春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
7月は薪ストーブや煙突設置工事が集中した。

一が月で合計5件の工事だったが、その中で、一日で二件の薪ストーブ本体設置工事も行った。煙突工事は時間がかかるので、一日に複数は難しいけど、本体の設置は室内側の煙突を接続していくだけなので、割と短時間でこなせるので、複数台も状況次第では可能なのだ。

その一日で複数台設置のお疲れ様会で、地元の定食屋「まんまや」に行った。お店の外に煙突が見えるので、気にはなっていたけど、なかなか近所過ぎて、行く機会がなかった。家まで戻ってきて食べちゃうからだ。今回は、良い機会だったので、行ってみた。料理も美味しく、店の雰囲気も良く、人にもお勧めできる店だと思った。こういう店が近くにあるのはラッキーだ。

そして気になる煙突の接続元は、ご主人手作りのカマドだった。

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店内入り口付近に設置されているカマド

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焚き口はかなり小さい

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炉内も小さい

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驚いたのはカマドの上に設置された熱回収器

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カマドの隣のドラム缶の中とお湯が循環することによって熱容量を確保している

単純にカマドの輻射熱だけで暖房するのではなく、カマドの上にボイラーを取り付けて温水に蓄熱させてというシステムの構築にびっくりした。ハンターストーブで温水暖房という紹介を以前したが、既に近所でそれに近いことをやっている人がいるとは・・・。冬に実際に稼動している時に、また来てみたいと思った。

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数年前から打ち合わせを行ってきた現場の数々だけど、年月の経過につれて着々と進行して、今月は5件の薪ストーブ&煙突工事となり、一気に集中した。

このように薪ストーブ屋は冬だけが忙しいわけではない。夏でも、新築住宅の完成や、屋根材を葺くタイミングに合わせての工事となるので、それなりに動いている。

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□1□ 二階天井部分からの煙突配管&ドブレ700SLの設置

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□2□ チムニーに内部から一階天井部分までの煙突配管&角トップの取り付け

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□2□ チムニー内部から吹き抜け天井部分までの煙突配管&角トップの取り付け

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□4□ 新築住宅へのヨツールF45の設置

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□5□ 古民家リフォーム現場にハンター イングルヌックの設置

後日、それぞれの現場の詳細を紹介しよう。

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メトスの角トップ本体の凄さの秘密(理由)を公開しよう!

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(煙突掃除の際に見られる)角トップ本体の表面

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(滅多に見られない)角トップ本体の裏面

メトスの角トップの場合には、このように表面と裏面が完全に縁が切れている。角トップ本体の裏面から出ている筒が、チムニーから立ち上がっている煙突の先端に挿入される形で完結する。

他社製の場合には、この部分が単純に丸穴が開いていて、煙突そのものが穴を貫通して、角トップ表面から煙突そのものが飛び出して、角トップ内でストームカラーやコーキングなどで防水処理する。このように高温、高熱、煤の汚れにさらされる煙突排気部分にコーキングで防水処理という設計思想自体が、かわはら的には納得いかないので、絶対に使いたくない。

※他社製の角トップの実例(ストームカラー&コーキングで防水処理)
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-551.html



一方で、今回紹介したメトス製の角トップの場合、一度設置したらコーキングの劣化の心配をすることがなく、半永久的に雨漏れの心配がない唯一無二の画期的な製品なのだ。長期に渡って安心して使うことができる。

煙突同様に同じような形に見えても、このように質や中身は大きく違うのが実情なのだ。どこの会社の製品を使っても値段はほぼ同じなので、せめてこの部分だけでも、国産、高木工業所製のメトスブランドを使うことをお勧めする。日本製と海外製では、高温多湿で雨が多いという環境に合わせて作られているかなども含めて、設計思想が全然違うのだ。製品に触れていると、そういうことを強く実感する。鋳型で大量生産してコストダウンできる鋳物の薪ストーブは輸入品の方が合理的だけど、煙突のようなNC加工で作れる煙突のような製品は、輸入品のメリットはあまりないと思う。

薪ストーブのメーカーやブランドを指定するように、煙突のメーカーやブランドをお客さんが指定する時代が来ると良いと思う。

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ベースに敷き込んだ断熱材の上に本体がかぶさる

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風除け板と一体化した蓋(煙突掃除の際にはこれを外すだけでOK)

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設置完了した角トップ

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ベース部分の取り付け、防水処理が完了したら、次は断熱材の敷き込みだ。

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厚み50ミリのセラミックスーパーウール(耐熱温度1200℃)を使用

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これをベースの上面に敷き詰める

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煙突の先端部分には角トップ本体の底面を受けるためのパッキンを取り付ける

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断熱材を入れる枚数によっても最終的な高さの調整が可能

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スーパーウールがバネのように縮んで多少の誤差は吸収してくれる設計

メトスの角トップの場合には、このように本体とベースの間に断熱材を敷き詰めることによって、普段の使用時には結露の防止、そして万一の煙道火災時には火炎放射器のようになった煙突トップからチムニーに熱が伝わるのを防ぐ、非常に優れた設計になっている。

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煙突がチムニー内に固定できたら、最後は角トップの取り付けだ

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ベース部分をチムニー天端に付属の太ビスで固定

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天端の位置によってビスを打つ位置を変えられるような設計のベース

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外側の穴が天端より、外に出ているので、防水テープまたはコーキングで防水

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ベースとチムニー天端(外壁部分)の取り合い部分をコーキング処理

この後に取り付ける角トップ本体のスカート部分が80mm(750角の製品)もしくは100mm(800ミリ角の製品)、天端から下にかぶるので、この防水は必須の作業ではないけど、台風クラスの暴風でも、隙間から吹き上げた雨水が内部の入り込まないようにするために念のため行っている



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固定金具が正しく取り付けできていれば、その後は楽勝だ。

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左右方向は取り付け金具の位置で自動的に芯が決まるが、前後方向はフリーで調整可能なので芯の位置を決める

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芯の位置に鉛筆で線を書いて、二つ割で受けた煙突の位置と合わせてボルトで固定

チムニー内部に通す煙突は、事前に連結しておく。そうしないとチムニー内部にロッキングバンドを固定するための手が入らないのだ。

煙突を連結する際の注意事項としては、煙突の溶接の痕を揃えることと、その溶接痕が薪ストーブの背面側に来るようにして室内から目立たない位置になるように現場合わせで、二つ割の位置を決めよう。

ちなみに国産メトスの角トップの場合には、製品同封の説明書にも記載されているが、煙突先端がチムニー天端から125ミリ出るように固定するのが基本だ。そうなるように二つ割を煙突につける位置を決定する。

二つ割を上部につけた煙突をチムニー上部から落とし込んでやると楽に作業できる。屋根の上の足場が悪い場合には床からロープで引き上げる作戦もアリだ。固定金具の間の隙間が狭いので煙突をぶつけないように慎重にゆっくり作業しよう。ぶつけると煙突が傷ついてしまう。チムニー内で見えない部分は多少傷ついても、機能的には問題ないけど、貫通部分から室内側に出てくる部分も必ずあるので、その部分だけでもぶつけないように気をつけよう。(ぶつかるのが必須の場合は、傷つけたくない部分だけ養生を外さないようにすると良い)

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先ほど垂らした下げ振りは、実は左右方向だけでなく、前後方向でも芯の位置を指し示していた。そこに合わせて煙突で固定金具に線を引いておいて、それを目安に、二つ割の位置を仮で合わせる

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最終的には煙突に水平器を当てて微調整して、ボルトを固定する

これで、左右方向にも、前後方向にも完璧に垂直に煙突がついたことになる。

この最初の部分で誤差やずれがあると、その下に進むにつれて振れ幅が大きくなって目視でも「煙突斜めについているんじゃないの?」っていうことになってしまうので、妥協しないで確実に垂直性を調整しよう。

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チムニーに内部に煙突を通す前段階で、まずは固定金具をチムニー内部に取り付ける必要がある。

この固定金具の取り付け精度で、その後の煙突の傾きなどが全てが決まってしまうので、時間がかかっても構わないので、焦らず落ち着いてゆっくりと確実に行いたい。

まず最初にやる作業はチムニーの寸法確認だ。設計通りにできているかサイズを確認しよう。水平方向で真四角に見えても実は数ミリ狂っていて正確な正方形ではなく台形になっているようなこともある。また垂直方向でも同様で平行四辺形になっていて、上側の開口部の真下に下側の開口部が来ているとは限らない。別に多少ずれていても、よくあることなので驚くことはない。その現場の状況に応じて「ここが煙突の芯の位置」ということを総合的に判断して決定しよう。一番上だけでなく、貫通部分なども含めて下まで全部確認して、不都合がないかをまずは十分に検討しよう。

当然のことだけど、固定金具にはケイカル板の内側に木下地が絶対に必要だ。木下地がないでケイカルにビスが刺さっているだけだど、煙突の荷重を受け止めることができない。荷重や振動でケイカルが割れてビスが外れて、煙突が崩落して大惨事になる。寸法チェックと同時に、木下地が入っているか確実に確認しよう。チムニー作成前ににきちんと打ち合わせ通りになっていれば問題はないはずなのだけど、現実の現場では伝言ゲームみたいなことが発生して、指示通りできていないケースも多いので要注意だ。万一下地がない場合にはケイカルを剥がして、下地を入れる。

芯の位置の決定と、固定金具の下地の確認ができたら、いよいよ墨出しだ。芯の位置に線を引いて印をつける。そこに固定金具の中心を合わせてビス一本で仮止めする。

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水平器を固定金具に置いて、傾きを確認しつつ、他のビスを打って取り付け位置を確定する

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5点は普通の木ビスで打って固定するが、最終的に2点を太い六角の頭の太いビスで打ち荷重を受け止める

固定できたら下げ振りを垂らして、チムニー下部の取り付け金具の位置を決める。チムニーの上端のセンター、下端のセンターと単純に寸法を測っただけで位置を決めると、チムニーが平行四辺形になっていた場合に煙突が斜めにつくことになるからだ。あくまで測ったセンターは目安にして、実際にはレーザーや下げ振りなどを利用して、物理的に完璧に垂直線上に固定金具の位置が来るようにしよう。

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大工さんと直接打ち合わせして下地の位置をマーキングしておいてもらってある

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下げ振りの糸が固定金具に接するようにして、まずは一点を仮止めしてから、水平器で傾きを決定して、本固定する

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同一垂直線上に、上下の二つの固定金具の取り付けが完了した

この金具の位置がずれていると煙突は斜めになってしまうし、当然のことながら固定金具に人間がぶら下がっても、びくともしない何の不安もない状態でついている。この時点で問題があるようだと、色んなリスクがあるので、振り出しに戻ってやり直そう。

この固定金具の取り付けが終わったら煙突工事は半分終わったようなものだ。

良く見かけるパターンとしてチムニーの上端だけで荷重を受けて、下側は単なる振れ止め金具で受けている施工例がある。しかし、どちらがより安心か、確実かと考えたら自然と答えは出るだろう。

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先日、打ち合わせに行ったログハウスのチムニーの外壁ができたという連絡を受けたので、煙突&角トップをつけてきた。

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チムニー内部に煙突を固定

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角トップを取り付け

板金仕上げの落ち着いた雰囲気のチムニーとなった

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地上から見たところ

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化粧板の取り付けは天井板を張り終えてから(壁に干渉しないかを現場合わせで確認のため開封)

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ここを化粧板でふさぐ作業は、室内足場があるうちにやりたい

煙突貫通部分は、吹き抜け上部なので、室内足場が外れてしまうと二連梯子をかけての大変な作業となってしまうので、天井板が終わったら、すぐに連絡をもらうようにお願いした。遠くの現場だったら大工さんに化粧板の取り付けも頼んでしまったと思うけど、ここは比較的近くなので、買い物ついでに来られるという判断だ。

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薪ストーブのメンテナンスと言っても程度が色々ある。全てのパーツを本当にバラバラにするフルメンテナンスから、ほとんど分解はしないで煙突を取り外す程度で手の届く範囲で炉内の灰や煤を撤去、清掃するレベルまで、様々だ。

ダッチウェストのエンライトという機種は、触媒を使わず再燃焼ボックスというセラミックの燃焼室内で二次燃焼させる仕組みで、最近良く見かける。多分、定期交換しなければいけない触媒のランニングコストを抑えるためと、触媒付近の熱による変形による故障の対策で、この商品を販売店(特に新築時に薪ストーブを設置している工務店)が勧めているからだと思われる。薪ストーブ専門店でなくても工務店レベルでも比較的入手しやすいという裏事情もあるかもしれない。

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工務店が新築時に同時に薪ストーブをつけた場合によく見かける機種

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最近の煙突掃除&メンテナンスの際に複数遭遇


この機種に関しての要注意事項として、普段の使用時には、再燃焼ボックスの空気噴出しの穴が灰で埋もれてしまうと不完全燃焼してしまうことがあげられる。けっこう繊細に、神経質に炉内の灰の状況をチェックする必要があるので、それが苦にならない性格の人でないと使いこなせないと思う。あまり誰にでも彼にでも安易には勧められる機種ではないように思う。

また、このセラミックの再燃焼ボックスは、薪の投入時に当てたりすると、欠けてしまったり、ヒビが入ってしまったりと脆くて華奢なので、取り扱いには慎重さが要求される。

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セラミックの再燃焼ボックス

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下部のガスケット(パッキン)は極めて脆いので破かないように慎重に扱う

そしてその脆さや華奢さはメンテナンスの際にも大きく響いてくる。バラそうと思って下手に動かすと、万一見えないところにヒビが入っていた場合など、そこから割れてトドメをさしてしまうことも十分に考えられる。また、この再燃焼ボックスの下に敷いてあるガスケットなどもいじらなければ原型をとどめているけど、一度動かしてしまうとボロボロに崩れたり、破けたりして再利用不能になってしまう可能性も高い。そういうわけで、通常のメンテナンス時には下手にいじらない方が無難だと思う。

取り外した再燃焼ボックスを組み付けようとしてもスムーズに戻せないというケースもある。炉内が熱による微妙な変形で、新品の設計時とはサイズや形状が違っていたり、灰、錆び、煤などの付着でクリアランスがなくなっているなどで、思ったようにいかないことも多い。組み立てるのにはかなりコツが必要だったり、無理をするとその時に壊してしまうこともある。特にこの機種の場合には、再燃焼ボックスを、灰受け目皿の突起で押さえつける構造なので、組み付けた最後の最後に破壊してしまうリスクが高い。

再燃焼ボックスの分解だけでなく、バッフル板の取り外しにも同様のことが言える。炎が直接当たる炉の上部に分解用のボルトの頭があるのだ。熱酸化や、熱膨張、収縮を繰り返してダメージを受けているので、回す際にボルトの頭をなめて(丸くしてしまう)、回すのが不可能になってしまったり、仮に頭が回ったとしてもボルトのネジ部分が切れて(折れて)しまう可能性が極めて高い。こうなると、一度ドリルでボルトごと穴を開けて、ネジタップを切り直してという作業が待っている。一度取り外したバッフル板は熱による変形で元のようにつかない可能性もある。

このようにボルトで固定されている複雑な構造の薪ストーブを分解するとなると、フルメンテで完全にバラバラにして、部品も全部新品交換するくらいの覚悟で取り組む必要がある。丸々一日かけても、とても終わらないだろう。このレベルになるとユーザー自身が自分でやれる人は稀だろう。「まあ業者にやらせればいいんじゃね」って安易に考えているかもしれないけど、業者はボランティアで無料でやってくれるわけではない。(交換しないパーツは鋳物の外装パーツくらいで、その他は全部交換というレベルの)フルメンテだと、ちょっと頑張れば新品の安い薪ストーブが買えてしまうくらいの費用になることは想像がつく。参考までにディファイアントのフルメンテの場合には15万円かかったという情報をもらった。(以下の記事のコメント欄)

今日は薪ストーブのメンテナンス性、耐久性に対する考察を書いてみます。もう数年前のブログの記事をまずはお読み下さい。http://blogs.yahoo.co.jp/byd02445/39486175.htmlこのように複雑な構造で壊...

Posted by かわはら薪ストーブ本舗 on 2015年7月21日


だから1年に一度の煙突掃除の際のメンテの時には、こういう構造の薪ストーブは、そんなに気合を入れてバラバラにしないで、煙突を取り外して手の届く範囲で煤や灰を撤去して、錆びをワイヤーブラシで落としてCRC556で防錆保護する程度にとどめておいた方が無難だと私は思う。

壊さずに分解、そして再度組み立てできたら「ラッキー」くらいの感じなので、私も通常の煙突掃除&メンテナンスの時には、これらの複雑な構造の機種の、炉内のボルトや、燃焼室には手をつけないようにしている。下手に手を出して壊してしまったら本末転倒だからだ。

もちろん、炉内のボルトを使用していないで、問題なくバラせる機種の場合にはバラせる範囲で極力バラしてメンテしている。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-242.html

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煙突掃除の際に、煙突トップを外すのは基本中の基本だ。下からブラシを突いたところで、トップに付着した煤を取るのは不可能だ。トップの網目が煤で詰まると、最終的には全く燃えなくなるし、その前に煤が飛散するようになる。下からブラシを突いても絶対に完全な煙突掃除はできないし、煙突をバラしたりする手間も大変だし、作業時に煤が室内に飛散することを考えると合理的なやり方ではない。

そこで煙突トップにアクセスする際には、二連梯子をかけるのが一般的だ。緩い勾配の屋根であれば雨どい部分に二連梯子をかけてそこから屋根に上って、歩いていけば良い。

しかし、勾配のきついログハウスの場合は屋根の上を歩くのは不可能だ。ロープを反対側からかけて登山するようにロープを伝っていく方法もあるが、固定場所の確保なども含めて、ロープをかける作業が大変だ。

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写真のように屋根材の上に梯子を載せるように渡してしまうのが単純で容易だ。しかし、このような梯子の掛け方をした場合に、何の対策もしないと、体重を支えきれずに梯子が、滑ってずり落ちたりする可能性が高い。安全第一で作業する必要があるので、必ず梯子がずり落ちないための対策をして臨みたい。

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今回の現場は車が入れる状況だったので、タイヤで二連梯子の足元をがっちり受けた。これにより何の不安もなく梯子を登っていくことができた。

地上から直接梯子をかけられない場合などは、屋根の軒先まで足場を組んで、その足場で梯子を受けて、屋根材に梯子を乗せるという方法もある。

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夏休み、お盆休み前後に、薪ストーブの設置工事や煙突工事を考えている方にお知らせです。

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メーカーや仕入れ先が夏期休業に入ってしまうために8月12日(火)から25日(火)にかけての2週間ほどの期間に限って、通常通りに商品が入荷しなくなります。

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当店では高品質なMade in Japanの高木工業所の二重断熱煙突を標準使用しています

この時期に、薪ストーブや煙突の設置工事を予定されている方がいましたら、8月7日(金)までにご注文&お振込みいただきますようにお願いします。

部材の手配があらかじめ済んでいれば、上記のメーカーや仕入れ先のお盆休み、夏休みの期間中でも、かわはら薪ストーブ本舗での工事、コンサル業務は可能です。

もちろん、煙突掃除やメンテナンスもご依頼いただければ、この時期でも対応可能です。

※薪ストーブシーズン直前に、ご依頼いただいても、薪の配達、工事、レクチャーなどが集中するので、すぐには対応できないことも考えられます。余裕をもって、できる限り、早めにご依頼下さい。


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ログハウスの屋根は勾配がきついケースが大半だ。ログハウスで緩い傾斜の屋根は見たことがないが何故だろう?

このような屋根に煙突を立ち上げる場合、煙突トップにどうアクセスするのかを考えるのが一番重要だ。メンテナンスができない煙突設計は致命的だ。この現場は、設計段階から相談を受けたのでチムニーに直接二連梯子をかけることができるように提案した。

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地上からチムニーに直接梯子をかけられるようにした

通常より50ミリ大きい一辺780ミリのチムニーで、800ミリ角の角トップを採用した。幅広のチムニーのため、直接地上から二連梯子をかける時にも安定して支えることができる。勾配のきついログハウスの煙突トップに、安全かつ簡単にアクセスできるように考えた。




最近、相談を受けている話でこういうことがあった。

この写真で紹介した現場とは別のログハウスの実例で「室内側から下から上にブラシを突き上げれば煙突掃除OK!」「煙突トップへのアクセス経路は考えなくてOK!」みたいなことを言う工務店や、薪ストーブ店があったそうだ。それに対するセカンドオピニオンを求められたのだが・・・そういう発言はユーザーのことを全く考えてないから出てくるものだと思う。

実際には煤が一番溜まるトップ部分は、下からブラシを通しても掃除することは「不可能」だし、トップにが煤で詰まったら全く燃えなくなる。その前の段階では付着した煤が近所に飛散して、近所迷惑やクレームの元になる。焚き方次第で数年後にはそうなるが、その時になっても施工店、販売店は何も責任は取ってくれないだろう。

そういうことを平気で言って、煙突トップにアクセスする手段を全く考えていないところが多いのが、世間での実情のようだ。そういう工務店や施工店は、家を建てて、薪ストーブを設置して「その売上金が回収できれば、後のことはどうなってもいい」というのが本音だと思う。長くそのユーザーと本気でつきあっていこうと考えていたら絶対に出てこない言葉だと思う。難しいことをやらないで、手っ取り早く受注して、チャチャっと工事を終わらせてしまおうという本音を私は感じてしまう。工務店の下請けの薪ストーブ店は、工務店の顔色を見ているわけで、ユーザーのことを考えているわけではない。

煙突掃除は基本的には1シーズン終わったら一度やる必要がある。その度に足場を組んだり、高所作業車を手配したりすることは現実的ではない。トップにアクセスしやすいメンテナンス性を考えたプランニングこそが、新築で薪ストーブを設置する場合に一番重要なことだ。薪ストーブの設置位置は、トップから煙突掃除ができるかどうかという視点でチェックしよう。これを甘く見たり、無視して設計すると、後悔することになるだろう。

薪ストーブを使って数年後の煙突トップからの煤の飛散による苦情で薪ストーブを使えなくなったら諦めがつく人とか、煙突掃除の度に足場を組んだり、高所作業車を手配できる財力のある人は煙突トップへのアクセスを無視した設計でもOKだが、そうでない人は工務店や薪ストーブ店から「下からブラシを通せばOK」という言葉は信じないようにしよう。そして施主なのだから主導権を持って、煙突トップに素人でもアクセスできる設計を考えてもらおう。出てきた提案を慎重に判断して、自分でも煙突トップにたどり着けるかどうかという視点で厳しくチェックすることが必要だ。

私は自分が関わった現場の場合には、煙突トップにユーザーでも容易にアクセスできるようにしている。相談を受けて、あまりにも無謀な(トップにアクセスできないような)煙突の配管経路を希望された時には「薪ストーブの導入は断念した方が良いのでは?」と答えたこともある。(最終的には私のプランが採用されて、薪ストーブの設置位置を大幅に変更することに決定)




話はこの現場に戻って・・・・。

現場で大工さん、設計さんとも待ち合わせて、煙突固定金具の下地の位置の打ち合わせをした。

また施主さんとは、シーリングファンの位置の打ち合わせをした。

こういうことは、図面や電話だけのやりとりだと、話が上手く伝わらなかったり、誤解が生じて問題となるケースもあるので、きちんと現場で顔を合わせて、実地確認するのが一番確実だ。

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炉台周辺の様子

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チムニー天端までの寸法

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天井までの寸法

もう少しで、チムニーの外壁も完成するようなので、完成後にすぐに、煙突配管&角トップ設置の予定だ。

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部材は既に入荷済み

関東では梅雨明けしたので、雨の影響は受けずに比較的工事のスケジュールを組むのは楽だろう♪

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ケイカルに黒漆喰を塗って仕上げた、かわはら薪ストーブ本舗のオリジナルの炉壁。

この現場は薪ストーブの近くに木製の流し台があるので、ついたてのように立てられる炉壁とお揃いのヒートシールドをプレゼントした。炉壁と同時製作すれば、余計なコストがかからないから、無理なくできたのだ。

このように家具の近くで薪ストーブを使う場合には熱によるダメージからの保護のために、何らかのヒートシールドを設定しておいた方が無難だ。

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広い玄関ホールの土間に設置した薪ストーブ

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Rの炉壁がポイント

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ケイカルの裏面は軽量鉄骨で空気層を確保

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炉壁とお揃いのヒートシールド

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こちらもRにしてある

炉壁側面のRを切り出した時の端材を捨てずに再利用して、製作した。

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蝶番で自由に角度を変えられるので流しの下の扉を開く時にも、移動する必要がない

敢えてネジ部分を25ミリ以上突出させて、空気層を確実に確保させるようにしてある。そしてヒンジでL字型に自立する構造になっている。

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炉内は灰や煤を落としてから556などで防錆処理しておくのが基本だ。

しかし薪ストーブの表面にそれをやると、ベタつくし、焚く時に油が焼けた大量の煙が出て、室内が臭くなる。

薪ストーブの天板もハードに酷使すると吹き零れなどで汚れてくる。軽く汚れや錆びを研磨してから、ストーブポリッシュを塗り込んでやると、比較的簡単に綺麗になる。

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酷使された天板

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ストーブポリッシュをボロ布につける


誰にでも簡単にできるメンテナンスなので、あまり錆びや汚れた広まらないうちに、コマメにやるのがお勧め

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ゴシゴシ塗り込んでやる

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汚れが目立たなくなって復活してパッと見で新品同様になる

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昨年、FRPのベランダをぶち抜いてチムニー造作した難しかった案件。一冬の使用を終えた後の、初の煙突掃除&メンテナンス。

施工中の施主さんの急遽の変更の強い希望で、エルボでの折り曲げが3箇所となってしまって、煙突掃除の際にブラシが素直に通るかどうか、少し心配だったけど、無事にブラシが通って煙突掃除ができてホッとした。

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1シーズン経過して、取り合い部分も、それなりに汚れも目立ってきた

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FRPの下地との密着の悪いところを一度剥がして樹脂を上から再度塗って、この後に、さらに塗装のメンテをした

本当は取り合い部分だけでなく、ベランダ床面全体の塗装も全部、一括してやりたいところなのだけど、さすがにそれだけの面積となると「サービス」でやるわけにはいかない。きちんと予算を組んでもらって、受注したいところだ。提案してきたけど、どうなることやら・・・。

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低い温度で焚いていたようで、煙突トップは詰まりかけていた

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大量の不完全燃焼状態の煤を回収

煤の状態から、使用温度が低すぎることを指摘して、来シーズンはもっと温度を上げて焚くようにアドバイスしてきた。毎年、様子を見つつ、フォローしていきたい。

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本体もバラしてメンテ

ドブレ640CBは工具なしでバラバラに分解メンテが可能なので、隅々まで手入れしやすい。設置の時だけでなく、メンテナンスの時にも威力を発揮する。

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私のブログを熟読して「薪ストーブを導入したい」と考えている人は、設置前に自力で十分な薪を集めているケースが多い。

薪ストーブ設置後に薪集めをする人でも、頑張って自宅近くのネットワークを活用して、自力で薪集めできている人が多い。

チェーンソーの使い方、斧やクサビの使い方も含めて、薪集めのコツはブログの過去の記事にいくらでも書いてあるから、それを実践すれば、それほど難しいことではないからだ。

そして薪ストーブを数年間使い続けて、自分の周囲の色々な所に声をかけておくと、あまり頑張って探さなくても、自然と「薪にできる原木があるよ」という話が来るようになる。数年経過しても、そういう話が来ないということは、自分の声の掛け方が足りないとか、話が来ても選り好みして断ってしまっているとか、現場をとっ散らかして美味しい部分だけ回収して、枝葉など他の部分は残してしまうとか、礼儀や態度が悪いなど・・・何か問題があるのかもしれない。

大きな現場を片付けるためにユーザー同士で協力して集まっているようなグループも、私の近所にはいくつかできてきた。そういうグループが、まだない頃には、積極的に私も薪集めのイベントを「薪集めツアー」と称して開催していたけど、最近では薪集めに関して、私の役割は終えたと判断して、薪集めのイベントはあまり開催していない。

最近「薪集めイベントをやれば顧客サービスになるのでは?」みたいなことを言われたけど、ここ数年、何回かこのブログで薪集めイベントを告知しても、食いついてくる人が全くいなかったので、もう、敢えて私がやる必要はないと判断している。

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また、気が向いたら、お祭り的なノリで単発のイベントをやるかもしれないが・・・。

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私がコンサルしている案件の場合、薪ストーブ導入の相談を受けた時点で、薪を用意してもらっている。その時に訊かれる薪の必要量も甘く見積もらないで「1ヶ月1トン(二立米)」の消費量を目処として伝えている。そのため、薪ストーブの導入直後から十分な乾燥薪をいくらでも焚ける状態で薪ストーブライフをスタートすることができる。

現在、建築中の家も、この状態で薪の用意もしっかりできていたので、安心だ。(未経験者にありがちな、太過ぎる薪もなく、適正な太さのもので作られていた。

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薪ストーブの設置前に、これだけ準備してあれば、言うことなしだろう。今度の冬の最初の薪ストーブシーズンから、快適に過ごせることが約束されているようなものだ。

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新築で薪ストーブを導入したいということで、だいぶ前からコンサルしている案件。設計が固まる前の段階から、設計士さんと施主さんと同席の場を設定してもらって打ち合わせをして、大枠を決めていた。

それが、いよいよ具体的な形になってきた。

基礎工事が終わって、骨組みができて、野地板、防水紙が巻かれた状態になったので、とりあえず現場を確認してきた。内装の石膏ボードの施工の後だと、骨組みや下地が判らなくなるので、この段階でチェックしておくことで、確実に煙突の固定ができるようになる。現場に大工さん(&設計士)がいたので、直接打ち合わせすることができた。

このような打ち合わせや現場確認が不十分だと、取り付け金具に下地がない状態で、ボードにビスが刺さっているだけの、安心感にかける煙突工事となってしまうこともある。そういうのは見た目だけでは判らないことだけど、他社施工の現場では、けっこう現実にあるのが実情だ。実際に、他社施工で、木の下地がなくケイカルにビスが刺さっているだけで煙突固定金具がガタついている現場もあった。同じ部材を使って、同じように施工しているように見えても、こういう確認や打ち合わせをしているかどうかで、万一の地震などの災害時のダメージの有無という結果で大きく違いが出てくるのだ。

「きちんと薪ストーブが快適に燃える」「メンテナンス性に優れている」などの他に「耐震安全性」などの観点からも、総合的に配慮している。

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安心のチムニー仕様

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ガッチリ小屋組と一体化したチムニー

ケイカルを打ち付ける前に、煙突固定金具の下地の位置を直接現場で打ち合わせできた。

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基礎からコンクリートで立ち上がっている炉台部分で、どんな薪ストーブの強烈な熱でも、荷重でも補強なしで受け止められる完璧な仕様

コンサルの当初は薪ストーブの機種が決まってなかったので、予算の関係で、最初はホームセンターの薄板の時計型、鋳物など床に対して物凄い熱が放射されるタイプを導入して、後日、本格的なものに入れ替えになる可能性もあったので、このような炉台を提案した。

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チムニー天端までの距離も実測(タイル&下地の厚みの20ミリをマイナスして、煙突寸法を拾い出す)

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煙突掃除の依頼を受けて見に行った現場。たいていのケースは何とかなるけど、これはそれなりの対策をしないと難しいと判断して、手を出さないで帰ってきた。

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勾配がきつい屋根のソーラーパネルの裏面の中央部分から2メートル以上立ち上がっている丸トップがちょこっと見える

ロープを反対側からかけるにしてもソーラーパネルに力が加わり、破損させるリスクが高いのでロープでクライミング方式もできない。高所作業車、もしくは足場を組まないと煙突トップにアクセスできない。

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室内の吹き抜け部分

貫通部分のみ二重管で、吹き抜けは全部シングル。そのアダプター部分でスライドさせるやり方のため、煙突を全部持ち上げて引っこ抜かないと煙突掃除できない。しかもエルボでオフセットしているので、力が入らず持ち上がらない。

仮に引っこ抜いたとしても、再度挿入するのは、ほぼ不可能。

煤だらけのシングル管を引っこ抜いたら、部屋の中が大変なことになるのは目に見える。部屋を丸ごと、フル養生して、煙突工事を再度やり直すくらいの手間がかかるだろう。

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口元付近にスライド菅を使ってない致命的な施工方法

お客様にはもし私がやるとしたら「高所作業車」もしくは「足場を組む」か、どちらかのやり方を提案した。トップから煙突の中まで確実に掃除するには、その方法しか考え付かなかった。

それに対して「設置した業者に相談する」と言って、その後には何の連絡もないので、多分、私の知らない魔法のようなやり方で煙突掃除できたのだろう。この施工方法は千葉の某業者によくあるパターンなのだけど、機会があれば煙突掃除のやり方を教えてもらいたい。

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「これから薪ストーブをつけたい」ということで、富津の海の近くの平屋の家に行ってきた。施主さんの設置希望の位置はリビングの下屋側の窓に近い方だった。

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この位置だと煙突の高さが稼げず、巨大なチムニー作成工事が必要になること、そして窓側に近いこと、家の中心から遠いことから暖房効率が今ひとつで、薪ストーブを使う上で、理想的な場所とは言えない。

私の場合は、施主さんに言われるがままの位置で設置するのではなく、「この家で薪ストーブを使うならベストな場所はどこなのか?」という視点でチェックする。母屋の棟に近いところに煙突の位置がくれば、上に書いたようなデメリットが一気に全部解消されるので、その位置を提案した。

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ソファが置いてある位置に薪ストーブ設置を提案した

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リビングの天井高さは一般的な2400ミリ

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提案した煙突の位置の屋根にメジャーをかけて、高さをチェック

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この位置だと屋根からFLまで4100ミリを確保できる。薪ストーブの高さの600ミリ分を屋根から出せば、煙突の最低必要高さの4メートルをギリギリ確保できる。

大掛かりなチムニー作成工事をしなくても、簡単なフラッシングでサクっと工事を終わらせることができる。

(新築や持ち家なら迷わずチムニー&角トップの提案だけど、この現場は築年数がけっこう経っている貸家なので、長期に渡る雨仕舞いの安心さを優先するより、ローコスト&短工期を優先した方が合理的だと判断した)

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薪ストーブの煙突を施工する場合、寸法の測定はシビアだ。スライド煙突の調整範囲を超えて、実際の寸法より10ミリ煙突の長さが長かったら、ハマらないし、逆に10ミリ短いと煙突が薪ストーブの口元に届かないということになる。いいかげんに、適当に寸法を計測すると実際の施工の時に色々と困ったことになるので、ミリ単位で正確に寸法取りをすることをお勧めする。

メジャーを使うと斜めになったり、一度に計測できずに誤差が生じることもあるので、レーザー距離計が便利だ。一度使ったら、手放せなくなる。



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チムニー天端を、薪ストーブの設置位置から見上げる

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炉台部分

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現場での打ち合わせ時に設計士がメモった図面のコピーが炉壁の裏の筋交いに貼ってあった

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煙突の芯の位置から天端の波板の仮蓋までの距離は7721mm

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1F天井化粧板までの距離は2661mm

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炉台はフローリングの厚みと同じく30ミリの大谷石を敷くので計測した寸法から30ミリマイナスして、計算する

こうやって実際に現場で計測した実測値を元に使用する煙突の長さの組み合わせを考える。

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リフォームが進行中の古民家のチムニーが、概ねできたと連絡を受けたので、現場を確認しに行った。この後、チムニーの塗装が終われば、チムニー内に煙突取り付け&角トップ設置ができる状況になる。

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トタンの波板の屋根を新品交換

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チムニーも作成済み

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急勾配の屋根なので、メンテナンスのためにチムニーから鎖を垂らすように提案した

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チムニーの骨組みにボルトで鎖を固定

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急勾配の屋根なのでメンテナンス性を重視した提案

この鎖がないと煙突掃除のために煙突トップにアクセスするのは極めて難しくなるだろう。私がコンサルを受けて、薪ストーブ設置の依頼を受けた場合は、メンテナンス性を絶対に犠牲にはしない。

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普通の煙突工事の場合には屋根の貫通部分、チムニーの上部から煙突を固定して、順番に下に繋げていくケースが多い。その方が安全、確実でリスクが少ないからだ。

しかし、今回は工事の途中で雨が降ってきて、そのような定番通りの作業ができないこともあって、屋内側から上に積み上げていく異例の作戦を取った。雨の待ち時間に現場で何もしないのは時間の無駄だからだ。先に室内側を仕上げてしまって、雨が上がってから、屋外側に取り組む段取りにした。

また、このやり方を取ることで、煙突の折れ曲がり部分の開始位置を、現場に合わせて極力上側に設定して、スライド煙突で調整する高さを稼ぐことができる。(上部から下部に向かって進めていくと、一番最初に取り付ける煙突の高さによって、多少の誤差がでてしまう)

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まずはレーザーを飛ばして煙突固定位置の墨出しをする

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煙突固定金具を、墨の位置に合わせて正確に垂直線上に取り付ける

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一番下の固定金具に、基準となる煙突を取り付ける

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北軽井沢アンテナショップオープン事務局の営業スタッフも研修のため現場でお手伝い

この開始位置(基準)の煙突の上方向に積み上げ&下方向に薪ストーブの口元へ下げるという感じで二方向に向かって進めていく。

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先行して室内側を完了させた

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梅雨時の薪ストーブ設置工事は雨との戦いだ。天気予報と現場の雲行き、雨雲レーダーの状況を見ながら総合的に判断して、工事の段取りを組む。

天候が安定していれば余裕があるけど、不安定な時には雨が降るタイミングと、煙突開口部分の作業のタイミングが重ならないように、雨の時は室内側の作業となるような流れを作っていく。

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雨が降る前に部材を全部搬入できた

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雨が降ってきたら煙突開口部分をシートで養生

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貫通部分を室内から見上げる

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シートに雨が溜まってくると凹みの弱い部分から垂れてくるのでバケツで受ける

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雨雲レーダーで現場近くの降雨状況を確認

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雨雲の切れ目で雨が上がったら、速攻で作業開始!

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作業完了直後に、激しく降ってきて、ギリギリセーフ

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鋼鈑製で耐久性の高いハンターストーブはメーカー保証も他社より充実していて、本体2年間、鋳物部品5年間と、保証書にも明記されている。それだけ壊れにくいという自信の表れだと思う。

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かわはら薪ストーブ本舗は、ハンターストーブの正規代理店として、実際に自分の手でこの製品に触れて設置工事をの取り扱いしているので、耐久性の高さ、メンテナンス製の高さは良く認識している。

そこで、このメーカー保証以上にインパクトのある保証を、販売店独自で行うことにした。それはハンターストーブのバッフル板の「(店主)生涯保証」だ。保証期間は10年でも20年でも良いのだけど、それだと今ひとつインパクトに欠ける。また、万一、私が病気や事故で死んだ時の後まで保証するというのも嘘っぽくなってしまう。

他社製だとバッフル板がヨレヨレになって折れ曲がってしまったりして、交換不能になるケースもある。しかし、ハンターストーブの場合には、相当ハードな使い方をしても、まず壊れないと思う。丈夫な分厚い鋼鈑を三角形の構造になるように溶接してあって、それが固定されずに本体に乗っている設計だからだ。

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炉の上に乗っているだけで固定されてないバッフル板

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簡単に取り外し可能

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壊れにくい構造のバッフル板

メーカーでも補修パーツはそれなりに用意していると思うけど、生産完了後、何年間かまでしかパーツ保有しないので、その後は修理不能になってしまうケースも鋳物製では良く聞く。しかし、ハンターストーブは鋼鈑製で単純な構造のバッフル板のため、万一メーカーで部品が入手できなくなっても、そこらへんの鉄工所で簡単に製作可能なのだ。

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かわはら薪ストーブ本舗独自の「店主生涯保証」のバッフル板(※)

※当店で設置工事、施工、ハンター薪ストーブを購入されたお客様のみ対象の保証
※バッフル板以外のパーツについてはメーカー保証

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現在、自分で使用中の薪ストーブに対して、「立ち上がりが遅い」「もっと早く温まれば良いのに・・・」「天板でガンガン料理してみたい」「破損パーツが多くメンテナンス費用が気になる」「針葉樹をガンガン焚くと鋳物の破損が心配」というような不満を持っている方もいると思う。

それらの不満に対しては、鋼鈑製のハンターストーブであれば、どれもこれも同時に一発解消する。

しかし、実際に自分で使ってみないと、なかなか実感できないことだと思う。「ちょこっと入れ替えて試して実感して、納得したら購入したい」というふうに思っても、これまで、なかなかそういうチャンスはなかった。

そこで、かわはら薪ストーブ本舗では次シーズンから「入れ替えお試しキャンペーン」を実施する。北軽井沢地区ではアンテナショップ開設事務局オープン記念で「ヘラルド14を一ヶ月」と太っ腹で企画したが、それとは別の条件で、地区を限定せず全国対応する。

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※チラシダウンロードはこちらから
http://www.geocities.jp/frankrin_1st/karuizawa.pdf

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■お試し機種 ハンター ヘラルド8 シングルドア WOOD専用モデル(本店ショールームデモ機)
■お試し期間 2週間
■費用 5万円(お試し後、ハンター薪ストーブの新品を当店にてご購入する場合には5万円値引きで相殺します)
■条件 現在の煙突がスライド煙突で口元が外れるか確認済みの場合/取り外した薪ストーブのお預かりはできません

 

来シーズン、試しにハンターストーブを使ってみたいという人は気軽に利用して、ご自宅でじっくりと時間をかけて、ハンターストーブの実力をチェックしてみて欲しい。

実際に試して「ヘラルド8」で小さいと思ったら、一回り大きい「ヘラルド14」を購入するのも合理的な選択だと思う。

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北軽井沢地区限定で、ハンター (ヘラルド14 マルチ燃料タイプ ダブルドア)抽選でモニター1名様 !

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かわはら薪ストーブ本舗ショールーム展示品

①住所、②氏名、③年齢、④連絡先(電話番号他)、
⑤使用薪ストーブの有無、⑥使用中の方はメーカー・機種名と使用期間、
⑦ハンター以外のお好きなメーカー・機種名、⑧設置希望時期、⑨ご希望の暖房面積
を明記のうえ葉書またはFAXでお申し込みください。
締切 : 2015年9月30日必着

本店:〒289-1223 千葉県山武市埴谷259-19
かわはら薪ストーブ本舗
FAX:020-4624-3640



※当選したモニターの方には取材、アンケートにご協力いただきます。当選後1年以内に、北軽井沢地区の別荘または店舗に施工可能な方で、工事(※設置費用、煙突部材代金は施主様負担)を当社にご依頼いただける方に限ります。モニター機種はヘラルド14(本店ショ-ルーム展示品)。

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かわはら薪ストーブ本舗は、千葉を拠点に全国対応している薪ストーブ専門店だ。インターネット、ブログで日本中に情報発信しているので、ニーズがあれば、どこにでも出かけている。

そんな中、ご縁があって、これから軽井沢高原(北軽井沢)にアンテナショップを立ち上げる準備に入った。いきなり、実店舗を現地に開くような無謀なことはしないで、まずは事務局を開設した。現地の営業スタッフで仕事の依頼を取り付けて、数件まとまった時点で、私が現地へ行ってこなしてくるという展開をする。

別荘地特有の問題として、薪ストーブの設置工事を行った工務店から十分な取り扱い説明を受けていないことがある。正しい焚き方ができないと「効率が悪くて暖まらない」「ガラスが煤ける」「煤が大量に付着して煙突が詰まる」などの症状が発生する。

それから、クリスマスやお正月など、寒い時期に別荘に行って、薪ストーブを焚いても、部屋が暖まるまで、非常に時間がかかるということもある。

これらの問題に対処するための総合的なサービスが、「別荘コンシェルジュサービス」だ。

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コンシェルジュ会員に登録していただいた方には煙突掃除、火入れサービス、メンテナンス、各種レクチャーに使える50,000円/3年間有効のクーポン券を発行する。(煙突掃除1回、メンテナンス1回、使い方レクチャー1回、火入れ2回)

事務局開設記念キャンペーンとして、7月1日から9月30日までの期間限定で、コンシェルジュサービスではない単発の煙突掃除やメンテナンス、レクチャー、火入れなどのサービスも割引している。(北軽井沢地区に限定)

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関西、北陸の薪ストーブの旅を終えて千葉に帰る途中に、コンサルでこれから薪ストーブをつける小田原の家の現場の確認をしてきた。煙突を抜く位置の最終決定を行った。

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ロフトの垂木の間を抜くことにした

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ロフト下のシーリングファンと、壁側の梁の間に煙突を通す

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ブラインドの黒い紐のあたりが煙突の位置

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施主さんが自分で手配済みの薪ストーブ本体を予定位置に置いてみた

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シーズンオフに早めに薪ストーブメンテナンスをするのがお勧めだ。高温多湿な梅雨や夏の湿気から薪ストーブ本体を錆びから守ることが重要だ。炉内の煤や灰を綺麗に撤去して、ワイヤーブラシや刷毛で綺麗にしてから、5-56などの油のスプレーを塗布して保護してやる。

この手入れをするかどうかで、錆びの進行が大きく違ってくる。この手入れをするかしないかで、薪ストーブ本体の寿命にも大きく影響する。

「灰を残した方が良い」という説もあるみたいだけど、私の経験からは灰が残っていると灰が湿気を含んでいき、その影響で鋳物に錆びの進行の原因となるような印象がある。

京都→和歌山→福井の薪ストーブの旅を終えて、千葉へ向かう道中の静岡でのメンテナンス&煙突掃除の作業の風景を紹介しよう。

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取り外せるパーツは全て取り外す

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灰や煤を落として、錆びている部分はワイヤーブラシで磨く

これらのパーツがボルトやネジを使わずに組みつけてあるドブレの薪ストーブは、工具が不要で誰でも簡単にメンテナンスできる。パーツがばらせるということは、確実に清掃、点検できる。

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組み付けて油のスプレーを塗布して防錆する

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作業完了

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