春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
山形県に来ている。ビンテージ50の設置工事に呼んでもらったからだ。

現場に搬入する時に、可能な限りパーツを分解して、軽量化することで、だいぶ楽になる。一つ一つのパーツはそれなりの重さだけど、こうしてバラバラにすると、チリの積もれば山になるということわざの通り、だいぶ違う。

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VINTAGE 50を分解して軽量化して設置現場に搬入した

重い薪ストーブを設置する場合には、いかに軽くして楽をするかが重要なポイントなのだ。

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本体を重量軽減することで、だいぶ搬入が楽になる

人海戦術で強引に重いまま搬入してしまう方法も否定はしないけど、人員が少ない場合には軽くできるとだいぶ違う。

さらに扉も取り外す方法もあるけど、分解して組み上げる手間が、重量会軽減に見合うものか考えて、どこまでバラすか判断する。扉を外すと、その分は軽くなるけど、搬入後に組み付けるにけっこう手間も時間もかかっていまうのだ。ビンテージの場合は扉を外すとけっこう組み付けに手間と時間がかかってしまう。時間と効果を秤にかけて判断する。

もっと極端な話をすれば、本体の構造そのものも、サイドパネル、リアパネル、フロントパネルと構造そのもを分解することも可能だけど、組み付けに耐火セメントで固定する必要が出てくるので、通常はそこまでやらない。でも、もし狭い階段を上げて二階に設置のような案件だったら、そこまで本当にバラバラにしたと思う。どこまでやるかは、現場の状況による。

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パーツを取り外してドンガラ状態になったビンテージ50

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設置してからパーツを組み立てていく

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大きなバッフル板は開口部の対角線を目一杯使ってギリギリ入る

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バッフル板を所定の位置で抑えながら、左右のバーミキュライトを入れて支える

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これから家を新築で建てる人で、薪ストーブの導入を検討している場合に注意しておいてほしいことがある。それは発注方法のことだ。

新築の時には検討すべきことが、たくさんある。「生活の場である土地をどこにするのか」「どんな家にしたいのか?」というところからはじまって「予算」「工務店」「設計」「照明」「インテリア」「引っ越し」「外構」など付帯することを次から次へと決定していかなければならない。薪ストーブが後回しになってしまうのも無理はないが、薪ストーブの導入を考えている場合には、初期の段階から盛り込んでおかないと色々と不都合が起きる。そもそも、煙突の配管の問題もあるし、暖気の対流や間取りなど家の設計の根本に関わる重要なことなので、最初から考慮に入れておかないで、後から付け足すと上手くいかないケースが多い。

新築での薪ストーブ工事を、設計士、工務店、建築屋さん、ハウスメーカーなどに任せておけば、自分で考える必要もなく安心だと思う人も多いだろう。考えるべきことを減らし人任せにしてお金で解決しようという考え方だ。実はその動機とはその逆に、問題が発生するケースが多い。これまでも、そういう経路での薪ストーブ工事のでのトラブルを、たくさん見てきて尻拭いをしてきた。典型的な例が「取り扱い説明をほとんど受けておらず、自己流の焚き方をして煙や臭いで近隣からの苦情発生」「ローコスト優先の施工でスライド煙突なしとか、メンテナンス用の蓋なしのT字90°エルボで分解しないと煙突掃除できない配管」などだ。

どうしてそういうことが起きるのか検証してみよう。

工務店やハウスメーカー、設計士などに薪ストーブ工事を依頼した場合には、彼らが直接施工することはない。下請けの薪ストーブ店に施工を丸投げする。その際に、予算や施工方法などは指定されてて、変更の余地はない。「この予算でこうやってくれ」と元請け業者から言われたら「本当はこうした方が施主さんのためには良いのだけど・・・」と思ったとしても、現場で口することすらできないことくらいは、建築業界のことを知ってる人なら理解できると思う。

そもそも工務店、ハウスメーカー、設計士などの中で自分の自宅でユーザーとして薪ストーブを使っている人ががどれだけいるかは疑わしい。ほとんどいないのが実情だと思う。「薪ストーブのある家を複数建てたことある」なんて経験を売りにしているにしても、自分で使ってないだろうことは、その施工事例の写真だけ見れば「炉台が狭い」「炉壁が低い」(空気層がない)」「メンテナンスしにくい煙突配管」「外気導入してない」など見る人が見れば一発で判る。本当に自分で使っていたら、とてもできないような稚拙な提案を平気でしてくるのだ。何も知らない顧客は、言いなりになって使いにくく、リスクの高いものを買わされるハメになる。実使用の経験のない人が設計したものが使いやすく合理的であるはずがない。家を建てるのがメインの仕事なのだから、薪ストーブなんて単なるオマケのアクセサリーくらいにしか考えてないのが本音で実情だろう。家全体の金額からの割合で考えたら当然だろう。

そういう元請け業者から『この現場は60万円で材工一式やっつけろ』と注文されたら、その予算の範囲でやるしかない。ローコスト優先の施工になるのは無理がない。原価の安く品質の低いチャイナ煙突を使用して、シングル煙突多用、口元付近にスライド煙突がないなどメンテナンス性は無視したやり方になる。元々工事だけする前提で最初から自社でメンテナンスする気がないから平気でできるわけだ。そういう例はたくさん見てて、紹介してきたので、今さら例を挙げるまでもないだろう。60万円の予算で100万円分の仕事ができないのは当然だ。当然、取り扱い説明なども時間をかけてじっくりなんてやっていられない。「火入れ式」と称して軽く焚付して「どうもー」って逃げるように帰っていかれたとしても無理はないと思う。薪ストーブの施工店としは100万円もらった工事と、60万円の工事では施工内容も対応が違うのは当然だ。施主さんは薪ストーブや煙突工事代として工務店に100万円払ったかもしれないけど、工務店の方で抜かれて現実に支払われている額がそうなっているのが現実ということは、元請け→下請け→孫請けという仕事やお金の流れで組立てられている建築業界の仕組みを知っている人だったら理解できるはずだ。薪ストーブ店は施主ではなく元請けのために仕事をして、元請けは、本部や本社のために仕事をしているので、何か問題が起きても誰も責任を取らない(取れない)体制となる。

新築時に楽しみにしていて設置した薪ストーブを、入居後に使いはじめたら近隣からの苦情で撤去するまで追い込まれたケースが最近あったようだ。工務店やハウスメーカー、設計事務所などに薪ストーブを依頼した場合には、こうなる可能性が高いと認識しておこう。たまたま施主さんの知り合いにブロガーがいたから表沙汰になったけど、似たような事例は全国至るところにあると思う。
http://blogs.yahoo.co.jp/purado9182/37065377.html

上記のブログの記事へのコメントだと、薪ストーブ施工店を責めるコメントが多いが、それも的外れなものである。そもそもハウスメーカーの本部や工務店と癒着しているような薪ストーブの施工業者に【施主のために行動する】というようなプロ意識を求めるのも無理がある。そういう施工業者は、施主からお金をもらっているわけでなく、【元請けからお金を受け取っている】わけだから、元請けの指示通りに、予算の範囲で仕事をするしかない。元請けに意見などしたら、仕事を切られしまって、露頭に迷うハメになるだろう。家族の生活、安定した仕事量と給料の確保のため当然のことだ。そもそも安い金額ではじめからメンテのことなど考えない施工方法で最初から煙突掃除などをする気もないわけだし、取り扱い説明だって、ほとんどないか、あっても表面的、形式的にしかやらないだろう。施主と薪ストーブ施工店の繋がりはほとんどないのが実情だ。

こういうことを防ぐためにも、薪ストーブ工事は、薪ストーブ専門店に建築とは別に分離発注した方が良い。そうすれば100万円払ったら、きっちり100万円分の工事をしてもらえるし、薪ストーブに関する責任を薪ストーブ店に取ってもらえる体制ができる。薪ストーブ店は、薪ストーブを中心に考えて、施主さんが薪ストーブを使うのになるべく不自由しないようにと、工務店や設計士、ハウスメーカーなどに意見することができる。下請けの立場だと物を言えないけど、施主さんからの分離発注、直接発注であれば、施主さんの利益のために動けるようになる。

建築会社、工務店、ハウスメーカーや設計事務所などに「薪ストーブはここの薪ストーブ店に施主である私が発注するから、打ち合わせしながら進めてくれ」と契約前に言うだけで、悲劇の防止になる。そのリクエストに難癖をつけてくる元請け業者は、何かあると勘ぐった方が良いと思う。つまり、第三者を入れると不都合な商業上の流れが既に出来上がっているということだ。

私の場合は、施主さんから直接受注しているケースがほとんどなので、設計に問題があればダメ出しして、可能な限り修正してもらって、薪ストーブの使用の快適さや合理性、メンテナンスのし易さ(ランニングコストの低減)の実現を重視している。取り扱い説明の際も、きっちり時間をかけて、近隣からの苦情をもらわないような使い方をレクチャーして、スタート地点でつまづくことのないように丁寧にフォローしている。

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AGNIは一次空気の流入量が固定で、それは十分に高温になって二次燃焼の空気を絞った時に最適な一次燃焼の空気量にになっていて調整できない。フールプルーフで温度が上がった時に必要以上の空気を供給し続けて、炉内を痛めて薪ストーブ本体を壊さないような設計思想になっている。

そのため焚付けの時には明らかに一次空気の量が不足する。サイドローディングの扉を少し開いて補ってやる必要がある。

一晩焚いて、翌朝灰の中から熾火を掘り出した場合に、一般的な他の薪ストーブの場合には一次空気の調整を開いてやれば、勝手に熾火が元気になって再稼働も楽勝だけど、AGNIの場合にはそういう流れが発生しない。熾火を集めたら、火吹き竹、フイゴ、自転車の空気入れなどを使って熾火に空気を送って、熾火を元気に復活させると良い。

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熾火を寄せ集めて、空気を送ってやる

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細かい焚付けを乗せると着火する

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ある程度、燃えたらコロ薪を追加する

グリドルの温度が100℃以上になるまでは、サイドローディング扉を少しだけ開いて空気を送り続けてやる。その後は、扉を閉めても炎が弱くならず、二次燃焼する。

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薪ストーブの燃焼効率を上げて、性能を引き出すためには以下のような様々な手段があります。

・真っすぐに折れ曲がりなしのストレートな煙突の配管ルート
・角トップにして抜けを良くする
・口元付近まで二重断熱煙突
・二年乾燥させた良質な薪を使用する

これらの基本的なことを実行するのは重要ですが、それだけでは得られない、さらに一歩進んだ必殺技があります。
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ブロマガって何?
AGNIは触媒とCBのハイブリッドモデルだけど、触媒を取り外せばCB機として使える。どのような燃え方の違いがあるか、知っておきたかったので、プチメンテで触媒を取り外したまま、焚いてみた。

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焚付けはいつものようにサイド扉を少し開いて空気を送ってやる必要がある

触媒がない分排気抵抗が少ないけど、サイドローディングを閉じてしまうと酸欠状態になるのは変わらない。それだけ気密性が高い設計になっていることが、このことからも確認できる。

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触媒がある時より、立ち上がりは早い

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青白いオーロラ炎が出てくるのも早い

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赤熱した触媒がないところに炎が流れ込んでいくのが新鮮

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温度が上がってオーロラ炎が安定して出る状態になった

CB機としての燃焼は、触媒がない分だけ、立ち上がりのスピードは多少早かった。炎も青い成分が触媒機として使う時よりも多かった。でも、これは厳密に比較した場合の違いであって、劇的に燃え方が違うというわけでもない。

この程度の燃え方の違いだったら、純正の触媒がある状態で普通に使うのが無難だと思った。

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グリドルを持ち上げて、プチメンテ後の綺麗になった触媒を戻す

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ただ乗っているだけなので持ち上げれば簡単に取り外せる触媒

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一度戻した触媒を、再び撤去して、CB機として焚いてみる

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触媒の網目が綺麗に見えて赤熱も多くなって明るくなり、燃焼効率がアップしている感じ

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オーロラの炎も明るくなった

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綺麗で安定したオーロラ炎が続く

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天板の温度が上がるのも早くなった(理想的な状態はグリドル300℃オーバー/煙突口元 250℃程度のこの状態)

触媒が綺麗になって排気抵抗が下がったら、温度上昇が早くなって、燃焼効率が上がったことを体感できた。

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今シーズンは、まだ終わってないけど、ほぼ連日稼働でAGNIをガンガン使い倒している。

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二次燃焼のオーロラ炎の上で、赤熱する触媒

未燃焼のガスや、煤が触媒の表面で再燃焼しているので、燃えカスの灰が少しづつ触媒に付着していく。最初の数か月はそれほど気にならなかったけど、シーズン終盤になってきて付着がけっこう目立つようになってきた。灰の付着が多くなると、だんだん排気の抜けが悪くなってきて、燃焼効率が落ちてくる。

焚き方や使用頻度、稼働時間によっても必要性は違うけど、たまには炉内を下から覗き込んで、触媒への灰の付着状況をチェックしてみよう。

シーズン終了後に煙突掃除、炉内掃除と一緒に触媒のメンテをするのが一般的な触媒機のメンテナンススケジュールだけど、AGNIの場合は天板のグリドルを持ち上げるだけで簡単に触媒にアクセスできて、取り外しできるので、シーズン途中でも気軽にお手入れして、リフレッシュできる。

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グリドルを取り外して触媒にアクセス/触媒はただ乗っかっているだけなので、持ち上げれば誰でも簡単に取り外せる

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部分的に灰がかなり詰まっているのが観察できる

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灰を放置しておくと、だんだん硬くなって石みたいになってしまい、触媒から取り除くのが大変になるし、排気抵抗になる

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軽く刷毛で落としてやるだけで復活する

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メンテ終了で綺麗になった触媒

詰まってくのは使っている間に少しづつの変化なので、あまり気づかないけど、メンテナンスの後は、見た目でも明らかに違うし、実際に触媒がこのように綺麗になった状態で焚くと、排煙がスムーズになり、明らかな違いが体感できる。

煙突掃除みたいに大掛かりに気合いを入れなくても、気軽に簡単にできて、効果も大きいメンテなので、火を落としたタイミングでやってみることをお勧めする。厳寒期の連続稼働させている時は、なかなかできないけど、今の時期にお勧めの触媒のプチメンテだ。

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厳寒期には、薪ストーブを焚き続けていて炉内で薪がガンガン燃えている状況が多い。そうなると炉内で焼き芋はなかなか作れない。そういう時には天板で作るのが良い。

春が近づいてきて、薪をくべずに、火を落とすこともでてきた。そんな時に熾火が少しすつ少なくなって、熾火より灰が多いくらいの、消えかけくらいの時が炉内で焼き芋をやるのに最適だ。あまり熾火の火力が強過ぎると、中まで火が通らないうちに表面だけ焦げてしまうのだ。

炉内調理の必要な火力は以下のような感じ。素材によって最適な火力が違うので、作りたい料理によってタイミングを決める。

炊飯>ピザ>肉>魚>餅>パン>焼き芋



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焼き芋に最適な炉内状況

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30分でひっくり返して、残り30分で裏面を焼き、合計1時間程度で皮がほんのり焦げる程度の火力が最適

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でんぷん質が溶けて蜜みたいに柔らかくなってホクホクになる

焼き芋を美味しく作る時は温度が高すぎない方が良いのだ。デンプンを加熱して甘味を最大限に引き出すためには、80℃程度で長時間加熱することがポイントだ。落ち葉焚きの灰、石焼イモの石の間の温度と考えてみると、想像がつくだろう。ガンガン燃えていたり、熾火たたくさんある時ではないことは理解できると思う。

ちなみにこの作成時に、屋根の上に登ってソーラーパネルを取り付けていたのだけど、煙突から美味しそうな匂いが漂ってきて、完成のタイミングが判った。

最近、煙突とソーラーパネルのある家が多くなっています。お客様宅での煙突工事の時にも珍しくありません。ソーラーパネルをどう逃げるかが問題になるケースもあります。我が家でも、本日届いた100Wのパネルを屋根に乗せて固定しました。ありあわせの...

Posted by 川原 和博 on 2016年2月16日


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オシャレでモダンな小型の縦型ストーブだと、天板から煙突を出すと、天板に鍋一つ乗せることができない。

炎を楽しむ暖房器具という割り切りができれば、それも良いが・・・・天板の熱を積極活用して「バリバリ調理に活用したい」という場合には、ハンタースカゲンが良い選択肢だ。小型モデルでありながら、天板もそれなりに使える。

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煙突を天板から出しているのに、こんなに鍋やヤカンが乗るスカゲン

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鍋やヤカンの高さ分だけ立ち上げて二重煙突の太い直径による干渉を回避して、天板をより広く使えるように配慮

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大きなフライパンも余裕で乗る

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炎を見ながら、今まさに天板の上のスキレットで焼いた肉を食す🎵

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広い炉台は、宴会の際にも、このように活躍する

ハンタースカゲンは炎の綺麗な小型モデルでありながら、高性能のクッキングストーブとしても使用できる。炉内の熾火でのピザや焼き魚はもちろんだけど、天板の温度が高くなる鋼鈑製なので、その機能を生かして積極的に天板を活用できる。

これらの写真はヤラセではなく、実際に設置直後の取り扱い説明の時に、そのまま宴会になだれこんだ時の現実のもので「調理にフル活用」を、いきなり設置初日から行ったものだ。次から次へと、熱々の美味しい天板で加熱した料理を、炎を見ながら楽んだ。熱々の出来立てを、すぐにその場で食べるのは格別だ。

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「3月にオープン予定の店舗に薪ストーブを導入したい」という話があって、最初に現場を見に行った後に、リフォームしている工務店からの「煙突開口で穴を開けたくない」という意見で頓挫しそうになった案件。

リフォームする工務店が屋根抜きに反対して頓挫しそうになった薪ストーブ導入の現場ですが、施主さんの強い希望で、結局やることになりました。とりあえず開口部分の調査と、固定金具の下地位置の決定のために現物を持っていきました。

Posted by かわはら薪ストーブ本舗 on 2016年1月5日


施主さんに工務店を説得するだけの勢いがないと、こういう話は進まない。結局やることになったら、サクサクと話しが進んで、設置工事できる状況になった。

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施主さんのDIY作成の炉壁

今回は薪ストーブの設置前に「炉壁を手作りしたい」ということで、正しい作り方をアドバイスした。店舗なので適当にやっつけると、ひび割れしてみっともなくなってしまうので、そういうことのないように、基本的な施工方法を教えた。いきなりケイカルに漆喰を塗ってしまいがちだけど、それをやると大抵、ひび割れしてパリパリ剥がれ落ちてしまう。下地作りが非常に大事なのだ。

・50ミリ厚の軽量鉄骨を間柱に固定して空気層を確保
・12ミリ厚のケイカルを固定
・パテやメッシュテープでネジの頭やボードの継ぎ目を埋める
・プラスターという下塗り材を塗って乾燥させる(富士川建材のエスエスプラスターがお勧め)
・漆喰を塗る



この炉壁の完成を待って、いよいよ煙突工事&薪ストーブ設置工事となった。

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必要十分なサイズの炉台、炉壁を提案して、その通りに作成してもらった

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30°のエルボでなるべく排気抵抗のないようにオフセットさせて、邪魔にならないように、ぎりぎりまでコーナーに寄せた

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勾配天井で、煙突の芯の位置が開口位置から、かなりずれていたので、現場でケイカル板で適切なサイズで化粧板を作成した

結果的に化粧板が目立たずに、漆喰仕上げの炉壁を含めてインテリアを損なわない、すっきりとしたイメージで仕上がった

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現在、改装中のため、開店したら、またレポートしよう

今回選択した薪ストーブの機種はハンターの小型モデルのスカゲンだ。施主さんは別荘で、既に10年以上薪ストーブを使っているユーザーなので、違いの判る人間だ。そういうベテランな人ほど高性能ぶりや違いを実感してくれると思う。

以下のように、色々な理由があってお勧めしたけど、いちいち細かいことは説明しないで、話があった時点で、この現場にはこれがぴったりと思えたので、この機種をお勧めした。

・狭い店舗の暖房面積に合わせた小型モデル
・シンプルなデザイン
・扱いやすく簡単操作できる
・メンテナンス性が良く、故障しにくい
・輻射式で天板の温度がガツンと高くなる
・左右や背面は二重構造の対流式のためマイルドな放熱
・鋼鈑製のモノコック構造なので火を入れた後の立ち上がりが早い



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設置後の取り扱い説明で、焚付してから90分後には青白いオーロラ炎の綺麗な燃焼となった
(今回は初火入れで灰が全然ない状況からのスタートなので、炉内の断熱材代わりになる灰があれば60分後にはこうなるだろう)

スカゲンは空気調整が非常に秀逸で、レバーのちょっとした動きで敏感に炎を変化させて楽しめる。自由自在に炎の表情をコントロールできる。青白いオーロラの炎よりも、豪快な焚火みたいな炎が好きという場合は、空気を少し開いてやれば、こうなる。

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エアーを開いて豪快に炎を立ち上げた様子

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ダンパーを閉じて、二次燃焼(空気調整ダイヤルの右側)を開いた状態

煙突について解説すると、精度が高く耐久性に優れた、高性能の国産の高木工業所のものを使用しているのはもちろんだけど、ダンパーを設定してコントロール性と燃費を高め、口元付近まで二重断熱煙突にして排気温度が下がらないように効率良く燃焼するように配慮して最高の性能を追求した。

他の薪ストーブ屋さんで紹介されている施工事例を見ると、けっこう口元付近をシングル煙突で施工が多い。確認しているわけではないけど、恐らく口元付近をシングル煙突にする理由は「予算の削減で安い方がお客さんに選択してもらいやすく他店との見積もり価格競争に有利」「シビアに煙突長さを考えなくても施工の時にシングル管カットで楽に長さを調整できて、施工も見積もりも精度を要求されずに楽ちん」というところだろう。

私はシングル部分から熱が逃げて排気温度が下がり燃焼効率が悪くなってしまうのを良しとはしないので、口元付近までオール二重断熱煙突で設計、施工している。そこはケチるところではないと考えている。それにシングル管にヒートシールドをつけると分解性、メンテナンス性が極端に悪くなり、煙突掃除の時に苦労する。同じ金額を浮かせるならば、ファイヤーツールとか、皮手袋を薪ストーブ専用アクセサリー類ではなく、ホームセンターで用意した方が合理的だ。それに、アクセサリー類は部屋の雰囲気に合う好みのものを、個別に選択してもらった方が良いと思っている。

これから薪ストーブを設置しようと考えている人は、過去のその店の施工事例を見て「どこまで二重煙突を使っているか」「炉台の広さ」「炉壁の高さ」「煙突掃除のしやすさ」という視点で施工例をシビアに観察することをお勧めする。イメージだけでなく、実用性、合理性を冷静な目で見極めたい。

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これまでの私の経験の中での薪ストーブの設置は木造建築への設置ばかりだったけど、今回は初めて鉄骨造りのビルだった。チムニーも建物同様に鉄骨造りだった。

鉄骨への木下地の取り付けなど、普段の工事とは違う経験ができて新鮮だった。

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建物の屋上脇に鉄骨のチムニー天端

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鉄骨の骨組みに木下地を打ち付けて、そこに固定金具を取り付け

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チムニー内に二重断熱煙突を固定

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下側から見たところ

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サンルーム内のチムニー下部のベース部分

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無事に屋外部分の煙突工事完了

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先日、薪の配達に行ったお客様のところで「薪ストーブ本体も点検してくれ」という話があった。ガスケットロープの摩耗に不安があったようだ。チェックした結果、摩耗もないし、きちんと気密も取れているので、問題なかった。

その時に気づいたのだけど、炉内の灰の量が異様に多かった。

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扉を開いた瞬間、灰の量の多さを感じた

灰が多いと熾火が溜って火が長持ちするのは、ある意味では事実だけど、多過ぎれば良いというものではない。多ければ多いほど良いのであれば、炉内を灰で満たして薪を入れる量がないくらいにすれば最高ということになる。そうでないことは誰にも推測がつくだろう。何事にも適量というものがある。

毎日焚いていると少しづつ灰が増えていくので、なかなか気がつかないかもしれないけど、今回見たネスターマーチンの場合、薪止めの金属パーツの横の部分の下の空間が見えなくなったら明らかに多い。

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本体と薪止め金具の横のバーとの空間が灰で埋まっていたら多過ぎと判断できる

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この部分に空間ができる程度に灰を捨てるのが適量

ネスターマーチンの場合、炉の上の方からエアカーテンとして吹き降ろしてきた二次燃焼用の空気がガラスを舐めるように降りてきて、薪止め金具の下から吹き降ろすような空気の流れで設計されているので、この部分が灰で埋もれてしまうと燃焼効率が落ちて、綺麗に燃えなくなる。

今回例に出した、ネスターマーチンに限らす、他社製の薪ストーブでも、炉内の空気の流れを考えて設計されているので、極端に灰の量が多いと、本来の性能を発揮できなくなる。灰の厚みは2-3センチが基本と考えて、それより多い分は撤去する方が良い燃焼をすることが多い。慣れてくると、だんだんおろそかになってくることだけど、今一度基本に立ち返って灰の量をチェックしてみよう。適切な量にすると、綺麗な燃え方になり、たくさん薪が入れられることにびっくりするかもしれない。

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薪ストーブの炉内で焼く素材のお勧めは、魚だ。とても美味しく焼ける。焦がさないように弱めの熾火で焼くのがコツだ。

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魚を焼くのに最適なのは弱めの熾火

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絶妙の焼け具合

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薪ストーブの炉内で料理する時は、素材に合わせた適切な熾火の量を作ることが重要なポイントだ。量が多過ぎて温度が高すぎると、表面が焦げてしまっても中に火が通ってないということになる。逆に、少な過ぎて温度が低いと時間がかかり過ぎる。調理の時間から逆算して、その時間に最適な熾火になるように、その前の薪の投入を調整する。

熾火の量が調整きかない場合には、五徳の高さで調整したり、スキレットをヒートシールド代わりにしたりするなどのテクニックを駆使して、適切な熱量を素材に加えるようにする。そこらへんの加減は、何度か失敗して身をもって経験すると、だんだん理解できると思う。

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北海道産の美味しい牡蠣を、取り寄せてもらった

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生でも美味しくいただいたけど・・・

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この時期ならではの炉内調理でいただく

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刻みニンニクとバターとのコラボで絶品

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料理の後は、ガツンと焚いて、炎をみながら、料理をいただく


残り少ない薪ストーブシーズンを目一杯楽しもう🎵

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大量の薪を運ぶ時に一輪車を使うケースが多いけど、バランスを崩して倒れたりすることもある。

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大量の薪を載せても安定して倒れない

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威力絶大




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今回ドブレ700SLを設置した新築のお家は、薪ストーブを中心に考えて設計されている。

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暖炉のような巨大チムニー内部が吹き抜けになっている

炉台も十分に広く設定した。これも薪ストーブが乗る前には「広すぎる」と思ったそうだけど、薪ストーブが乗ったら「薪ストーブが大きくて炉台が狭く見える」という感想だった。

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吹き抜け上部に開閉可能な室内窓で暖気の二階への上昇を自由自在にコントロール

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リビングを急速暖房する時や、二階が暑くなりすぎたら閉める

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暖気を取り込みたい時には開く

吹き抜けの上部の窓の開閉で二階をどのくらい暖めるかを決めることができる。そしてこの部屋の入口も引き戸になっているので、さらに二階の他の部屋への暖気の流れを制御できる設計になっている。また、薪ストーブの反対側が階段になっているので、吹き抜け→ユーティリティスペース→階段→薪ストーブという暖気の対流効果も期待できる。家全体を均一に暖かくすることが可能な設計になっている。この効果は、わずか3時間程度のレクチャーの時にも感じることができた。真冬に連続稼働させたら、とても快適になるだろう。

この吹き抜けや、ユーティリティスペースを一番最初に設計段階から取り入れたために実現した空間だ。工務店からは何度も繰り返し「本当にこれで良いのですか?」と確認されたということだったけど、これで正解だったと思う。設計段階からコンサルで関わらせてもらった、お家がまた一つ誕生した。

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この部屋は天井全体に洗濯物を干せる金具を設置

洗濯機、脱衣所、お風呂と、水周りが一直線に繋がっていて、完璧な動線だ。冬場の長雨の時でも、パリっと洗濯物が乾く。干してある洗濯物がリビングから全く見えないところも良い。

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新築住宅の引き渡し前にドブレ700SLの設置を完了して、引き渡し後に取り扱い説明する予定になっていた。

引っ越し当日の、まだダンボール箱の荷物も開封していない状況の中でレクチャーとなった。あらかじめ2-3時間の時間は確保してもらった。そのくらいの時間がないと、基本的なことを一通り説明できないからだ。時間をかけてじっくりと取り扱い説明をする薪ストーブ店は、それほど多くはないと思うが、私が大切にしていることの一つだ。

まず、火入れの前に各パーツの詳細な説明をした。火を入れてしまうと、指で触ったりできなくなるからだ。仕組みを十分に理解してもらってから、実際に薪を組んで、火のつけ方の説明をした。住宅街で、穏やかな天気の祭日の日中で、隣の家に布団や洗濯物が干してあるというシビアな条件なので、極力煙の出ない、上から着火方式で行った。今回は絶対に失敗が許されないシビアな状況だったので、私が点火して、それを見てもらった。

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上から着火した直後

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家族みんなが集まってくる

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順調に燃え広がっていく

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温度も十分に上がったので、ダンパーを閉めて、ゆっくりと安定燃焼させる

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オーロラ炎と、二次燃焼の噴出口からの流れで理想的な燃焼状態となる

その後、薪が燃え尽きて概ね熾火になった状態で、薪の追加投入も行い、実際の稼働時の流れまで実演した。その間も、初めて薪ストーブを使うユーザーとしての質問を受けて、疑問点を解消してもらった。空気の調整や温度管理など初心者にとって判り難い部分を重点的に説明した。住宅街なので、経験がなくても、ある程度の自信を持って使ってもらえるように、しっかりとレクチャーした。煙や臭い、煤などで近所から苦情が出ないように十分に配慮している。自己流でやってしまって、煙や煤を出して手遅れにならないようにしている。

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鋼鈑製の薪ストーブ、ハンターは、立ち上がりが早く即暖性に優れている。耐久性があるので針葉樹も安心して焚ける。天板の温度も高くなって、お湯を沸かしたり、調理に活用したりの実用性も特筆できる。シンプルで壊れにくく、メンテナンス性も非常に優れている。

このように機能的に優れているだけでなく、安定した燃焼状態に入ると、炎もとても綺麗だ。

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天板で大量のお湯もボコボコ沸騰する(スパゲティや蕎麦を茹でるのも楽勝)

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炉の奥の二次燃焼の吹き出し口から供給されたエアーで未燃焼ガスが発火して青白い高温の炎が前方に向かっている

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吹き出し口付近のアップ

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グリドルの温度は300℃以上、煙突口元付近の中央部分で250℃以上を維持

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炉内はオーロラ状態が長時間安定して続く

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炉内を下から見上げると、触媒が赤熱して、未燃焼ガスを燃やしている

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炉内に目一杯、これ以上は薪が入らないくらい大量に詰め込んで、しっかり温度を上げてから、空気を調整するのが理想的な燃焼の秘訣だ。中途半端に少ない量しか入れないと、温度も上がらず、オーロラ燃焼しないので、逆に燃費も悪くなる。(木が直接燃えてしまって、煙が自然発火する燃え方にならないので、薪の消費が早くなる)

AGNIは杉やヒノキなどの針葉樹オンリーでガンガン焚いても、コントロール性がとても優れているので、暴走することもない。フールプルーフの設計なので焚き過ぎで壊す心配がない、安心して針葉樹を焚ける薪ストーブの一つなのだ。「針葉樹も焚ける」のではなく「広葉樹も焚ける」みたいな設計となっている。設計時点で日本の森林資源の活用も考慮されている唯一無二の国産の鋳物製だ。

針葉樹の薪を中心に焚きたい人に対しても、お勧めできる機種の一つだ。

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工務店の現場監督が、上手く段取りを組んでくれたので、他の工程と絡んだりすることなく、スムーズに工事が進行した。

これは当たり前のことではなく、レアケースだ。多くの現場の場合、現場監督は名ばかりで、ほとんど現場に来なくて状況を認識していない。工程管理は形式的な工程表だけで、現実の現場はその通りになっていることはなく、一度に複数の職種が絡んでしまって、搬入時に外構工事で出入りするのさえ困難な状況だったりすることもある。あるいは煙突工事なのに、その貫通部分の石膏ボードを大工が貼っているとかで、まともに工事できなかったりする場合や、工事不可能な状況も珍しくないのだ。

今回は新築工事なのに、ほとんど他の職種とのバッティングすることなく楽に作業できた。

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分解性、メンテナンス性に優れるドブレなのでパーツをバラバラにして軽量化して搬入した

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吹き抜け内部の煙突接続

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所定の位置に薪ストーブを設置

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無事に設置完了🎵

吹き抜けスペースが奥まって巨大チムニーの内部に薪ストーブ本体が入り込む形の設計なので、薪ストーブの前面を600ミリ以上確保している十分に広い炉台にも関わらず圧迫感がない。左右も十分な広さにして、薪の搬入動線にも配慮しつつ、薪や道具を置ける「使える」炉台を提案した。設計時点のイメージが実際に、このように形になって見られるのはうれしいものだ。

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二階の吹き抜け上部のユーティリティルームの室内窓から吹き抜けを見下ろす

がっちりとした支持金具を建物の構造部分にコーチボルトで固定して、地震対策もバッチリだ。

ユーティリティルームは、洗濯機などの水周りのスペースもついているので、洗濯物を干せば、長雨の冬でもすぐにパリっと乾くだろう。リビングから洗濯物を干しているのが見えない合理的で機能的な間取りになっている。

なお、今回の薪ストーブ設置は新築の引き渡し前に行ったため、施主さんへの取り扱い説明は、入居後に行う。火が入っているのを見るのが楽しみだ。

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先日、狭い吹き抜け上部の足場を利用して、天井の貫通部分のところまで、煙突をつけてきた。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1306.html

前回の煙突工事の際に、どんどん煙突を追加したくなってしまうけど、そうするとクロス工事ができなくなるので、作業の邪魔にならないところまでにしておいた。クロス貼り工事が終わって、吹き抜け内部に煙突をつけても大丈夫な状況になった。

次の工程で、吹き抜け上部の室内窓枠にサッシがついてしまうと、そこから煙突を取り付けるのが非常に困難になる。そこでサッシがつく前に煙突を一本だけ伸ばしてきた。この状況であれば、窓枠から身を乗り出して煙突を取り付けることができる。

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この煙突一本だけを取り付けるために現場へ行った

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作業前

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作業後

あまり大きく景色が変わったわけではないけど、この煙突が一本ついていれば、その下は一階の床面から脚立で作業できる。後日の、薪ストーブ設置工事本番の作業性が大きく違ってくる。もし、やっておかないとサッシを外すところからの作業となって時間も手間も余計にかかってしまうし、脱着の際に傷つけたりするリスクもゼロではない。安全確実を重視する段取りを組んだ。

この家の工務店の現場監督は、工事の進捗状況を逐一教えてくれて、他の工程と絡まないように上手く段取りをつけてくれるので、無理や無駄のない合理的な作業ができて、とても助かっている。

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薪ストーブを待つ炉台

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脚立で次の煙突を接続できるか確認して、残りの煙突部材は炉台の上に置いてきた

薪ストーブ設置工事の当日は、雨や雪の予報だったので、薪ストーブ本体や工具類だけ持って行くだけで済むようにしておいた。

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骨組みが完成したら、あとは波板を打ち付けていくだけだ。屋根上に手が届く、十分な高さの脚立を使って作業するのと安全かつ確実にできる。ビスを打つ場所は波の頂点で、下地に木がある部分だ。波のくぼみに打つと、そこから雨水が流れ込んでしまうので注意しよう。

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木枠に波板を波板ビスで固定していく

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ラックの左右に金網を針金で固定して、短い薪を無造作に積んでも枠から外れて落ちないようにした

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こんな感じで枠で支えきれない薪も金網で受けて、転落しないので薪を積むのに神経を遣わずに済む

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まずは1立米入れる(1立米で1.5スパンの収納量)

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もう1立米追加で合計2立米ぴったり収納。薪が入ると見栄えが良い🎵

気になる材料代は、ログラック、コンクリートブロック、防腐剤浸透の材木、波板などフルセットでトータルで5万円程度だった。

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ログラックを利用すると2×4の木材を使って手軽に簡単に組み立てられる。一番難しい柱を立てる部分の作業がワンタッチでできるので、一人でも楽勝だ。

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よくあるパターンで2スパンを横に並べるのではなく、このように縦に並べると3スパン分の積載量となる

同じ金額で収納量が1.5倍になるので、置き場のスペースが確保できる場合には合理的だ。

基礎のコンクリートブロックも横に寝かせている人が多いけど高さが確保できない。地面から300ミリくらいは浮かせたいので、縦置きにした。

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真ん中に積むところの桁も追加する

単純にラックに入れた桁にL字にビスで打って固定しただけだと、薪の荷重に耐えられないので、この部分だけはラックとは別途の独立した基礎で支える

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ラックの上の2×6材と2×4材を固定して傾斜を作る

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屋根の波板を受ける枠を地面で作成

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傾斜の上に枠を乗せて固定する

よくあるパターンの薪棚だと、収納スペースぎりぎりの屋根で設計しがちだけどそれだと雨の吹き込みがけっこう多いので、左右、上下方向ともに300ミリの軒を出す設計にした。

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昨年、耕木社の阿保さん建築の住宅に薪ストーブAGNIを設置した。その後、年末年始に使う当面の薪を配達してきたけど、それだけでは心もとないので、お庭に薪棚を作って、薪を満載するようにという依頼も受けていた。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-1274.html

「これから外構工事も行うことになるので、場合によっては撤去可能」
「道路に車を横付けして搬入が楽にできる」
「メトスのログラックYFWを2セット使用」



このような条件での薪棚制作なので、がっちりとした本格的なものではなく、必要に応じて簡単に分解可能で、数人いれば分解しないでそのまま人力でも移動できて、ユニック車などがあれば吊ることもできるような方針で設計した。これまでに、数多くの薪の配達の際に、このログラックを利用して作った、ちょっと残念な薪棚たちを見てきた経験を生かして「自分ならこうするんだけどな~」というアイデアを全て投入した。

自分で使っている薪棚は廃材利用で継ぎはぎのゼロ円だけど、お客様からの依頼で、きちんと材料を購入して作れるのは新鮮だ。

何事も基礎が大事だ。焦って、適当にやってしまうと、上に乗せる構造物が歪んだり、荷重が偏って傾いたりと、ロクなことがない。まずは地面をならして、コンクリートブロックを水平にセットするところからはじめた。水平に見える地面も意外と凸凹があるのだ。三次元的に見ないと上手くいかない。時間をかけて慎重に行う。その後の組み立て作業よりも真剣だ。

ついつい砂利を敷いたり、コンクリートを流して本格的にやりたくなるけど、今回はあくまで仮設と割り切って、簡単に現状復帰できるように軽く行った。

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いよいよ薪棚作成に取り掛かる

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まずは基礎のコンクリートブロックの水平出し

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縦方向、横方向ともに水平になるように地面を慣らしつつ、転圧する

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左右方向に配置した二個が水平になるように真っすぐな木材を定規にして水平器で調整

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前後方向の配置分も同様に調整して4つのコンクリートブロックの上端が同一面になるように時間をかけてセットする

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千葉県山武市では、薪ストーブ、ペレットストーブ、薪ボイラーなどのバイオマス燃料の機器を設置すると、それぞれ10,15,20万円の補助金が交付される。

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https://www.city.sammu.lg.jp/soshiki/13/stove-hojo1.html

本年度は、かわはら薪ストーブ本舗で施工した案件でも数件の申請があった。

多分、先日、施工した分が本年度最後の枠だったらしく、その申請直後に、役場から電話がかかってきて「本年度の補助金枠は予算を全て使い切って終了」と連絡をもらった。

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本年度最後の補助金案件(?)

また、新年度の4月以降に、申請受付となると思われるので、これから山武市で薪ストーブ、ペレットストーブ、薪ボイラーなどを設置する人は、それまで待った方がお得だ。

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美味しい原木情報をいただいたので、紹介しよう。

■場所:千葉県長生郡睦沢町
■樹種:シラカシ、クヌギ、栴檀、その他もろもろ、堅木(広葉樹)
■状態:伐採したそのままが数本と、2m位の物がそこかしこにゴロゴロ
■アクセス:2トン車でも入れる
■条件:現場に入る前に、長生郡白子町の薪ストーブのあるカフェ『パンセ』で自費にてコーヒーを飲む
※現場の所在地情報は、その際、店主に直接訊いて下さい。確認後に現場に行くという流れが合理的です

「パンセ」:千葉県長生郡 白子町中里5396

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都内の鉄骨コンクリート造りのビルの店舗に薪ストーブを設置したいという案件があった。

最初、施主さんは「煙突を壁から抜いて、壁面を立ち上げればいいんじゃないの?」って軽く考えていた。

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今回の薪ストーブ設置位置は店舗右奥のコーナー

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CF(クッションフロアー)を剥がしてコンクリートの床面が出てきた炉台部分(十分な広さを提案した)

しかし、煙突を壁面から抜くためには、ビルの壁面に巨大な足場を架ける必要がある。足場工事は施主さんの敷地だけではそれが無理で、隣の敷地や家の屋根まで利用しなければならない環境だ。またビルの外装パネルにはビスが効くわけもなく、もし煙突を固定するとなると外壁を一度剥がして、下地を入れて、再び外壁をつけるという大掛かりな作業となってしまう。大規模な修繕工事で外壁材を全部取り換えるみたいなタイミングであれば、それもありかもしれないけど、煙突工事のためだけに、莫大な費用をかけるのは合理的ではない。

そこで、建物を縦方向に煙突貫通させて屋上にチムニーを立ち上げる施工方法を提案した。

この現場は、薪ストーブの設置位置から真っすぐ上に立ち上げると、屋上のサンルーム部分になる。今回の店舗改装を行っている工務店さんと連携して、屋上の床面に型枠でコンクリートを流し込んで立ち上げて基礎を作って、そこに鉄骨のチムニーを固定することになった。建物と一体構造の頑丈なチムニーとなる。チムニーだけ木造の混造になるかと思っていたけど、妥協を排した本格的なものになった。

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サンルーム床面の立ち上がり基礎と、チムニー鉄骨の下部

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巨大なチムニーが屋上のサンルームを突き抜ける

3月吉日の「薪ストーブのあるお店」の新装開店を目指して、鋭意進行中の案件だ。

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家を新築する時に「将来的に薪ストーブをつけたい」ということでチムニーだけ作っていたというお家に、いよいよ具体的な動きが出てきて声がかかった。

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屋上にチムニーが立ち上がって、蓋がかぶせてあり、煙突取り付けのスタンバイOKの状態

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屋根の上からは海が良く見えて、とても良い景色

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ストーブ設置位置

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当初の予定では白いところに煙突の強いドラフトを要求する機種を設置することになっていたそうだけど、紫の位置で別の機種を提案した
(平屋のため煙突高さを4メートル確保するのが精一杯)

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最低限、遮熱対策の必要なエリアを明示してイメージをつかんでもらった

この結果右側後方の窓枠のラインまで炉台、炉壁とすることで確定した。この家のシンプル&モダンな雰囲気と景観を壊さずに溶け込んでくれる、これまでに一度もやったことのない、斬新な炉壁にすることになって、とても楽しみだ。

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