すると後でドツボにハマる。シングル煙突同士の接続は、工事の際にビスで後から開けた穴で止まっている。つまり製品に最初から開けられている穴ではなく適当に現場で穴を開けているので、バラした後の組み立ての際はそれと全く同じ向きに統一して合わせないと組み立ては不可能になる。穴の位置がずれているとビスが入らないのだ。そのため、バラす前にマスキングテープで穴の位置、煙突の順番などの印をつけておく。これにより、掃除の後に組み立てる時に向きや煙突の順番を、容易に元通りに戻すことができるのだ。

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二番目の煙突にはテープ2つ、三本目はテープ3つで印

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外してしまうと、マーキングなしだと順番や向きが判らなくなる

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元通りに組み付けてから、煙突を取り付ける

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国産の高木工業所製の丸トップの場合には、鳥が入ってこない設計になっているので心配なけど、海外製のものは隙間が大きく鳥が普通に入ってきてしまうケースが多い。

「雨漏れしない」という基本性能はもちろんだけど、このように導入前には見落とされがちな「鳥が入ってこない」ということも含めて国産の煙突は数段上を行っている。

※参考記事
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1418.html

もう煙突工事をしてしまった後だと入れ替えるのは困難だけど、これから薪ストーブを設置する人は本体だけでなく煙突のブランドを重視して、積極的に指定しよう。

かわはら薪ストーブ本舗では、お客様から特別の指定がない限りは、標準で国産の高木工業所製の二重断熱煙突を使用して施工をしている。

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海外製の丸トップ

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隙間が大きくて鳥が余裕で入ってこられるサイズ

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トップを取り外すと鳥が私より先に煙突掃除してくれていた痕跡があった

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リアルな羽の動きが残っていた

煙突内はこの程度の煤の量が普通で、どっさり煤やタールが付着しているのは、焚き方に何らかの問題があると考えた方が良い

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私は薪ストーブ店をやっているので、これまで、何度か他社施工の物件が実際に煙道火災を起こした現場を見に行く機会があった。数年に一度くらいのペースで他社施工で煙道火災を起こした物件の復旧工事の見積もりの依頼が入るのだ。

そうして実際に何度か火災現場目撃してきて、該当のユーザーとも直接会って、だいたいの傾向が解るようになってきた。これらの複数の案件の全てに共通していて、一つとして例外はない。

1.初心者ではなく10年近く使用している
2.煙突掃除は下からブラシで突くだけ(なのでトップは煤だらけ)
3.最初のうちは毎年煙突掃除をやっていたのかもしれないけど、煤が少ないという判断で数年サボった
4.復旧工事は見積もりをあちこちから取って安いところで行うので、私のところは見積もりだけで実際の工事にはならない



これらについて解説しよう。

初心者のうちは、毎年きちんと煙突掃除をやっていたのかもしれないけど、だんだん慣れてきて横着になってきて、回収する煤の量が少ないと「数年に一回で良い」と考えるようになってくるのだろう。

トップを外すという正しい煙突掃除のやり方を知らないので、回収できてるのは煙突内部の煤だけで、トップ部分に溜まっていき地雷のようになっているタールの存在を知らないまま数年経過する。

何かの弾みで煙突内部の煤に引火すると、煙突内部の上昇気流で激しく煤が燃えて火炎放射器状態に煙突トップから炎が噴き出し、トップに付着したタールが燃え尽きるまでは鎮火しない。そのため小屋裏部分の木部が熱に耐えきれずに屋根部分が燃えて住宅火災に発展する。

実際に火災になってからの復旧工事の際にも、各社から見積もりを取って安いところで施工するというやり方をするので、ショボい部材を使われてしまったり、火災や地震に対して強い施工とはならない。下手をすると命を失うほどの事故が起きた後にもローコストを志向して方針を改めないところが、ある意味凄いし、不思議だ。火災保険が適用されるので、それほど自己負担があるわけでないにも関わらずだ。

新規の設置工事の時にも、同様のやり方をしたと思われる。正しい取り扱い説明をしたり、メンテナスをする信頼できる薪ストーブ店とのつきあいもしてなかったのだろう。その結果として起きた煙道火災だ。薪ストーブ店が悪いのか、顧客が悪いのか、卵かニワトリかという問題になってしまうけど、結局は「安かろう悪かろう」「安物買いの銭失い」という言葉が示す通りなのだと思う。

そういうわけで、今後は煙道火災後の復旧工事の見積もり依頼がきても、まともには取り合わないようにしようと思う。(行くだけ無駄な動きになる可能性が高い)

■実際に煙道火災になって、最近見積もりに行った現場■
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1400.html

■以下は煙道火災になる直前の現場■

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角トップの蓋を開けた瞬間に色んなことが解る

・鳥が入り放題の構造
・風除け板も省略
・ストームカラーで雨仕舞の角トップ上下の縁が切れてない


→安物の角トップを使用している

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煙突内部は煤というよりタールで引火寸前

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角トップ内部は数センチの厚みでタールが付着していて「石炭」状になって、いつ火災になってもおかしくない状態

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普通はワイヤーブラシや皮すきで楽勝で取れるけど、ここまでくると全く歯が立たずにバールとハンマーを使用して撤去した

ハードな作業で写真撮っている余裕なし!ガンガンバールをハンマーで叩いて石炭を削り取っていく度に飛び散るので、カメラを出せる状況ではなかったのだ。

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巨大ビニール袋で、どっさりバケツ一杯分の煤やタールを回収

今回は煙道火災直前に煙突掃除の依頼があったから、食い止められたけど、やらずに来シーズンこのまま焚いていたら、多分火災になっていただろう。

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私が設計時からコンサルした案件であれば煙突掃除の際のトップへのアクセス経路を確保しているので、こんなことにはならないが、今回依頼を受けた現場は、高所作業車か足場がないと無理な状況だった。勾配のきつい屋根の上部のチムニーなので、棟をまたいでロープをかけてクライミングするにしても固定する場所がない。また別の方法で勾配なりに二連梯子をかけるにしても、位置が高すぎて煙突まで届かないし、リスクが高いが梯子を屋根上で連結するにしても地上部分の接する場所が敷地の外に出てしまうので不可能だ。

今回のように高所作業車が入れて、気軽に呼べる環境であれば、何の対策もない設計もありなのかもしれないが、そうでない場合には煙突トップへのアクセス経路まで十分に配慮した設計にしておくことをお勧めする。(ロフトの上の天窓から直接屋根に出られるとか、チムニーからステンレスの鎖を垂らすなどの対策をしておく)

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ユニック車にゴンドラを取り付けての高所作業仕様

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チムニー部分へブームを伸ばす

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別角度から

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ゴンドラからの眺めはこんなカンジ

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ユニックにつけたゴンドラでは、ここまで近づくのが限界だった

本当はもう少し近づきたいところだけど、まあ何とか作業できた。

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初めて薪ストーブを使ったシーズン後の最初のメンテナンス。

「来年からはユーザー自身が自分でやる」という場合には丁寧に説明しながら、ゆっくり私がやって見せるパターンが多いけど、このお客様はさらに積極的で「自分でやってみないと憶えられない」ということで、やり方を教えながら、自分自身の手で行うことになった。

注意点やコツ、抑えておくべきポイントを説明しながら、じっくり取り組んでもらった。

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角トップ内部の風除け板への煤の付着は初年度にしては、まずまずで合格点

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角トップの蓋への煤の付着も同様

だいたいこの時点で、どういう焚き方をしていたのか、判ってしまう。来シーズンからは、煤の付き方や量で焚き方を振り返ることができるという話をしてきた。

このように自分で煙突掃除やメンテナスを行うことによって、仕組みや構造を理解できることだけでなく、焚き方も学ぶことができるので、人任せにするのとは全然違うと思う。

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角トップ内部の掃除

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分解しやすくメンテナス性に優れたハンターストーブなので、初めてのお客様自身の手によるメンテナスも楽勝だった

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煙突掃除&メンテナンス完了した薪ストーブの炉台周りの様子

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「ログハウスと薪ストーブ」の組み合わせは憧れる人も多いだろう。それを実現させる場合に、イメージ先行で煙突掃除のことを考えないと、実際に使いはじめてから苦労することになる。

最初に言っておくが「煙突掃除は室内側からブラシで突けばOK」なんていうのは嘘だ。煙突の中は何とかなっても、トップの雨除け、鳥除けなどはブラシが触れることはないので、いずれ詰まってしまう。結局は煙突トップへアクセスして、煙突トップを取り外す必要がある。

ログハウスの場合は屋根の勾配が45°の10寸勾配(矩勾配/かねこうばい)になるパターンが多い。この勾配を何の対策もなく歩いて登っていくことは不可能だ。いかに煙突トップへ安全かつ確実にアクセスできるようにするのかを考える必要がある。

一番楽で安全なのは天窓をチムニーの近く、またはチムニー壁面につけて、屋根裏のロフトなどから直接屋根の上に出られる設計だ。
※施工事例
【チムニー窓】 http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1170.html
【天窓】 http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1077.html

これらの方法はそれなりにコストがかかることや、吹き抜けがあったりする間取りだとロフトの作成が無理だったりすることで、実現できないケースもある。その場合には、比較的ローコストなやり方では、普通もチムニーを作成して、鎖を垂らす作戦で屋根の上を登山するように伝っていくようにしたこともある。
【鎖】 http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1123.html

今回紹介する現場は薪ストーブの設置位置が部屋のコーナーで、比較的屋根の低い位置に煙突が来るので、直接二連梯子をチムニーにかけられる設計を提案した。チムニーの高さを、地面→庇→チムニー壁面と結んだ時に、二連梯子が安定してかけられる75°の角度となるようにした。図面上での設計だったので、現実には雨樋が手前に出る分だけ、若干ではあるけど角度が緩くなってしまった。それでも致命的なことはなく、少しの対策で本来の目的通りの使用が可能なレベルだった。

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梯子の角度が想定より緩くなっていたので、梯子下部のずれを防止するために車のタイヤを当てて安全対策して作業した

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二連梯子を余裕を持って安定してかけられるように、角トップも通常の750ミリ角のものではなく800ミリ角のものを採用した

このように建築現場は一つ一つ現場によって、環境が違うので、最適解は個別に違うけど、私が相談を受けてコンサルした案件の場合には、必ず何らかの方法で煙突トップへのアクセス経路は確保している。ユーザーが自分でも安全確実に煙突掃除できるように配慮したプランを提案している。

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秋冬が近くなると薪の注文がボチボチ入ってくるけど、シーズンオフの今の時期の珍しい注文。厳選した極上薪を持って行った。

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荷台から一輪車に移して

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階段は足場板でクリア

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シーズンが終わって空になった薪棚

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ガッツリ補充していく

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満タンになると良い雰囲気になる

これで寒くなったら、いつでも焚ける状態になった。

ちなみに、涼しくなってからの薪の注文だと、依頼が集中するので、すぐに動けないことの方が多い。薪棚が空いている人は早めに注文して欲しい。

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配達の後の一杯が美味しい♪

夏向けの爽やな味で華やかな香りの限定醸造のクリスタルベルグがコストパフォーマンス高くお勧め



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長年住んでいた家を定年退職を機会にリフォームして薪ストーブを導入したいという案件で呼んでもらった。

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愛情を注がれたバラが綺麗なお庭

中央の青い屋根の家の、写真の左側の一階リビングに薪ストーブを設置予定ということだった。

左側の壁から煙突を出して立ち上げれば良いと簡単に考えていたようだけど、その場合は煙突を固定する場所がない。二階屋根の高さまでタワー(鉄塔)を建てて、それに煙突を固定する方法を採用すれば実現可能だけど、膨大な予算がかかってしまうので実用的ではない。やるとしたら深い基礎を作るためにせっかく愛情を注いで作った庭を壊す必要もある。

設置位置から煙突を真上に伸ばすと、今度は下屋と二階外壁の取り合い部分付近に貫通位置が来てしまって、物理的に無理がある。煙突を折り曲げて下屋部分から出すプランにしがちだけど、その場合は確実に外壁に煙突を固定するのが難しい。古いALCの外壁なのでアンカーを打ち込んだらきっとボロボロになってしまうだろうし、だまして煙突をつけてしまったら風雪や地震に耐える強度は確保できないだろう。さらに、このプランの場合は、二階屋根上のトップへのアクセス経路に無理が生じる。煙突掃除できないプランは却下なのだ。

そこで、煙突を大きく右側に折り曲げて大屋根側から貫通させるプランを提案した。チムニーを作成して、屋根裏を経由してチムニーの側面から屋根の上に出て、安全かつ簡単に煙突トップへアクセスできる方法だ。この家で薪ストーブをやるとしたら、この方法(※)しかないだろう。

※施工事例
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1170.html


今回のリフォームでは「吹き抜けの作成」「間取りの変更」「断熱工事」などの大規模なものを予定しているので、チムニーの作成も合わせて工務店に依頼するように話してきた。

もし薪ストーブや煙突に回す分が予算的に厳しいようであれば、とりあえずチムニーだけを今回のリフォーム工事で先に作成しておいて、数年後に予算的に余裕が出てから薪ストーブや煙突を入れるのもありなので、その間に薪をせっせと作るのが良いとアドバイスしてきた。

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新千歳空港まで送ってもらう途中の酒蔵に寄ってもらって、日本酒の試飲ができた

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帰りの飛行機は映画『アングリーバード』の特別塗装機だった

薪ストーブの用事以外にも、せっかく北海道に行ったので楽しみを盛り込んでみた。







こんな感じで盛りだくさんの北海道の旅を終えて、無事に帰ってきた。

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今回、札幌市内で訪問させてもらった薪ストーブユーザーは、さすがに私のブログの読者さんだけあって、煙突掃除のことまできちんと配慮した設計になっていた。二階のベランダの側面から、家に固定して常設設置されたアルミの梯子で屋根にアクセスできるようになっていた。これだと安全かつ安心、気軽に煙突掃除ができる。

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手すりつきの梯子が屋根まで伸びている

北海道では雪下ろしのために屋根に上ることも、まだ多いだろうから、このような製品の入手も比較的楽だろうし、工務店も取付けにそれほど難色を示さないのだろう。

慣れない本州の工務店だと、製品を探すのも面倒だったり、そもそも固定位置、下地などの確保も最初から配慮してなくて、取付けたくてもできないケースも出てくるだろう。どこにでもつけられるものではないので、煙突同様にあらかじめ家の設計時からリクエストしておかないと手遅れになる。

よく「煙突掃除は室内側からブラシで突けばOK」みたいな説明で、煙突トップへのアクセスを無視した設計にする工務店、設計者、ストーブ店などがあるけど、それは「一時的な工事時の売り上げだけゲットすれば、その後はどうなっても知らない」「手っ取り早くやっつけて売り上げを確保したい」という姿勢の表れなので真に受けないように気をつけよう。トップの雨除け部分、鳥除けの金網やスリットにブラシは全く届かないので、いずれ煤やタールで詰まってしまうのが現実だ。本当にユーザーのことを考えたら、煙突トップへのアクセス経路の確保は最重要課題だ。

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北海道の二日目は珍しい薪ストーブを見学する機会に恵まれた。

もうだいぶ前に煙突メーカーの相談を受けて高木工業所のものをお勧めした。そのアドバイスの通り、設置した薪ストーブ店に強くリクエストして取り寄せてもらうことに成功したという報告を受けて、見に行くことになった。

北海道の厳寒の環境に対応した高気密高断熱住宅と相性の良い薪ストーブで、重量400キロの蓄熱式のものだ。天気も良くそれほど寒くはなかったけど、火を入れてもらって2時間程度かけて、じっくり体感することができた。滅多に見られないものなので、とても勉強になった。

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6本の薪を炉内に立てて、上から着火方式で火入れ

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それほど炎の勢いがない時に、扉を開いても室内側への煙の漏れは皆無(24時間常時換気中)

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ロウソクのように上から炎が回っていく

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薪全体に炎が回る

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最終的に熾火になった状態

一番印象に残ったのは「オートマチックで全くといっていいほど手がかからないこと」だ。最初に炉内に目一杯入る6本の薪を突っ込んで、上から着火方式でマッチ一本で火をつけたら、その後は全くいじる必要がない。空気調整はフルオートで温度が上がると勝手に調整してくれるようになっている。その後の二回目以降の薪の追加の必要もなく、最初に炉内に入れた薪が全て燃えて熾火になる頃には、しっかりと本体が蓄熱して長時間熱を放射し続けてくれるからだ。あまりに手間がかからないので、薪ストーブというより、家電製品のような印象だった。本体の石も触ってもヤケドしない程度の、じわりとした熱で、パネルヒーターという感じだ。

薪も朝と夜に6本づつ、一日12本だけの消費なので、燃費も非常に良い。一回焚けば半日ずっと熱をじっくり放射し続けてくれるのだ。高気密高断熱住宅と相性がとても良い特性だと思った。

マニアックに空気調整したり、薪の組み方を工夫したりという、これまでの薪ストーブとは全く違うイージーオペレーションで、誰にでも簡単に使える印象だ。色々テクニックを駆使して調整したい人には「あっけない」という感じで物足りないかもしれないけど、面倒なのは嫌という人にはぴったりだ。

炉内や天板で料理するような使い方は考えないで暖房器具として割り切ることができれば、これもありかもしれない。

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今回の北海道行きの第一弾は函館の薪ストーブ店のFIREPIT主催の勉強会だ。ブログで案内されているのを見つけて、開催日に他の予定が入ってないことを確認してから、すぐに申し込んで航空券とホテルを取った。

せっかく北海道に行くのだから、それだけでトンボ帰りするのはもったいないので、他の複数の予定も同時に今回のツアーの中にまとめるようにした。「以前相談に乗って実際に導入した札幌市内の現場の見学」「これから岩見沢市でリフォームして薪ストーブを導入したいという案件のコンサル」そして、薪ストーブとは直接関係ないけど「旭川でのビアフェス」と盛りだくさんの動きとなった。

軽く勉強会のさわりの部分を紹介しよう。高気密高断熱住宅で煙が室内に逆流しないためには、どうすれば良いのかということを、学ぶところだ。

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微差圧計を使って、室内の換気による負圧が最適なバランスとなるように、吸気口の面積を調整していく実験

感覚や経験だけに頼らず、きちんと理論と計算式と実験に基づいて、測定器を使用しての客観的な裏付けを取ってやられているのは、説得力があって、さすがだと思った。

勉強会の中身、具体的な内容そのものは「ブログやSNSなどでの情報開示は禁止」という約束(※)なので、ここには書くことはできないけど、とても有意義で役に立つものだった。これまで自分がやってきたことの方向性も間違っていなかったことが実感できたし、新たな考え方や視点を身につけることができて、とても有意義なものだった。これからの業務に生かしていきたいと思った。

※断片的なことだけが独り歩きして誤った情報が広がることの防止
※責任を持って対応できる施工側の人間にだけ正しく伝えたい
※ネットで簡単に書けるようなものだったら本家本元の熾壺日記でとっくに書いている



本当に役に立つ知識やノウハウは簡単にネットの情報では得られないし、実際に自分で動いて、人と顔を合わせて、話をすることによってのみ得られるということだ。

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勉強会の終了後は、札幌に移動して懇親会だ

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千歳市での「高気密高断熱住宅と薪ストーブ」をテーマにした勉強会に出席するために、北海道に行った。成田空港から新千歳空港までLCCのジェットスターを利用した。

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久々のジェットスター(搭乗ゲート前に到着)

前回ジェットスターを利用したのは、もう2年くらい前で、その時の機内持ち込み荷物の重量制限は12キロだった。そのため着替えの他にパソコンやカメラ等の一式をキャリーバッグに入れても楽勝だった。

そのため今回も何も考えずに普通に荷物を詰め込んで持って行った。搭乗ゲートのところで、全ての手荷物の重量をチェックしていた。

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重量チェックしてクリアした荷物にオレンジのテープで印をつける方式の厳密なチェック(テープがついてない荷物は持ち込み不可)

何の不安もなく無造作に秤に載せたら私のは9キロで「機内に持ち込めるのは7キロまでなので、預け荷物にするから3000円の超過料金を払って下さい」と言われた。お土産やカメラをバッグから出して2キロマイナスしても「全ての荷物の総重量だからキャリーバッグから出したところでダメ」と言われた。

10,000円のチケット代が、たった2キロのために13,000円になるのは、なんだかなという気分だ。もし事前に手配して宅急便で送っていれば送料が超過料金の半分の約1500円程で済むけど、この時点ではもう手遅れだ。お土産や、着替え類を捨てていくわけにもいかないし、もともとLCCで安い運賃なので仕方ないと割り切った。

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2年くらい前に12キロから7キロに変更になったそうだ。案内板もシールで訂正されていた

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搭乗ゲートで引き取られて、貨物室に運ばれていく私のキャリーバッグ(一番右の小さな紫色のもの)


いよいよ離陸

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雲の上に出たら富士山の山頂が見えてラッキー

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新千歳空港に到着して、ターンテーブルから出てくるまでの待ち時間の15分程度のロスも大きかった

そんなことがあって、勉強会の会場に30分程度余裕を持って到着したかったのに、けっこうギリギリになってしまった。

行きの成田では厳密にチェックしていたけど、帰りの新千歳ではノーチェックだった。帰りは、行きの出来事に懲りて、空港に行く前に宅急便でキャリーバッグを自宅宛てに送ったけど、結果的にはノーチェックだったから、重量超過で機内持ち込みしても大丈夫だった。きちんと対策しておくと必要がなくなって、対策してない時に限って必要になるというマーフィーの法則が、今回も発生した。

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