春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
薪ストーブの煙は、十分に乾燥した薪を上手に焚けば、目視確認できるような白いモクモクとしたものにならならない。安定燃焼時には排煙は無色透明の揺らぎのような感じになる。しかし、その状態でも全くの「無臭」というわけではない。木を燃やしているわけなので、若干の臭いはある。

その臭いが風に流されて周辺の家に影響を与えることもある。場合によっては、苦情になる可能性もある。そして「冬だから北風だけ」というわけではない。風向きは短時間でもけっこう変わっているのが現実だ。都合良く、燐家のない方向にだけ煙が流れるわけではない。どちらの方向に煙が行くのかは、風向き次第だ。たいていの場合、隣の家のベランダで洗濯物や布団を干していたり、取り込んでいる時に限って、その家の方向に行くものだ。

正常に燃えていれば、ほとんど見えない煙だけど、わざと低温で燻ぶらせて、白い煙をモクモクの蒸気機関車状態にして、煙の動きを観察してみた。(逆に言うと、正しく焚かないと、こうなるという見本にもなるわけだ)

resize3039.jpg
無風の時は概ね上に煙が上がっていくけど、風が右方向に吹けば、そちらに流れる

resize3038.jpg
真横だけでなく、場合によっては地表付近まで吹き降ろすこともある

resize3040_20160327192708c91.jpg
数分後には反対方向に風が吹く

このように、薪ストーブは使い方次第で、近所迷惑発生器になってしまうこともあるので、薪の乾燥や焚き方を、甘く考えないで、正しく使うようにしよう。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ガンガンの熾火の炉内で、竹串に刺してマシュマロを焼いているのを、どこかのブログで見たことがあるけど、持っている手が熱そうであまり快適とは言えなそうな印象しかない。

弱めで消えそうな熾火の時に、南部鉄器のピアットにチョコを敷いて、その上にマシュマロを乗せて、五徳を置いた炉内に投入すれば、簡単にトロトロの絶品のホットデザートが完成する。火力さえ間違わなければ、誰にでも失敗なく、確実に作れるデザートだ。難易度は低いので、炉内調理の未経験者や、初心者にもお勧めだ。

resize3036.jpg
灰の中に熾火が埋もれているくらいの弱めの火力が最適

resize3037.jpg
チョコが溶けて、マシュマロがトロっと膨らんでくる

resize3035.jpg
炉内から出した時にスキレットは130℃を少し超えたくらい

resize3033.jpg
マシュマロがチョコの上で溶けて崩れてくる

resize3034.jpg
トロトロのマシュマロと、溶けたチョコを絡めてスプーンで食べる





ブログ村ランキング:オリジナルバナー
だいぶ春の気配を感じるようになってきた。東京では桜も開花したので、先日撮影に行ってきた。

都内に出かけて、桜の花を撮影してきました。(花が高い場所にあるとクロースアップできないので、手の届くところで咲いている、とっておきの秘密の場所です)ご覧の通り、開花直後なので、まだつぼみが目立ちますが、一部綺麗に早咲きしてくれていたので、そこそこ楽しめました。

川原 和博さんの投稿 2016年3月25日


「三寒四温」とは良く言ったもので、この時期、暖かな日もあるけど、また冷え込むこともある。ちょっとでも肌寒い日は迷わず薪ストーブに火を入れる。でも、真冬のようにいつまでもずっと焚いているわけではなく、室温がある程度上がったら、薪の投入を止める。鎮火方向に向かう途中で、必ず熾火になる。それも消えてしまう前提なので、かなりの弱い熾火になる。

実は、そんな炉内の状況は、魚や肉の加熱に最適だったりする。強い熾火の時はピザを焼くのにちょうど良いけど、肉や魚は火力が強過ぎると表面だけ焦げてしまって、中は生焼けというイマイチな仕上がりになる。

resize3032.jpg
スーパーで買ってきた、何の変哲もない、普通の鶏の胸肉だけど・・・・

resize3031_201603271727228fb.jpg
炉内の熾火で焼くと絶品になる

resize3030_201603271727213bd.jpg
表面パリパリ、中はジューシーかつ柔らかく上品な味に仕上がる

ガンガン焚く厳寒期には、なかなかできない炉内調理を、この時期に楽しもう。残り少ない薪ストーブシーズンなので、できる時をとらえて活用したい。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
昨日紹介した現場はとても条件が良いので、早速「大人買い」で、一気に8トンの玉切り回収が入った。

resize3001_201603241222154ed.jpg
4トン車三台+ユンボ+人員7名を投入

resize2998.jpg
原木の山から平らな場所へ搬出

resize3000_20160324122214dd8.jpg
平らな足場の良い場所で原木をつかんで持ち上げる

resize2997.jpg
チェーンソー部隊二人が左右からバンバン玉切りして、落ちた玉をコンテナに入れていく、分担での流れ作業

resize2999.jpg
見る見るうちにコンテナに玉が積まれていく

関東であれば、ほぼ2シーズン分の8トンの玉を半日足らずで、お持ち帰り。産廃回収業者の社長さんの薪集めは半端じゃない。(これから薪ストーブをはじめたそうで、社員を使って一気に薪集め、薪作りをするそうだ)

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
太陽光パネルの設置のために伐採された樹木が、整地の期間中だけ現場に山積みになっている。整地が終わって、太陽光パネルの工事が始まる前には、土留めとして使用するということだった。回収可能な期限は、実質的に4月いっぱい、遅くてもゴールデンウィーク辺りまでだろう。

4月5日(火)夕方現在で、全てなくなったので、この現場は終了



高速道路のICから、車でわずか5分程度の場所でアクセス環境も良く、遠方から来ても時間のロスが少ない。

resize2979_20160322170233e5e.jpg
車を横付けしてのアクセスが可能

現場は10トン車でも横付けできるほどの広い平坦場所で、その場でチェーンソー作業、薪割り作業が可能だ。大音量のエンジンチェーンソー、クサビの甲高い音、薪割り時のドスっという重低音などを出しても、住宅地ではないので騒音の苦情の心配をしないで思う存分作業できる。現場で薪作りして、薪の形にして持ち帰っても良いし、とりあえず玉切りだけして持ち帰ってから薪割りしても良い。

※地主さんの意向により「個人ユーザーがちょこっと自分の分だけを軽トラや乗用車程度の積載量であれば回収するのは良いけど・・・・業者はもちろんのこと、個人ユーザーであろうと重機や大型トラックなどでの大量回収は遠慮して欲しい」ということだった。この原木には土留めとしての使用目的があるので、全部なくなっては困るみたい。(明日の記事で紹介するけど、それを知らずに大量回収に行ったら釘をさされた)



resize2980_20160322170233ff7.jpg
薪にするのに最適な状態の樹木が山積み

resize2982_20160322171319f2e.jpg

resize2983_20160322171317ee3.jpg

resize2984.jpg

樹種は樫、クヌギ、楢、桜などの広葉樹が95%、建材にも使えそうな真っすぐな杉やヒノキが5%程度で分別して積んである。伐採時期は今年の冬で含水率も少なく、薪にするのに最適な材だ。そしてユンボで引きずられていないので、樹皮に泥がついてない。とても良好な状態の原木たちだ。

resize2981_20160322170235612.jpg
樹皮に泥がついていないので、ソーチェーンにダメージを与えることなく玉切りできる

なお、今回この原木を提供してくれる地主さんが同じ敷地内で、イラン料理レストランを経営している。ランチタイムには1000円のビッフェでお腹いっぱいになることができる。普段味わえない中東の本格的なエスニック料理を、薪集めと一緒にぜひ。(お礼の意味でも回収に行ったら、そのくらいの気持ちが欲しい)

イランに行かずに本格的なイラン料理を佐倉で楽しめる。周囲には日本人なんて、他に誰もいない・・・異文化体験。ビッフェスタイルのランチで1000円でお腹いっぱいに。千葉県佐倉市の原木回収現場の地主さんが経営するレストラン。中東から極東の地で商売に成功している人のやり方を学べます。薪集めの際には是非!

川原 和博さんの投稿 2016年3月23日


これから薪ストーブの導入を検討している人で、薪をどのように探すのか不安に思っている人も多いだろうけど、このような現場は毎年あちこち出てくるので、その気になってタイミング良く動くことさえできれば大丈夫だ。毎年、こういう現場の情報提供もしているし、薪集めのグループの紹介もできるので、薪の調達については、それほど心配することはない。

ホンキで薪ストーブをやりたい人は導入予定の2年前から薪集めを行おう。そのことで、薪ストーブ導入直後から、理想的な2年乾燥の薪を焚くことができる。初年度に薪不足、乾燥不足で煤や煙で近所迷惑になったり「暖かくない」というありがちなトラブルを回避することができる。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
西洋製によくある回転式だと、始点や終点が判り難いし、回転方向もメーカーによって違うので、意外と確実な開閉ができないケースもある。ガンガン焚いて炉内が熱い時に、そういう感じだと難儀する。

ドブレの700SLのような前後方向のレバー式だと、車のドアと同じ感覚で開閉できるので、人間工学的に優れている。確実に開閉でき安心感が全然違う。エイトノットも、これと同じような前後方向のレバー式なのも好感が持てた。

そして、さらにもう一歩進んで、一工夫されていた。

resize2978.jpg
レバーがひっかかるツメが本体に二か所ある

resize2977.jpg
焚付時には手前のツメに引っ掛けると、扉を少し開いて空気を送り込む最適な開度の状態でロックできる

resize2976.jpg
温度が上がったら奥のツメ引っ掛けて、扉を完全に閉じた状態になる

ロックの回転部分は中心点からオフセットされるように設計されていてレバーを下げることで自然に無理なく扉に締めつける圧力がかかるようになっている。そして、必要以上には圧力がかからないように扉を物理的に浮かす構造にもなっていて、必要十分な締め付け圧力が自動的に得られ、ガスケットロープを傷めないような配慮も施されている。

シンプルで合理的な設計でありながら、なおかつ、細かなところまで十分に配慮されていて、素晴らしいと思った。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
薪ストーブの性能を追求すると、最終的には煙突に行きつく。口元付近からオール二重断熱煙突を使うのがベストで、排気温度が下がらずに強いドラフトを生み、空気を絞っても効率良い燃焼をしてくれる。

しかし普通の薪ストーブの煙突口元にはシングル煙突しか接続できない。二重断熱煙突はアダプターを介しているので、どんなに頑張っても、厳密には若干のシングル部分が口元付近の数センチだけは存在してしまう。(ほとんど無視できるレベルではあるけど)

しかし、エイトノットでは、普通の汎用的なシングル煙突の接続用の口元の他に、オプションで国産高木工業所の二重断熱煙突そのものを口元に溶接して使っている。薪ストーブ本体からシングル部分がゼロで本当の意味でのオール二重断熱煙突仕様も選べる。これには本当にびっくりした。

resize2974.jpg
汎用的な通常のシングル煙突を接続する仕様の口元

resize2975.jpg
びっくり仰天の高木工業所の国産二重断熱煙突のコネクター仕様の口元

resize2973.jpg
実際の高木工業所の二重断熱煙突のコネクターそのものを、直接天板に溶接してある

最初から最高性能の国産の二重断熱煙突を使用するという前提で、薪ストーブ本体にいきなり二重断熱煙突を接続できるという、これまでにない発想でびっくりした。

薪ストーブも国産、煙突も国産で、オールニッポンで相性抜群だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ショールームだけでなく、工場も見せてもらって、実際に制作中の製品で、外側からは見えない内部の構造も理解できた

resize2972.jpg
パレットの上で横たわり、塗装を待つ工程

resize2969.jpg
底面の外気導入ダクトに直結するギロチン式の弁

resize2968.jpg
スライドさせることによって無段階に調整

resize2971.jpg
取り込んだ空気は各部からまんべんなく補給される
(写真には写っていないけど、ヒートライザー部分にも空気の噴射口がある)

resize2970.jpg
天板を取り付ける前の上部からの構造(オーブン室の左右にキャスタブル+パーライトのヒートライザーがある)

これを見ただけで、実際に焚かなくても高性能であることは容易に推測できた。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
新たに進行中の古民家リフォームの現場に薪ストーブを導入したいと話しがあって、とりあえずは煙突の配管経路の確認は済ませてある。

次に考えるべきことは、薪ストーブの機種だ。施主さんは、バリバリ調理に活用したいからということでオーブン付きのモデルを検討されていた。オーブン室がないモデルでも工夫と努力次第でたいていの料理はできるけど、オーブン室がついていれば、パン、ケーキ、クッキーなどの繊細かつ微妙な熱の加え方が必要な料理も、比較的簡単かつ便利にできる。何よりも、炉内の熾火の状態を素材に合わせてコントロールする必要がない。薪をガンガン焚いていてもオーブン室でたいていの料理が作れてしまうメリットは大きい。

市販品で、よくあるのは、かわはら薪ストーブ本舗でも取り扱っている輸入品でオーストラリア製のピキャン(大、小)の2モデルのラインナップ、イタリア製のドミノ(大、小)の2モデルのラインナップだ。これらの製品は火室が上でオーブン室が下という設計のため、どうしても排気経路の切り替えのダンパーユニットが本体に内蔵される構造になっている。普通の薪ストーブの考え方で天板を高温にしようとすると、そうなってしまうのも無理はないが、このダンパーユニットが曲者で、正直操作が面倒だし、操作する際の感触が気持ち良いとは言えない。

国産では、中小の工房で作られている、いくつかオーブン付きのユニークなクッキングストーブがある。横型の大型のごっついモデルから、小さな、かわいいものまで様々だ。これらはあまり多く出回っているわけではないので、ネット上での情報が少ない。

resize2965_20160322103043e35.jpg

今回のリフォーム中の「古民家に合う国産で、なおかつ小型モデル」ということで、施主さんが見つけてきたのが信州のエイトノットというモデルだ。これは大、(大、中、小)と3モデルラインナップされていて、さらにグレードも2タイプ合計6種類と選択の幅が広く、ニーズに合わせたモデルが得られる。扉の開閉方向や足の高さも現場に合わせて、オーダーメードで作ってくれる。

しかし、正直、現物を見ないと良いのか悪いのかも評価できない。そこで、この春分の三連休の中日に、施主さんと一緒に長野県松本市のエイトノットの工房まで見学に行った。

resize2958.jpg
敢えて、事前に火が入ってない状態で焚付けから見学させてもらった

そのことで立ち上がりの様子が観察できる。訪問時に薪ストーブが温まっていて、熾火がある状態だと、燃焼能力や立ち上がりを正しく判断できない。また、火が入っていない状態で扉の開閉や、空気調整のレバーの質感や、内部の構造などもチェックできる。

resize2966_201603221056274a2.jpg
炉の前面からの一次空気の吹き出し口があるので、700SLのような強力な立ち上がりが予想できる

resize2964_20160322103043ff7.jpg
予想通り、スムーズな立ち上がりだった

resize2962.jpg
オーブン室の温度上昇も早く実用的で、見学の間に焼きリンゴが完成

日本人ならではの配慮で細部までこだわって作られていて、性能、耐久性、デザイン性、なかなか良い設計の薪ストーブだと思った。これだったら、私が施工する現場に導入しても問題ないと思った。

「オーブン室が上だから、天板の温度が上がらないのでは?」と見学前には思っていたけど、オーブン室の左右に設定したヒートライザー経由でロケットストーブとして炎が舞い上がるので、しっかり天板でもボコボコとヤカンのお湯が沸騰する能力を発揮していた。私も先日、プロトタイプでオーブン付きのロケットストーブを作成したが、それと通じる設計だった。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
先日案内した春の薪割りイベントが無事に終了した。

今回は、これから薪ストーブを導入したいという家族と、既に薪ストーブを使っているユーザーがそれぞれ二組づつ、合計4組のバランスの良い参加構成となった。全てのメンバーが家族連れだったので、子供同士、奥様同士の交流もできた。メンバー同士で既存のユーザーから、検討中のメンバーに教えたりフォローしつつ、有意義な時を過ごせたと思う。

今回の薪集めのイベントは、期日までにどうしても片づけなくてはならない現場というわけではないので、「がっつり気合いを入れて」という感じではなく「緩く気軽に無理なく」という雰囲気で進行した。午前中は主にチェーンソーで玉切り作業、お昼をはさんで午後は薪割りと積み込みという流れだった。

resize2954_20160321172055bde.jpg
闇雲に切るのではなく、きっちりと目立てのやり方も講習した

resize2955_20160321172101d49.jpg
子供たちも手鋸で参加した

resize2953.jpg
昼食はショールームで

resize2952.jpg
午後は薪割りタイム

resize2950.jpg
みんなが持ってきた様々な種類の斧を、それぞれ交換して試すこともできた

resize2957.jpg
参加メンバー全員が自分の車に目一杯積載できた

resize2951.jpg
こんな素敵なお土産もできた

このように、かわはら薪ストーブ本舗では、薪ストーブの設置、導入コンサル、煙突掃除やメンテナンスだけでなく、薪集めのやり方、テクニックの指導まで、実地指導しているので、自分で薪作りできるか不安な人も心配しないで大丈夫だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ビンテージに良く似た薪ストーブ「プレリュード」を使っているユーザーが静岡県にいて見学させてくれるという話になっていた。

それを見に行くだけに静岡県に行くのはちょっと厳しいけど、何かについでに立ち寄ることができればラッキーだ。たまたま、今回、静岡県で新築現場に行く機会があったので、タイミングを合わせて見せてもらうことができた。

resize2941_2016031910545980a.jpg
ビンテージと良く似たデザイン

resize2940_20160319105456f57.jpg
空気調整のレバーは動きがちょっと硬い/一次、二次の表記が判りやすい

resize2939_201603191054561b4.jpg
ビンテージとは扉の開く方法が逆(ハンドルが左、ヒンジが右)

resize2938_201603191054532c2.jpg
開閉の機構はビンテージと同じ

resize2942_201603191055008cd.jpg
炎の表情はビンテージより優しく自然な印象

似たようなデザインだから、炎の表情も同じかと思ったら、だいぶ印象が違った。

ドブレの本国のサイトで見つけて気に入って、メトスに特注で輸入してもらったということだった。日本に数台しかない希少なモデルだけど、一目ぼれした機種をこのように使うのも幸せなことだと思った。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
静岡県の新築住宅に薪ストーブを設置したいという案件があった。

基本的に現場での打ち合わせは上棟して骨組みができて、屋根の野地板とルーフィングの施工が終わり、チムニーを作る段階で行っている。

resize2935_201603191006125da.jpg
現場に到着

resize2933_20160319100609f7e.jpg
屋根にはチムニーの柱が立ち上がっている

resize2934_201603191006119f3.jpg
チムニーの柱は建物の梁などの構造部分にがっちりと固定

野地板にチムニーの箱を載せる構造だと剛性が足りず、ぐらついて強度が不足してしまう。そこでチムニーの柱は小屋裏を貫通させて、建物の主要構造部分で固定して建物と一体化させる。今回は、薪ストーブの煙突の芯の真上にチムニーを持ってくると建物の主要構造部分にチムニー柱を直接固定できなくなるので、吹き抜け部分で煙突を若干エルボで折り曲げる前提で、強度優先で作成した。

この段階だと、まだ建物の構造部分が見えているので、煙突固定のための金具をどこに取り付けるかを確実に決められる。煙突の配管経路と建物の状況によって、構造部分に金具が直接取り付けられない部分は構造部分に木下地を渡すなどの対策もできる。しかし、内装の石膏ボードの施工後では、手遅れになるケースが多い。こういう打ち合わせは、図面上だけではなかなかうまくいかない。実際の現場の状況を見ないとダメなのだ。

他社で施工の現場に煙突掃除などに行った際に、煙突固定金具のビスが石膏ボードだけに刺さっていて木下地がなく、ぐらついていていたり、外れそうになっているような「あり得ない」施工例をたまに見かけるが、地震が来たら大変なことになりそうだ。こういう施工は図面上だけでの打ち合わせで、確実な打ち合わせができていないのだろうなと推測する。

自分が施工する場合には、安全第一で確実な施工をしたいので、固定位置の状態には神経を遣っている。

resize2937_20160319100614036.jpg
実際に使用する煙突固定金具を持参して、大工さんに見せることで下地の位置や構造などのイメージをつかんでもらう

resize2936_201603191006130c7.jpg
図面上ではなく、現場で実寸で炉壁イメージを描画することで誤解なく伝えられるし、煙突の芯の位置も正確に実寸で出る

炉壁の仕様で薪ストーブの設置位置が決まってくる。逆に言うと、炉壁を蓄熱優先のレンガにするか、すっきりとしたケイカル&タイルにするか、ローコスト優先の鉄板にするかなどが具体的に決まらないと、正確な位置が割り出せない。新築時は形になる前に決めることが多く、イメージがつかみにくく大変だけど、薪ストーブの機種だけでなく、炉壁の仕様も同時に決めないと手遅れになってしまう。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
大学時代の友人が泊まりで遊びに来きてくれたので、薪ストーブで手作りピザを焼いた。

resize2857_201603080955145dc.jpg
強力粉、小麦粉、ドライイースト、オリーブオイル、塩をテキトーに混ぜて、ぬるま湯をかけて、手のひらを使って、少しづつこねて、程よい塊にするだけ。アバウトにやっても大丈夫。

resize2858_201603080955159ee.jpg
薪ストーブの炉台に数時間置いて、発酵を促進させる(と同時の炉内に熾火を作る)

ピザ生地を伸ばして、ピザソースを塗っている様子は、以下の友人のFBの記事にアップされている。作成中は両手がふさがっていて、なおかつ粉がついている。さすがにその状況だと、自分では写真撮れないので、貴重なショットだ。

なんだかんだと言っても、薪ストーブの炉内でピザパーティをやれば、盛り上がる。作っている臨場感も含めて楽しめるし、炉内に投入したら、短時間ですぐに焼けるから、場が持たずに白けるということもない。食べて美味しいというだけでなく、作る過程から、ゲストとホストが一緒に楽しめる。

昨晩は山武郡の大学友人宅にお邪魔。薪ストーブ焼くピザを堪能致しましたぞ。ストーブの上にダッチオーブン乗せとくだけで料理が出来るってのがまた凄い。鶏肉が箸でホロホロに切れるの見て、思わず笑けてしまう。(ビゾーのヴォーヌ・ロマネ05を投入してみました。)仕事中に駆け付けてくれた同期もおりまして、楽しい一時でした。感謝。

Posted by Takeuchi Yoshiki on 2016年3月7日


resize2856_20160308095514af6.jpg
いい感じの熾火になったら、五徳&ピアットを使って炉内に投入


炉内でピザを焼く時は、取ってが取れてとっても便利なピアットがお勧め。取り出す時にヤケドの心配なく、安全かつ確実に作業できる。

resize2855_20160308095513869.jpg
今回は生ハム、ピーマン、カイワレ大根、エノキダケの具材を乗せた。数分で焼きあがる

チーズが十分に溶けて、ピザ生地と生ハムの一部が薄っすらと焦げたら完成。今回は野菜のシャキシャキ感を味わいたかったので、早めに取り出した。

resize2854_20160308095510e12.jpg
ワインソムリエの友人チョイスのデザートワインと一緒に堪能

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ガンガン焚いている時には天板でも余裕でダッチオーブン料理ができるけど、熾火になってしまうと天板では料理するには熱量が足りない。そんな時は炉内の熾火を利用する。

AGNIのオプションの五徳は、大きく安定しているので、大きく重いダッチオーブンを入れても倒れたりする心配もなく快適に使える。

resize2838.jpg
デザイン性に優れいているだけでなく、大きく安定して実用性も高い

resize2839_20160306200708c6f.jpg
大きく重いダッチオーブンも、不安なく乗せることができる

resize2836.jpg
熾火の炉内の熱を調理に活用

resize2837.jpg
白菜と豚肉の重ね蒸し焼き 完成🎵

ダッチオーブンで素材の中の水分だけでの蒸し焼きは、煮物とは違って素材の味が凝縮されて、柔らかく、とても美味しくなる。調味料は塩と胡椒だけで十分だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
先日、室内側吹き抜けのシングル煙突を、二重断熱煙突に交換したBESSのログハウスだけど、オーナーインタビューの記事がウェブでアップされて、そこの写真に私が登場しまくっている。ちょうど、工事の前日に取材が入ったのだ。

心地良いお家なので、工事の前日に泊まらせてもらって、思いっきりリラックスして過ごしている。パッと見、まるで私がオーナーかのようにくつろいで薪ストーブの前で写っている。

bess.jpg

http://kitaaichi.bess.jp/owner/interview/20160304_99433.html

http://kitaaichi.bess.jp/blog/diary/20160304_99454.html

和歌山での薪ストーブ設置工事の後に、名古屋に泊まったけど、近くだから、また寄りたくなってしまった。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今シーズンの薪ストーブユーザー宅訪問で見せてもらった、斬新なゼロスタートの焚付方法を紹介しよう。薪を組む前に灰を掘って穴を開けてそこから空気が流れるようにするので、スムーズに立ち上がる。

ある程度の灰が積もってないとできないし、灰の量が少ない方が適正の機種もあるので、必ずしもこれが最善の焚付方法とは限らないケースも多いが、場合によっては面白いと思う。

resize2829_20160305140044f96.jpg
穴を掘って、そこに焚付けを入れる

resize2828_20160305140044c0f.jpg
その上に普通の薪を置く

resize2827_201603051400432f3.jpg
着火

resize2826.jpg
炎が一気に立ち上がる

resize2825.jpg
順調に燃え広がる

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
天板にダッチオーブンを置いて、その中でチーズを溶かしてグツグツ沸騰気味になるまで、待つ。

resize2832_20160305134941005.jpg
あまり放置すると焦がしてしまうので注意

resize2831.jpg
表面に膜が張って、内部がボコボコ沸騰したら完成

resize2830.jpg
パンにつけて食べると美味しい

ダッチオーブンだと長時間蓄熱してくれるので、天板から食卓に移動しても、チーズが溶けた食べごろを維持できる

薪ストーブシーズンが終わってしまうと、薪ストーブ料理が楽しめなくなるので、今のうちに名残惜しむように機会を作って、色々やっている。

ワインと相性が良い🎵



ブログ村ランキング:オリジナルバナー
よく言われていることだけど、「触媒機は燃費が良い」とか「触媒機は排気がクリーン」という説明がある。しかし、その言葉を真に受けているだけでは、目的に適合した正しい機種選択の判断ができない。

結論から先に言うと「燃費の良さ」も「排気のクリーンさ」も、触媒とかCB(クリーンバーン)とかの仕組みの違いによるものではなく、乾燥した薪を高温でしっかり焚けるかかどうか」で決まってくる。乾燥不足の薪をチョロチョロ燃やしたら、どんな凄い機構がついていたって、煙モクモク、煤が大量付着する。逆に、触媒もCBもついていないホームセンターの激安の薪ストーブだって、薪の質と、煙突の工夫、焚き方次第では、煙も煤も少なく、それなりに燃費良く焚くことが可能だ。カタログスペックの差なんて、焚き方次第で一発で逆転する。車と同じで、免許取り立ての初心者が高級車を運転するより、ベテランドライバーが大衆車を運転した方が、スムーズにきびきび走れるというたとえで考えると理解しやすいと思う。

※「住宅地だから煙や煤を絶対に出したくない」という場合には薪ストーブの性能の違いより、薪の性能(つまり乾燥具合、適切な形状)などの方がはるかに結果に与える影響が大きい。

しかし、その結論で終わらせてしまっては今回の記事のテーマの「CB機と触媒機の比較」にならない。一歩進めて、仮の前提条件で「同じ乾燥具合、同じ重量の薪を、上級者が高温で理想的な状態で焚いて、CB機と触媒機の、それぞれの薪ストーブの本来の性能をフルに発揮させることができたら・・・」という場合での比較をしてみよう。

イメージをつかむための判りやすさを重視して焚付から燃え尽きるまでの平均の熱量で表した四角形で表してみよう。

赤の点線の正方形の燃え方がCB機
黒の実線の長方形の燃え方が触媒機



resize2823_2016030415282765d.jpg

薪の持つエネルギーは同じなので、CBや触媒の燃焼方式の違いによって、取り出せるエネルギーの総量は同じになる。つまり、このグラフのCB機と触媒機の四角形の面積は同じということだ。CB機は触媒機に比べて排気抵抗が少ないので、早く、勢い良く燃える傾向がある。煙突ダンパーで制御したところで、その傾向は必ず残る。そのため単位時間あたりの熱量が高く、その分燃え尽きるのも早いということになる。逆に触媒機の場合は触媒が排気抵抗になることで、単位時間あたりの熱量が低く、長持ちする傾向がある。これまでの私の経験から、だいたい時間にして2割程度だろう。

このように薪から取り出すエネルギー長時間持たせようと思ったらピークパワーを抑えれば良いし、ガツンとパワフルに燃やしたければ、その分燃えるのは早くなるということだ。どのように燃やしたところで同じ物量の薪から取り出せるエネルギーの総和は変わりない。2割だけ時間を長持ちせるか、2割だけ熱を多く取り出すかの違いだ。触媒機だから「熱量がCB機と同じで、なおかつ燃焼時間も長い」という魔法のようなことは絶対に起きない。この単純な原理原則が忘れられて「触媒機は燃費が良い」という言葉だけが独り歩きしているのが実情だと思う。

なお、厳密に言えば上の黄色で描いたような四角形にはならず、下のオレンジの測定値の実測グラフのようにピークが中央の左部分にある、このような複雑なカーブを描くことになる。

resize2824_201603041753122fb.jpg
AGNIの場合の触媒、グリドルの温度変化(赤/青が触媒、紫/緑がグリドル)

resize2822.jpg
CB機は短時間でガツンと熱を出すのが得意

resize2821_20160304152826fd1.jpg
CB機の炎は明るく華やかだ

resize2820_20160304152825146.jpg
触媒機はゆっくりジワジワと薪を燃やすのが得意

resize2819_20160304152823d32.jpg
触媒機のゆったりとした炎

昨シーズンはCB機のハンター、今シーズンは触媒式のAGNIを使い倒して、両者の違いを実感したことだけど、燃焼機構の違いで、どちらかが圧倒的に優れているということはない。どちらも一長一短で、それぞれの特徴や個性があるだけだ。ハンターはガツンと早く暖かくなるけど、その分だけ薪の消費も早い、AGNIは逆に暖かくなるまで時間がかかるけど薪の消費がゆっくりというように、正反対の性質を持つ。

薪ストーブの燃焼は「魔法」や「哲学」ではなく「物理」の原則に従っている。「触媒機は燃費が良い」という言葉の定義を燃焼時間の長さと言うならば、逆にピークパワーで瞬間的にガツンと取り出せる熱量はCB機の方が多いということになるだけだ。着眼点をどこに置いて話をしているのかというだけだ。どちらかが一方的に優れているというものではないということを理解すると良いと思う。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
二重断熱煙突はメーカーごとにコネクター部分の形状が違うので、互換性はない。基本的には上から下まで全部同じメーカーで揃える必要がある。

屋根から小屋裏までの貫通部分だけ二重断熱煙突で、室内側の吹き抜けはシングル煙突という施工もけっこう多い。このパターンはコスト削減のためで、薪ストーブの燃焼的に良いことはない。この部分を二重断熱煙突にすれば、排気温度が下がらずドラフトが強いままなので、焚付けもしやすいし、安定燃焼してからは空気を、より絞っても効率良く燃焼してくれて炎が綺麗でなおかつ燃費が良くなる。さらに煤の付着が少なくなり煙突掃除も楽になる。シングル煙突から二重断熱煙突に入れ替えた効果は、誰にでも判るだろう。

もしシングル煙突から二重断熱煙突への入れ替え工事を私に依頼して、1シーズン使ってみて「効果が判らないから戻してくれ」と言われたら、工事代を返金の上、元に戻しても良いくらいだ。

それだけ劇的な効果を生み出す「室内吹き抜けオールシングル→口元付近まで二重断熱煙突」の入れ替えだけど、煙突のメーカーごとの互換性がないため、これまでは安易に勧められなかった。はっきりとメーカーとかシリーズ名が判っていれば、同じものを揃えれば簡単に施工できるけど、現実的にはメーカー不明だったり、仮に判っても生産終了だったりして、確実に接続できる煙突を取り寄せられないケースが多いからだ。かと言って、屋根上の貫通部分から全部、煙突工事をやり直すのもコスト面、時間面からも大変だし、そもそも他社がどんな施工をしたのか判らないものを下手に手を出したくない。

そういうわけで、これまでは積極的にはシングル煙突から二重断熱煙突のリプレースを行ってこなかった。

今回の新潟の薪ストーブ屋さんのパートナーさんを訪問しての情報交換の中で「他社製の二重断熱煙突から高木工業所の二重断熱煙突に変換可能なアダプターを制作したものを使っている」ということで、一つ分けてもらった。必ずしも、どのメーカーのものにも無加工、無条件に適合するとは限らないけど、ある程度の加工をすれば多くのケースで何とかなりそうな印象を受けた。

resize2814_20160304140103cfb.jpg
何の変哲もない、ただの筒に見えるけれども・・・・

resize2813_2016030414010293e.jpg
上下を逆さにひっくり返した状態

resize2811_201603041400581f6.jpg
アダプター上部のアウター管は他社製の二重断熱煙突の外径よりもちょっとだけ大きく、インナー管はちょっとだけ内径が小さくなっている

resize2812_2016030414005992c.jpg
アダプター下部は高木工業所の煙突とマッチングするようになっている

resize2810.jpg
上が他社製、下が高木工業所の煙突と接続可能なアダプター

このようにコネクター形状の違いを吸収することができるようになる。これは極めて大きな意味を持つ。つまり、現在使用中の煙突がどこのメーカーであっても、最高性能の国産の高木工業所の二重断熱煙突を接続することができるわけだ。室内側シングルで施工されてしまってメーカー不明の場合でも、対応できる。

口元付近でスライド煙突を使わずに、煙突掃除ができないような現実に他社での施工も良く見かけるが、今までは躊躇していた煙突のリプレース案件も積極的に提案できるようになる。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
だんだん春の気配を感じる今日この頃。三寒四温で、薪ストーブも真冬のように連続稼働させることも少なくなってくる。薪の投入を止めて、鎮火させてしまうことも多くなる。そんな時に必ず熾火の状態がある。ガンガン焚き続ける真冬にはなかなかない状況が多くなる。炉内が熾火の時は調理に活用できるので、まだやったことのない人は、一度試してみると良い。定番のピザだと生地や具を用意したりと敷居がちょっと高く面倒だけど、食パンにチーズを乗せるだけのチーズトーストは気軽にできる。

熾火でチーズトーストを焼く時にはコツがある。ピザを焼く時のようにスキレットやピアットに乗せただけでは、チーズが溶けた頃にはB面(裏面)が真っ黒焦げになって、とても食べられたものではなくなる。スキレットやピアット(あるいはダッチオーブンの蓋)などで二枚使って、その間にトリベット(鍋置き)で空間を作ってやる。ヒートシールドで熾火の強烈な熱からトーストの裏面を保護してやるのだ。そうすれば、チーズが溶けるまで焼いても、裏面を焦がさない。

resize2807_201603041313144a6.jpg
下から五徳→スキレット→トリベットの順番で炉内に積んでいく

resize2806.jpg
食材をセットしたピアットを投入して、この状態で炉内で焼く

resize2805.jpg
こんな感じで表面のチーズが溶けて薄く焦げ目がついてきた頃に炉内から出す

resize2809_20160304131317650.jpg
美味しそうに焼けた

resize2808_201603041313158d5.jpg
気になる裏面(B面)もこの通り🎵

休日の朝などに一度試してみてはどうだろうか?







残り少ない薪ストーブシーズンを目一杯楽しもう🎵

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
東関東大震災の時に、停電が続いた。電気がないと照明器具の明かりはもちろんだけど、IHの家は特にそうだ。調理するのも不自由する。そんな時でも薪ストーブがあったので、だいぶ助かった。とりあえず薪があれば、最低限の煮炊き、明かりを取れるからだ。暖房だけでない、薪ストーブの活用だ。原始的だけど、そういうライフラインが途切れた緊急事態の時には、特に役に立つ。

resize2817.jpg
炉内の熾火で魚を焼く

resize2816.jpg
じっくりと熾火で焼くと美味しくできる

resize2815_20160304130305d76.jpg
このくらいの料理は薪ストーブの熱源だけで楽勝だ

薪という性質上、ある程度の備蓄をするわけで、災害が起きてもライフラインが復旧するまで、それなりに使えた。停電して冷蔵庫が使えずに、食材が腐ってしまう前に調理して食べることができた。

resize2818.jpg
鋼鈑製で立ち上がりが早く、広い天板で、温度が高くなるハンターのヘラルドシリーズは、最強だ

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
山形での工事の帰りに新潟に寄って、同業のパートナーさんと色々と情報交換させてもらった。彼のブログの記事でもさらりと触れられている

話の内容についてはブログでは書けないようなことも多く、ここで紹介できることは、ごく一部だけど、現場に出ている者同士では、やはり工事のことや部材の話題が絶対に出てくる。その中で、高品質で安心して使えるのは「高木工業所」の製品だということで一致した。お互いに「高木工業所の煙突以外を使うのはプライドが許さないので極力、他は使いたくない」というところに落ち着いた。もちろん、激安物件の場合にはコストの制約があるから品質が落ちる前提で他社製を使うこともある。その激安品で何をどう使っているかというような話も出たが・・・・。

たまたまタイムリーに「二重断熱煙突がダメになって交換してきた」という実物が事務所に二つ転がっていた。一つはパートナーさんのお店の方でも実例としてお客様に見せる用途があるだろうけど、もう一つは、私がお土産にいただいても差し支えなさそうな感じだったので、初対面で、ちょっと強引だけど、お願いして、もらってきた。

二重断熱煙突は工事後に繋がってしまうと、単純な黒い筒に見えるのでメーカーの違いがあまり判らなくなってしまう。そのため重要性を感じてないユーザーが多い。でも現実には薪ストーブ本体よりも重要なパーツなのだ。長年使うと、何がどう悪くなって交換の必要が出てくるのかということを、実際に交換して撤去してきて廃棄するパーツを手元に残しておくことで、実例としての説得力が出てくる。高木工業所の煙突と他社製の現物を、それぞれ並べて見比べてもらえば、どんな素人の人でも違いが判るはずだ。こうして写真で見るよりもずっとインパクトが大きい。体感してみたい人は、かわはら薪ストーブ本舗にご来店いただければ、現物に触れて確認することができる。

高木工業所と、それ以外のメーカーの一番の違いは防水性能だ。国産の高木工業所のものは、高温多湿、多雨の日本の環境に合わせて雨が当たっての煙突内部に水が物理的にしみ込んでこない設計になっている、一方で海外製の製品は、そこまで考慮されていない。長年使っていると、内部に雨水がしみ込んできたり、湿気を吸収して少しづつ断熱性能が落ちていき、ひどい時には薪ストーブ内部や室内に水が垂れてくるという現象が発生して、このような煙突リプレース案件につながるわけだ。

resize2798.jpg
よく見かけるコネクター部分の形状

resize2801.jpg
角度を変えてみると切り欠きになっているのが判る

resize2803.jpg
断熱材が切り欠きから見えている

resize2802.jpg
切り欠き部分のクロースアップ

この部分から水がしみ込んでしまうのだ。コネクター部分の内側でも、煙突の表面を伝わってきた雨水がしみ込んでいくのは構造的に避けられない。雨漏れ防止のためにシールテープを巻いたり、コーキングで涙ぐましい努力でちょっとでも防水しようと試みている業者もあるみたいだけど、そもそも足場の悪い現場で確実な作業ができているかも怪しいし、仮に完璧な処理ができたとしても、結局そういう対策は10年程度は持ったとしても、それ以降は続かない。防水処理は劣化して遅かれ早かれ、多少の雨水の侵入の問題が出てくる。「設置直後にだけ雨漏れしなければ良い」という割り切りだろう。(私にはとても怖くてできない)

resize2800.jpg
下部のコネクター部分も同様の造作

resize2799.jpg
上部と同様に雨水や湿気が入る構造

薪ストーブ本体にはこだわるけど、こういう細かいところまでチェックするユーザーは、あまりいない。それで、このような品質の中国製、英国製などの二重断熱煙突が多く使われているというのが実情だ。「切り欠きがないから安心」というわけでなく、切り欠きがなくプレスの製品もあるけど、海外製はプレスや溶接の品質が悪く、やはり接合部分からの雨漏れの事例、報告がある。

また、英国製のNOVAでは以前は切り欠きで、雨水の侵入問題に気づいてモデルチェンジしてプレスに対策してきた。生産年度によってコネクターの形状が違うということになり互換性がなくなる。配管の変更などで煙突を交換したりする際に同じメーカーなのに適合しないので困ることになる。薪ストーブは本体が壊れたらそれだけ交換すれば良いけど、煙突の場合はシステムなので壊れた一本だけというわけにいかず、屋根の上から全部交換するハメになる。既存のユーザーを切り捨てるような対応をするメーカーの製品は使いたくない。

長期に渡って安心して使うには国産、"made in Japan"の高木工業所の二重断熱煙突を使うしかない。高温多湿、多雨な日本の環境で既に30年の歴史がある。具体的な取り扱いメーカーとしては、メトス特約店の一部と、トコナメエプコス特約店からしか入手できない。販売経路が限られているので、取り扱い店が少ないのが実情だけど、ホンキでお客様のためを思う店ならば、これらの製品を扱っているはずだ。踏み絵じゃないけど、そういうところも販売店の姿勢を見極めるポイントの一つだ。

ちなみに高木工業所の煙突のコネクター部分は、プレスで、この記事の下の写真のような形状になっているので、半永久的に内部に水や湿気が侵入しない。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1144.html

10年後、20年後に後悔しないためにも、薪ストーブのメーカーだけでなく、煙突のメーカーまでこだわって欲しいと思う。

ちなみに、かわはら薪ストーブ本舗では、現場によって施主さんの希望に迎合して複数の色んなメーカーの煙突を使っていると、将来的な配管経路の変更、移設などの時に困るので、基本的には高木工業所の二重断熱煙突を標準で使用している。激安案件の時はカナダ製のエクセル煙突を使用するが、これは例外で、デメリットを説明したうえでお客さんの自己責任扱いだ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今回の山形での薪ストーブ工事の前後には、他にも複数の案件をこなしてきた。基本的に一度の遠征で一件の用事だけでなく、なるべく複数の案件をまとめて見るようにしている。遠方の動きは交通費や宿泊費の負担を考えると、ボランティア的なものになるので、一件だけで動いたら赤字になるのは確実なのだ。可能な限り、複数の動きをまとめて行うようにしている。

山形に行く前には栃木県宇都宮市で、これから薪ストーブを設置したいというお家の現場確認
山形からの帰りには、午後に新潟県新潟市で、ホンマの薪ストーブが寿命になったから交換したいという家の現場確認
夕方から夜まで泊まりで、新潟の薪ストーブ屋さんのパートナーさんと会っての情報交換
翌朝、福島へ移動して薪ストーブ用品通販の薪焚亭さんとの情報交換



パートナーさんから教えてもらった貴重な情報は後日紹介するけど、今回は新潟の薪ストーブの現場調査に行った時にお土産に、貴重な限定品の地酒をお土産にいただいたものを紹介しよう。帰宅して、火が入っている薪ストーブの炎(※)を眺めながら、いただいた。発泡性の濁り酒で、とても美味しかった。開栓したら炭酸が抜ける前に、美味しいうちにガンガン飲んだ。

※私は普段AGNIに火を入れるけど、妻は黙っているとハンターに火を入れる

今回紹介したお酒の他にも、パートナーさんからも新潟の越乃寒梅をもらったので、これからしばらく美味しい日本酒が楽しめそうだ🎵

resize2796_20160302203920792.jpg
薪ストーブの炎を眺めながらのお酒は格別

resize2794_201603022039176dc.jpg
訪問先の味が思い出深い

resize2795_20160302203921c27.jpg
貴重な限定品でありがたい🎵

resize2793_20160302203918b74.jpg
炭酸の発泡で泡立っていて、酸味と甘みが絶妙のバランス

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
薪焚亭さんのブログで既に発表されていることだけど、山形での薪ストーブ工事の帰り道に、新潟経由で、福島の薪焚亭さんのご自宅に寄らせていただいた。以前訪問させていただいた時には事務所のアンコールを見せていただいたが、今回はより大型の機種を理想的な状態で焚いている様子を拝見する機会に恵まれた。

resize2783.jpg
オーディオシステムで心地良い音楽を聴きながら、薪ストーブの炎を見られる理想的なリビング

resize2785_201603021104266e8.jpg
ツートンカラーのディファイアントが綺麗な炎を楽しませてくれる

resize2784_20160302110424814.jpg
触媒の温度も内部にセンサーを入れて、適切に管理されている

モデルチェンジ前はスロートフードが曲がって触媒にアクセスするのに苦労するなどメンテナンスの時に散々な目に遭って大変だったけど、モデルチェンジ後はこの点が改良されたので、段違いにメンテナンス性が良くなった。以前は「売ったら後が大変だ・・・」という恐怖心があったけれども、ニューモデルは壊れにくくなったので、これならお客様に勧めても不安はない。

そして、しっかりと乾燥した薪を、適切な温度管理で、上手に焚けば、ガラスもほとんど煤けないで綺麗な炎を楽しめることも確認できた。けっこうネット上の写真でバーモントキャスティングスの製品のガラスが煤けているのを多く見かけるので、そういうイメージが強かったけど、きちんと焚けば全然問題なことも、実際に使いこなしている状態を見学することができて理解できた。

触媒機には焚き方(ダンパー操作の仕方)にコツがあって、薪を投入してすぐに閉めないで、一度投入した薪にしっかりと火を回して薪の表演が黒く炭化させるまで燃やして、炉内の温度がしっかり上がってから切り替えることだ。これをきちんと行う単純なことなのだけど、薪を突っ込んだらすぐにダンパーを閉じるような誤った使い方をしている人が多いので、煙や煤を大量発生させて、メンテナンスの際にはCB機より煤が多くなる傾向がある。正しく使って本来の性能を発揮させてやれば、煤も煙も出ない。

「前はドブレ700SLを絶賛していたのに、最近はAGNIかよ!」とか「え!?ケチョンケチョンに言っていたバーモントキャスティングスを良いというの?」「節操がない」みたいに感じている人もいると思うけど、私は触媒機が嫌いなわけではなく、壊れやすくメンテナス性の悪いストーブが嫌いなだけだ。最近のバーモントキャスティングスの製品はモデルチェンジされて壊れにくくなったので、良いと思う。これまでの弱点を改良したことは評価できる。もちろんCB機と比較したらダンパーの切り替え機構など複雑な構造で、壊れるリスクはあるけれども、デザインや機能、性能が気に入った人には、受け入れられるわけで、価値観の問題だ。

というわけで、私はドブレやヨツール、ハンター、ネスターマーチンなどのCB機だけの設置工事を受け付けているわけではなく、バーモントキャスティングスの製品を望むお客様にだって、喜んで対応する。アンコールやディファイアントを導入したいお客様も大歓迎だ。

私の場合は、大手の系列店のように自社で取り扱っているメーカーに誘導しなければならない「大人の事情」というのがないので、それぞれのメーカーの長所、短所を冷静に見極めて、お客様のニーズに合ったお勧めの機種を素直に提案している。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
自宅に薪ストーブを導入したけど、施工したお店の対応に納得がいかず、セカンドオピニオンを求めて、複数の他店を回って聞いても、どこも違うことを、それぞれが言って、何が正しいのか判らなくなってしまったということが、きっかけで「正しい薪ストーブのあり方を提案できる店をやりたい」ということだった。そういうきっかけで「来シーズンから薪ストーブ店を事業としてやりたい」という人からのコンサル依頼があった。

動機は悪くないし、日本の薪ストーブ文化の普及のためには、特定のメーカーに誘導しない顧客の目線になれるお店は貴重なので、そのコンサルの依頼を受けた。東北地方の人なので、今回の秋田での設置工事は良いタイミングなので、来てもらうことにした。ユーザーの立場で、現状の薪ストーブ業界の慣習に疑問を感じたというのが動機なので、その気持ちを忘れずに、経験を積めんで技術を磨けば、きっとお客様の立場になれる良いお店ができるだろう。

初日は、工事の前日にホテルに缶詰めで、座学で、理論や基礎、考え方などを教えた。

そして二日目の工事当日には、私が施工する現場に連れていって、実際に見てもらった。ただ見ているだけでも、それなりには勉強になるだろうけど、実際に手を出してやってもらうのが一番だ。いきなり難易度の高いことは無理だけど、できそうなところには実際に触れてもらってOJTを行った。

今回の山形では工事中に施主さんも現場に来てくれて、写真を撮影してくれた。普段は作業中の自分の写真はなかなか撮れないので、貴重なショットをゲットできた。(現場ではたいてい工事優先だから、わざわざ三脚立てて、セルフタイマーで撮影までの手間はかけていられない)

resize2794.jpg
煙突をつなぐ間に化粧板を持っていてもらう

resize2793_20160302133741b08.jpg
ロッキングバンドのつけ方を見てもらう

resize2792_201603021342485f8.jpg
化粧板を固定する時に持っていてもらう

resize2792.jpg
本体の足を、ねじ込んで、つけてもらう

一人でサクサクやってしまった方が作業も早く正確だけど、今回は「教育」が目的なので、多少時間がかかったりしても仕方ないと割り切って、ゆっくりと行った。

一回の設置工事の現場体験だけでは全然足りないのは言うまでもない。本人は「今後は関東での工事の時にも出張で勉強に行く」と気合いが入っていた。

このように、ユーザーに対しての薪ストーブ設置工事だけでなく、他店に対するコンサルや技術指導も行って、日本の薪ストーブ文化の向上を目指している。私と同じようなポリシーで、以下のような施工が少しでも広まれば良いと思っているからだ。シングル煙突多用や、メンテナス性を無視した施工でユーザーが使用後に困ることを未然に防ぎたい。

・国産の高木工業所製の二重断熱煙突の採用
・チムニー&角トップで耐久性が高く、メンテナンス性に配慮した施工
・自社系列の特定のメーカーの機種にお客さまを誘導しない



実は、このような薪ストーブ店の開業のためのコンサルは今回が初めてではなく、3店目だ。既に2店がコンサル後に開業して全国各地で、バリバリ営業している。これもコンサルで実地指導した時のものだ。

昨日は雨上がりの朝6時の日の出とともに出発。栃木県での薪ストーブの煙突工事に行ってきました。気持ち良いグラデーションの朝日の中の運転でした。天候に恵まれて、無事に設置工事が完了しました。

川原 和博さんの投稿 2015年3月10日


ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今回山形で薪ストーブ設置した家は、玄関のエントランスポーチのところが巨大な空間になっていて、深く軒が出ていて屋根がかかっている。ここに当面焚く薪を積んでおけば、庭に配置した薪棚まで取に行かなくても済むようになっている。薪の搬入動線まで考慮した設計になっている。

resize2791_20160302130658592.jpg
入居後に、家の周囲を取り囲む塀のように、これからメインの薪棚を制作予定

resize2790_20160302130658287.jpg
玄関前のエントランスポーチに当面焚く薪を積めるスペースを確保

resize2789_20160302130657349.jpg
この部分に4立米(2トン)分の乾燥薪を積んだ

3月中旬の入居後に、今シーズン、薪の残量を気にしないでガンガン焚いても大丈夫な量を、薪ストーブ設置工事の前にあらかじめ配達しておいたのだ。新築で引き渡し前なので、外壁に傷つけて工務店さんに迷惑をかけてしまうとまずいので養生パネルで保護して、崩れないように仮の枠を作成して万全の対策を取っておいた。これだけの量があれば、引っ越した後には、暖かく過ごせることだろう。

resize2788_20160302130655620.jpg
1-2か月分の即戦力の薪を置いておけば、雨や雪の中をメインの薪棚から持ってくる必要がない合理的な動線

メインの薪棚と、室内の薪ストーブの間のバッファーゾーンとしての機能を果たし、とても使いやすいと思う。実際、雨や雪の中を遠くの薪棚まで取りに行くのは、おっくうだけど玄関の扉を開いて、濡れないまま必要な分を取り込めるのは、とても便利で快適なのだ。天気の良い時にメインの薪棚からこのバッファーゾーンへ当面使う分をまとめて移動しておけば良いのだ。

それにしても、今回の山形での薪ストーブ設置案件は、昨年に話をいただいた時には「雪で苦戦するだろうな・・・」と覚悟を決めていたけど、蓋を開けてみたら暖冬の影響で、ほとんど雪の影響を受けずに済んでラッキーだった。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ドブレのビンテージのガラス保護の情報です。

resize2804.jpg
続きはブロマガを購入して楽しもう!
このコンテンツはブロマガ(有料)です。
購入すると続きをお楽しみいただけます。
ブロマガって何?
私は設置後の取り扱い説明に時間をかけている。今回の山形県では午後3時くらいに火入れをして、午後8時くらいまで約5時間行った。この5時間という時間を「長い」と感じるか、「短い」と感じるかは人それぞれ違うだろう。他の多くの薪ストーブ屋さんでは、そんなに時間をかけているとは思えないけど、私の場合はそのくらいが平均的だ。

resize2778_201603010915365d7.jpg
感動の初火入れ

resize2777_20160301091535405.jpg
子供たちも興味しんしん

resize2786_201603021223221db.jpg
外に出て、煙突からの煙の状態をチェック

「初火入れ」なので、慣らしを兼ねてじっくりと焚いて、少しづつ、ゆっくりと温度を上げていく。なおかつしっかり温度を上げて、塗料の表面に付着した油も窓を全開で焚いて焼き飛ばしてしまう。その後の、本番の実稼働の時に窓を閉めて焚いても臭くない。

最初の点火のやり方の説明はもちろんだけど、その後の薪の追加、温度をしっかりと上げて二次燃焼モードで燃費良く燃やすコツ、空気の微妙な調整の方法、熾火になってからの薪の追加方法など、実稼働での使用と同じことを一通り行う。あらゆる局面を体験してもらうようにしている。

resize2777_20160301090042483.jpg
青白い炎が薪の周辺でユラユラ揺れる二次燃焼モード

resize2778_201603010900444fd.jpg
薪から離れたところでCBの空気噴き出し口からの奥から手前への炎の流れ

このように実際にやって見せないと、ユーザーが自分だけで使う時にビビってしまって温度を上げられないということになる。温度が低い時に炎の勢いにビビって空気を絞ってしまいがちだけど、そうすると煙や臭いの大量発生で近所迷惑や苦情の原因となる。住宅街での設置の時には、煙や臭いを出しにくい焚き方を確実に伝授するようにしている。こればかりは、いくら取り扱い説明書を読んだところで、ネットの記事を読んだところで、実際に体感しないと、まず理解できないことだ。文字、写真などで伝えられることには限界がある。ある程度経験を積んだユーザーや田舎で多少煙を出しても大丈夫な環境であれば、そこまでの現場での取り扱い説明は必要ないかもしれないが、住宅地での初心者には必須だと思っている。

resize2781.jpg
口元から二重断熱煙突/ダンパー付加/広い炉台/高い炉壁と使い勝手と合理性を追求した

resize2779_201603010900452cb.jpg
夜になって、屋外からガラス越しに見える炎が綺麗

今回は、まだ入居前だったので、薪ストーブ料理は行わなかったけど、それでも明るいうちから火入れして、現場を後にしたのは、すっかり暗くなっての夜だった。

説明をする自分にとっては当たり前のことでも、お客様にとっては初めてのことなので、取り扱い説明の時に質問がが出たらその都度丁寧に説明して、疑問点を解消している。お客様が自信を持って使えるように、ある程度理解できるまで、数時間かけてとことんフォローしている。希望によっては泊まり込みで、翌朝の熾火からの再着火まで行うこともある。

数あるストーブ店の中から自分を選択してくれたお客様に対して、自分ができる精一杯のことをしている。そのことで、お客様がスタート地点で薪ストーブの使用でつまづくことなく、自立することができるようになるのだ。

「遠方だと何かあった時に困る」と漫然とした不安を抱えている人もいるかもしれないけど、その困った【何か】が起きないような万全の対策をしているわけだ。具体的には長期に渡って雨漏れしにくい工法と煙突部材の使用、メンテナンス性が良くユーザーが自分でも煙突掃除を行える設計、今回の記事で紹介したような、実際の使用に即した丁寧な取り扱い説明などだ。遠方であればあるほど、念を入れている。

それから、近くのストーブ屋さんだからと言って、必ずしも安心できるわけではないことも、これまでに過去の色々な記事で紹介してきた通りだ。実際に困ったことが発生しても施工した店が来てくれなくて、結局私のところにSOSが入るという事例も多い。

安心できる薪ストーブライフを送るために、距離に関わらず、かわはら薪ストーブ本舗を、ぜひとも活用して欲しい。日本全国、呼ばれれば、どこでも対応している。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
これから薪ストーブを使う場合の必須アイテムを紹介しよう。どこのホームセンターでも売っているので簡単に入手可能だ。

resize2771.jpg
炉台に薪ストーブが設置されて、煙突を接続して焚ける状態にはなったけど、それなりにアクセサリーも必要

resize2769_20160301061118417.jpg
最低限必要なものは、近所のホームセンターでもゲットできる

resize2770.jpg
私が推奨している薪ストーブのスターターセット

ステンレス製のトング(火ばさみ)×2 → 園芸用品売り場
ステンレス製の十能 → 園芸用品売り場
溶接用の長い皮手袋 → 工具売り場
豚毛ラスター刷毛 → 塗料売り場



普通はトング(火ばさみ)は一つだけで良いと思うだろうけど、二つセットを推奨する。薪が崩れて落ちてきそうな時には一本では上手く支えられないケースが多い。一本で落下防止のために支えて、もう一本で置くに突っ込むような使い方をするからだ。それから、熱い五徳やダッチオーブンを取り出したり、魚をサンドイッチした二枚の金網をひっくり返したりと、二本あった方が便利なケースが多い。

皮手袋は、軽作業用の手首までのもので「とりあえず」というのもありだけど、長く腕まで保護できる溶接用がベターだ。ヤケド防止の観点からは言うまでもないだろう。

刷毛(はけ)も色々あるけど、ラスター刷毛という豚毛のものがお勧めだ。ナイロン系、ビニール系のものは適さない。ホウキ状の掃除用品を考える人が多いけど、細かい灰は荒すぎて回収できない。

十能は塵取り代わりに使えるし、灰を撤去するのにも必須になってくる。

最低限必要なのは上記のものだけど、他にもあった方が良いものとして「灰取りの金属の蓋付き小さなバケツ」「薪を入れる金属の蓋付きの大きなバケツ」なども、使用してから後々には必要になってくるだろう。

その他にも、住宅街などで、焚付に失敗して煙を出すリスクを最小限に抑えるためには「ガスバーナー」も用意しておくと安心だ。

それから、黒い塗装部分の各部の温度をリアルタイムで確認できる放射温度計もお勧めだ。色々なモデルがあるけど一般的なレーザーポインターが一点のものだと、測定範囲の円の中心しか判らず、ピンポイントで遠くを計測できるという誤解から、誤った使い方をしてしまいがちなので、この下で紹介している直径の2点を照射できるものが良いと思う。


レーザーポインターが二点で測定範囲の直径をきちんと明示してくれるので使い方の誤りの生じにくいお勧めの機種

オシャレで重厚感のある、薪ストーブ専用アクセサリーで揃えると何万円もして高いし、意外と大き過ぎたり重過ぎたりして使いにくいこともある。まずは今回紹介した、実用品をまずは使ってみてから、必要に応じて、好みのものをゆっくり揃えていくのが合理的だと思う。

アクセサリー類で、お気に入りのものがあれば、薪ストーブ発注と同時に、事前にご注文いただければ、取り扱い説明時に持参できる。スキレットや五徳などがあれば、食材を準備すれば、初火入れのその日から薪ストーブ料理も楽しめる。(メーカーや品番さえ判れば、たいていのものは取り寄せ可能だ)

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今回の山形での薪ストーブ設置の際には、施主さんから「二階への暖気の上がり方をコントロールしたい」という希望があった。

かわはら薪ストーブ本舗のオリジナルのスリット式の化粧板を使って、一階リビングに設置した薪ストーブの暖気を二階に上げて、シーズンオフや、冬場でも二階が暑すぎるとか、一階リビングを急速暖房したいみたいな状況の時には、スリットをふさぐために、分割式の目隠し板を作成して、必要に応じて上に乗せてスリットをふさぐことができるようにした。

それから一階リビングの音が二階にダイレクトに伝わるのを防ぎたいという意図もあった。煙突貫通位置は、ユーティリティスペースで、個別の部屋ではないので、音はあまり気にならないとは思うけど、空気がダイレクトに伝わるか伝わらないようにすると、多少は違うだろう。

resize2752.jpg

resize2751.jpg

resize2753.jpg

単純な構造でありながら、効果の大きいものができた。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー