春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
これから薪ストーブを取り付ける案件で、新築物件の場合には図面があるので、それを元に煙突部材の拾い出しができるけど、既に家が建っている中古物件に後付けの場合には図面がないケースも多い。そういう場合、これまではメジャーで床から天井までの高さを計測していた。

それで大きな問題はないけど、天井が高いところや吹き抜けなどの場合はけっこう苦労していた。目印を決めて分割して測って、足し算して出したりと意外に手間と時間がかかる作業だった。ある程度の高さになると当てたメジャーが本当に垂直になっているかだって怪しくて、現実には、かなり誤差が出てきてしまうので、読み取った数値を修正して推定値を出していた。

この計測をアバウトにやってしまうと、薪ストーブ設置工事の当日に「煙突の長さがあと5センチ足りなくて届かない」「1センチ長過ぎて、口元のアダプターのシングル部分をギリギリまで切断しても入らない」というような泣きを見ることになる。

多少の誤差があっても、寸法の違いを吸収できるように、色んなサイズの長さの煙突を組み合わせて発注すれば回避できるけど、その分、本数が増えるのでトータルの値段が若干高くなる。なるべく最小限の本数(値段)に抑えるためには、けっこうシビアな寸法情報が必要になってくるのだ。

たとえば煙突の壁面抜きを、屋根抜きに変更する煙突工事の現場調査の際に、こんな感じでサクっと計測できる。このよな天井高であればメジャーでも大差ないけど、これが吹き抜けだったりしたら苦労すること間違えなしだ。

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薪ストーブの天板の上の乗せるだけ

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天井までの距離が一発で出る

メジャーの届かない高さの天井や、薪ストーブの煙突の芯から屋根の軒先までのメジャーの届かない長さ(屋根の上の煙突開口位置を探すのに便利)などが瞬時に正確に計測できるようになって、現場調査のスピードアップと正確さが得られるようになった。


単純なメジャー代わりにはこちら


ピタゴラスの定理の三角計測を利用する場合はこちら

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これから古民家リフォームをして薪ストーブを導入したいというお客様を、以前の古民家リフォームの際に、私がコンサルしてドブレ700SLを導入したOBユーザー宅に案内した。プライベートな空間なのに、こうして見学を受け入れてくれて、ありがたい。

ユーザー同士なので、本音で薪ストーブの使い勝手だけでなく、家のリフォームのことも含めて総合的に話し合えるので、収穫は大きかったと思う。

薪ストーブショップのショールームで薪ストーブのデモ機を見るのも、それなりに暖かさや機能の体験にはなるけれども、こうして、ユーザー同士が直接情報交換して、おつきあいできるのも、素晴らしいことだと思う。

その橋渡しができて光栄だった。

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工務店や薪ストーブショップからの話ではなく、ユーザー同士の立場での情報交換。以前、奥さんだけが見学したけど「ご主人と、リフォームを請け負う工務店にも見せたい」というこことで、再訪問となった。

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薪ストーブ周りには3日分の大容量の薪棚が作られていた

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落ち着いた雰囲気の炉台周り

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天井のシーリングファンと天窓が活躍

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住宅の内装壁に良く使われている石膏ボード。裏面に「燃えない」とか「不燃」とか印刷されているので、耐熱と勘違いしている人が多いが、それは大きな誤解だ。

実は石膏ボードは、あまり熱に強くはない。そもそも石膏をサンドイッチしてこのように印刷されている部分の素材が紙なのだ。そして熱が長期に渡って加わり続けると石膏が水分を失ってボロボロになって砕けやすくなる。

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このように間柱、胴縁に固定されて室内壁として多用されている石膏ボード

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試しにバーナーで炙ってみる

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紙の部分は炎を上げて燃える

内装壁のうち薪ストーブ周りだけでも、可能であれば石膏ボードではなくケイカル板にすれば安心だ。さらに、この部分の間柱を垂木ではなく鉄骨にすれば、炉壁レスのすっきりとした薪ストーブ周りも実現する。(間柱が垂木の場合には、ケイカルの内装壁にした場合でも、空気層を伴った炉壁が必須)

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先日、市販の換気扇を使って実験した強制排気システムは、そこそこイケそうな感じだった。
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-937.html

問題点の洗い出しもできて、実際に使う場合にはファンの回転数の制御が大切だということが確認できた。そこで、電気制御機器の設計をやっている友人を呼んで、実際の薪ストーブの燃焼や、排煙の状態、煙突の形などを現物を見てもらったうえで、使えそうなシステムを提案してもらうことにした。

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ネイルサロンのツールを開発した時の回転制御回路のプロトタイプをたたき台にすることにした

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システム一式の全体俯瞰

これはモーターの回転軸に力がかかると通常は回転数が落ちてしまうけど、力がかかったら、その分トルク(電流)を流して回転数を一定に保つ制御をかけているシステム

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24VのDCモーターと駆動基盤

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制御基盤(このLSIにプログラムを書き込んで自由にモーターの制御をかけることができる)

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コントローラー部分とその後ろの基盤はスイッチング電源(AC100VをDC24Vに変換)

前回の実験だと焚きつけ直後の火力が弱い段階では、それほど強い排気を必要としないけど、薪全体に炎が回って炎の勢いが出てきたら、かなりに強い排気が必要になり、二次燃焼の安定状態に入ると、少し弱めてやる必要があることが判った。このように燃焼の状態によってモーターの回転数をコントロールすることが必須だ。

市販の換気扇は回転数の制御がついていなかったり、ついていても弱、中、強と三段階くらいしかない。薪ストーブの場合には、薪の量、太さ、燃焼温度や炉内状況などによって、三段階の調整ではちょっと心もとない。やるからにはボリュームコントロールのように無段階で自由に回転数を制御したい。そうすれば炎の状態を見ながら最適な位置で排気の強さを決定できる。

また停電したら止ってしまうシステムも問題だ。自動車用のバッテリーを使って、普段は常時充電しておき、停電時にはバックアップの電源回路として使うルートも確保する。停電しても薪ストーブの炉内の薪がほぼ完全に燃え尽きるまで最低12時間くらいはファンが回り続けるようにしたい。今回の設計では、その倍の24時間くらい回り続ける容量が確保できそうだ。

予算に余裕があれば、コンセントからの充電ではなく、ソーラーパネルからの充電だけでコンセントは不要にするというオプションプランも選択可能だ。

既存の煙突パーツに、ステンレス製のファンや軸受け、耐熱封入ベアリング、シャフトなどのパーツを組み込んで、上記の電子制御システムと合わせれば、強制排気システムが実現する。

そう遠くないうちに実用的な強制排気システムができるだろう。

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薪ストーブを上手に焚くコツは単純明快だ。

「乾燥した薪を高温で焚く」

これにつきる。

明るく透明で済んだ色の炎で良く燃えるように空気調整や、薪の組み方を工夫しよう。

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温度が上がるまでは遠慮しないで薪をバンバン投入して空気をたくさん送って豪快に燃やす

慣れないとビビってしまったり、薪の消費をためらってしまいがちだ。しかし、逆にこの段階で、しっかり燃やしてやらないと、いつまで経っても二次燃焼モードに入れないので、逆に薪の消費が多くなる。

炉内を高温状態にして、初めて、空気を絞った、二次燃焼モードのの省エネ運転に入れるからだ。

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薪全体がしっかり炭化して黒くなって、炎が炉内全体に回ったら、はじめて空気を絞る

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綺麗な青白いオーロラ炎で二次燃焼するようになる

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安定したオーロラ状態が長時間続き、なおかつ煙突からは目視確認できる白い煙が出てない状態を作る

この状態は、薪から立ち上がった煙(ガス)が、炉内で着火していて、薪が直接燃えてないので、燃費が非常に良くなるのだ。そうなるためには炉内にしっかり熾き火ができて、ガスが発火するレベルまでしっかりと高温になっていることが絶対条件だ。

完全燃焼に近い形で燃えているので、炉内の壁も黒く煤がついてないし、ガラスも一切曇ったり煤けたりしていないことが写真からも判るだろう。ガラスが煤けたり、煙突からの煙が透明にならない場合には、なんらかの問題があるということだ。

これはハンターのヘラルド8の燃焼状態だけど、他の薪ストーブでも基本は一緒だ。

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庭の裏のシイタケ原木からむしりとって、洗って、味噌をつけて、ハッピーコールに入れて、炉内に投入するだけのお手軽料理。

手間をかけずに、簡単だけど、素材の味が生きて、とても美味しくいただける。

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ハッピーコールで蒸し焼き

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柔らかくジューシーで美味しかった


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ハッピーコールグルメパン

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薪ストーブの天板にせいろを乗せて、中華まんを作った。ガスやIHで長時間の蒸しものは気が引けるけど、この時期の薪ストーブの天板を利用すれば遠慮なくできる。

中華まんに限らず、シュウマイなども美味しいと思う。

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いろいろ蒸す―鍋で、せいろで、フライパンで。肉も野菜もお魚も。たくさんの「美味しい」を蒸しましょう!いろいろ蒸す―鍋で、せいろで、フライパンで。肉も野菜もお魚も。たくさんの「美味しい」を蒸しましょう!
(2009/10/15)
岩崎 啓子

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薪ストーブの天板にヤカンを乗せておくと、いつも熱いお湯が使えて便利なのと、加湿の助けになる。

しかし、アルミやステンレスの一般的なものだと、沸いた時にカタカタという音が気になる。薄いのでボコボコ沸騰しやすいので、なおさら振動を伴った音になるからだ。

せっかくの静かな暖房器具なので、極力音が少ないヤカンということになると、鉄瓶になる。分厚いので100℃なってもボコボコ沸騰しないし、飲めば鉄分補給にもなるし、天板から下ろしても冷め難いというメリットもある。何よりも静かなのが一番うれしい。内部のお湯の温度も放射温度計で測ればだいたい判る。

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こういうふうに薪ストーブと非常に相性の良い鉄瓶だけど、いくつか気をつけるべきポイントがある。普通のヤカンではないので、独自の取り扱い方法があるのだ。きちんと守れば長期に渡って黒さびの保護膜が保持されるが、誤った使い方をすると赤錆が発生してしまうので、気をつけよう。

良いものを大事に使って、それなりの神経を遣える人にはお勧めできるが、そうでない人は手を出さない方が良いと思う。

1.スチーマー代わりに使わないで、お湯を沸かす時にだけ使う
2.お湯が沸いたらお湯を使うか、ポットに移して、水やお湯を入れっぱなしにしない
3.空にした鉄瓶は、そのまま余熱で十分に乾燥させる(蓋を外して冷えるまで放置で十分)
4.鉄瓶の内部は決して洗わない、手で触らない
5.立て続けにお湯を沸かす時は、冷えてから水を補給して、急激な温度変化は避ける
6.もちろん空焚き厳禁




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炉内にやっと入るサイズのMEGA薪は大量の熾き火があって超高温になっている炉内状況でないと、きちんと燃やすのは難しい。なかなかそういう状況は少ないので、あまり量産しない方が望ましい。

でも、選り好みしない薪集めをしていると、どうしても割れない切り株みたいのも出てくる。そんなものは3-5年くらい乾燥させれば、何とか燃やせるようになる。

今回はユニークな形状で燃やすのがとても楽しみだったものが出てきた。MEGA薪なのに、単独でも良く燃えてくれるという例外中の例外の特殊な形状だ。

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穴の開いたエルボのような切り株のMEGA薪

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この穴の中に炎を噴射させてロケットストーブのように燃やしたい

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慎重に向きを検討して投入

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狙い通り、横からも炎が噴出してきた

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とても良く燃えるMEGA薪

自分で薪作りしていると、こういう規格外のユニークで面白い形状の薪を焚くこともできる。

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普通なら諦めちゃう部分だけど、頑張ってやっつけた。

こういうのに、引っかかって他の薪割りが進まないのは本末転倒なので、こういうボスキャラみたいのは後回しにして、素直なやつを先に割って「割るのがなくなってしまってつまらない」という状況の時に挑戦するのだ。

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割る前は炉内に入れるのは不可能なサイズだったけど、割ったことで、組み合わせて炉内に入れることができるようになった。こういうのは、熾き火たっぷりで超高温の時に使うのが良い。

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保管スペースがたくさんあって2-3年乾燥させるだけストックできる人は別だけど、普通に1シーズン分の薪棚しかない人は、薪ストーブを焚いて、スカスカになってきた薪棚は、すぐに補充したい。早く薪割りして、薪棚に入れないと、なかなか乾燥しないからだ。今すぐ割って、日当たりや風通しの良い、屋根のかかっている条件の良い薪棚に収納すれば、来シーズンにギリギリ使えるけど、余裕をかまして春以降になってしまうと、乾燥不足の薪を焚くハメになる。

そんな薪作りに最適な時期に、ちょうど良いタイミングで薪の原木たちが入荷した。今回は程よいサイズの桜と樫だ。

本当はユーザーの家の近くで集められれば、それが一番良いのだけど、薪ストーブをはじめた最初の頃は、なかなか情報が集まらなかったりして、薪集めに苦労することもある。そんな時のために、自分で原木集め、薪集めできなくて困っている人に対して、これらの原木を有償にて提供している。(そしてだんだん自分で集められるようになったら卒業)
http://blogs.yahoo.co.jp/byd02445/37131060.html

伐採現場のように厳密に工期やタイミング、締め切りがあるわけでない。柔軟に、自分の好きなタイミングでいつ来ても大丈夫でスケジュールの制約がない。初心者でチェーンソーの使い方や斧やクサビなど道具の使い方に自信がない場合には指導してもらえるというのもメリットだ。

先着順で受付で、原木がなくなり次第終了なので、希望者は早めに申し込んで欲しい。

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原木が届いて、ロープを解いているところ

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直径30センチクラスの桜と樫

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ダンプカーで降ろすと早いしラクだ。手下ろしとは雲泥の差



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薪ストーブのある家を建てる時には、薪の搬入動線まで含めて十分に考えたい。

薪ストーブを実用品の暖房器具として使う時には年間数トンの薪を毎年毎年運び入れる必要があるからだ。一生分と考えたら、数十トンから場合によっては三桁のトン数になるだろう。これを効率良くできるかどうかでは大きな違いがある。

家本体の設計、薪ストーブの機種の選択までは頭が回っても、なかなか薪棚や搬入動線まで含めてトータルで考えられないケースが多い。

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このような階段の段差は足場板(道板)でクリアできる

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一輪車で薪棚に横付けして運び入れられるだけで、だいぶラクになる

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車から一輪車に移す

コンクリート部分に庭の土のタイヤの跡がついてしまうので、庭の通路にもコンクリート平板を敷けば完璧

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予定通りでいい感じに完売できそう。ここにある分は、いつもご注文いただいている常連さんの予約分なので、春までにはなくなる見込み。

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35センチ薪の残りはあと、配達2回分

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ほぼ完売でスカスカになった薪棚

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右側は来シーズン以降の分を生産している分で、今シーズン用ではない

この他には、この写真のストックヤードとは別の仕入先に25センチ薪とコロ薪があるので、今シーズンに、これから注文いただく分は、そちらで対応する予定。

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1立米分の積み込み計量薪棚(車を横付けしてそのまま積み込める)

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リアゲートから積み込みを終えたら、サイドスライドドアを横付けする

以前の仕入先が一社の時みたいに「品切れです。ごめんなさい」と言わなくて済みそうで、ホッとしている。やはり、複数の仕入先を確保しておくことが重要だ。

可能であれば、さらに仕入先を開拓したいと思っている。「自分で使い切れないくらい薪を作っちゃったから、お小遣い稼ぎ(チェーンソーの燃料代、ソーチェーン代、チェーンオイル代の補填用)に薪を売りたい」と考えている人は、ご連絡下さい。

※長さ35センチ程度までの腕くらいの太さの1-2年の完全乾燥薪に限ります。

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薪ストーブシーズンも終盤に入った。まだまだ寒いけど、春の気配もちょっぴり感じられるようになってきた。

シーズン終盤の薪の配達のラストスパートだ。初めて行く配達先なので、一輪車、足場板、箱など、あらゆる状況に対応できるように、薪の運搬道具をフルセットで持って行ったけど「駐車場に降ろしてください」ということで、横付けしてサクっと降ろすことができた。

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長さ4メートルに渡って積んだ

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究極の2年乾燥薪

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ドブレ700SLのフロント扉のピン浮き問題や、ガラス割れ問題に対して、対処療法ではなく、根本的な解決策を取りたい場合の最終手段です。

ドブレ700SLを使い込んだ詳しい販売店、施工店だったら、納入時の取り扱い説明の時に実際に触るので、建て付けがおかしい場合にはある程度チェックして必要に応じて調整したり、修正したりするでしょうけど、普通の販売店ではまず無理というのが現実です。

名機だけど、本来の性能を発揮させるためには調整が必要なマニアックな一品という側面も持っているので、販売店や施工店に期待が持てない場合にはユーザー自らやるしかありません。

そんな時のためのノウハウをまとめてみました。
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ブロマガって何?

薪ストーブで朝食を作ってパワー100倍♪

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別荘に設置されていたスキャンの古い薪ストーブ。安全点検の後に火を入れてみた。

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定番の上から着火方式でスムーズに立ち上がる

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いい感じで燃え広がっていく

ガンガン焚いて、本来の能力を発揮させてみた。天板はかなり熱くなるが、背面は熱が遮断されていて、あまり熱くならない。真後ろは問題ないけど、天板とングル煙突からの放射熱が、壁面の温度が無視できないレベルだと判断して、この部分は対策が必要だと伝えた。

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この吊り椅子に座って炎を眺めるのは至福の時だろう

建物のサイズにぴったりで、ガンガン焚き続ければ、ちょうど良い暖房能力であることが推測できた。

撮影時には、絵になるように扉を開けたけど、基本的には扉は閉めて使うことになる。暖かさはしっかり外に伝わってくるけど、ガラス越しの炎がないと心理的にちょっと寂しいという点は否めない。

もし新しい薪ストーブを売る気になれば「ガラスがないから炎が見られない」というデメリットを強調したり、わざとチョロ焚きして「暖かくない」と感じさせたり、現在の薪ストーブと比較して効率が悪いとか言って、新しい薪ストーブに入れ替えることを勧めることは、いくらでもできただろう。

しかし、こういう貴重な歴史的な薪ストーブがそのまま使える状態で設置されているのであれば、そのまま使い続ける方が良いしカッコいいと思うし、いくらお金を積んでも得られない貴重品を活用した方が良いと思ったので、その旨を伝えた。

炉台や炉壁などの安全対策や使い勝手の向上のためのリフォームは必要だけど、できたら使い続けて欲しいと思う。

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非常にレアで珍しい薪ストーブに触れる機会に恵まれた。

「別荘を買ったら、薪ストーブが家に既についていた」というパターンで、使用前の安全点検や使えるかどうか、そして使える場合の暖房能力の評価のためのコンサルだ。

これは正しい判断で、他の案件で「家を買ったら薪ストーブがついていて、点検しないで使ったら、いきなり煙道火災になった」というケースを見たばかりだ。


それに薪ストーブの使い方を知らない素人がチョロ焚きしても、本来の薪ストーブの能力を発揮させることができずに、過少評価してしまうことになるだろう。

スキャンの薪ストーブでガラスがないタイプ。シンプルなデザインの鋼鈑製だ。炎を見て楽しむというわけにはいかない。純粋な暖房器具としての質実剛健なデザインが特徴の薪ストーブだ。

別荘で使用頻度が少なかったためもあるだろうけど、こんなに古いストーブが残っているなんて、びっくりだ。シンプルかつ壊れ難いという鋼鈑製の特徴を垣間見た気がした。

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背面の壁一面が炉壁?(要確認)

設計士が入った別荘なので、きちんと背面の壁内がケイカル&鉄骨の不燃構造になっていれば問題ないが、もしそうでなく普通に木の間柱や石膏ボードの場合には対策が必要だ。近いうちにこの家の設計士さんと会って確認できるそうなので、これについては忘れないでチェックしてもらうようにした。

もし普通の内装壁の場合には、空気層を確保した上で、炉壁作成が必須とアドバイスした。後日床をカーペットからフローリングにリフォームして炉台も拡張するそうなので、その際に炉壁も同時に施工するのがお勧めだ。

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ちょっと炉台がが狭い

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扉のハンドル

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空気調整のダイアル

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扉は左右にスライドしての開閉式

この後、煙突の内部を確認して、必要に応じて煙突掃除をしてから、実際に焚いて、様子をチェックしてみることにする。

果たして、この薪ストーブは使えるのだろうか?それとも入れ替えとなってしまうのだろうか?

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もうだいぶ前の話だけど、私が自宅を建てる時には「薪ストーブを設置しよう」なんて微塵も思っていなかった。

特別、家に対する思い入れやこだわりがあったわけではなく、単純に「アパート暮らししているから、その家賃分を住宅ローンの返済分にすれば良い」とか「現在は正社員として働いているけど、将来独立して自営業になったら銀行は融資してくれなくなるだろうから今のうちに」みたいな資金的は面が主な動機だったように思う。趣味でホームシアターを作りたかったので、その間取りのために、現在の薪ストーブ店のショールームとして活用できているという偶然はあるが・・・。

普通の人は家を建てる前に、住宅展示場を回って、色々なハウスメーカーを検討するのだろうけど、私はそういうのがあまり好きではなく、かと言って、知り合いに設計士や建築家がいるわけでもなかったので、当時住んでいたアパートの近くの工務店にふらりと言って、そこが取引していた某超大手ハウスメーカーでいいやと安易に決めてしまった。業界で売り上げ屈指の超大手の会社だから問題ないだろうと思っていたが、とんでもなかった。びっくりしたことは、たくさんあるし、そういう話をはじめたらキリがないし、あまり露骨に事実を書いちゃうと「営業妨害だ!」という圧力がかかって怖いので、ここには書かないけど、興味のある人には個別に会って話しをするので「ハウスメーカーで家を建てたい」という人は決める前に、リクエストして欲しい。

そういう自分の過去の実経験から、もし次に自分で家を建てられるとしたら、絶対に住宅展示場があるような大手ハウスメーカーでは建てないだろう。

現在は、薪ストーブの施工店「かわはら薪ストーブ本舗」をやっているので、お客様の家の新築やリフォームで、色んな現場を見てきている。「素敵だな。いいな。」と思う家は大手ハウスメーカーではなく、施主さんが建築家や設計士に依頼して建てたものばかりだ。それは考えてみれば当たり前のことで、施主さんのニーズを汲み取った建築家が十分にプランを練ってオーダーメードで造ったものだから、定型の商品パターンの組み合わせで作るハウスメーカーの家と比較にならないのは言うまでもない。

建築家に依頼すると必ず高くなるということもない。資金計画を正直に話せば、その限られた予算の範囲で何ができるのかと最善を尽くしてくれるはずだ。設計料を取られる分だけ高くなると考える人もいるかもしれないけれども、大手ハウスメーカーの場合はその名目では請求されないけれども、設計料金も販売価格に組み込まれているだけだ。高いCMの料金、大きな会社の維持管理費や社員の人件費なども価格に転嫁されていることは冷静に考えてみれば解ることだろう。自分の払ったお金のどれだけが、実質的に自分の家のコストに還元されるかと考えると、必ずしも大手ハウスメーカーが有利とは限らない。

また建築家に依頼することで、建築のプロの立場から工務店が正しく施工しているかチェックしてもらえるというメリットも大きい。知識のない施主が、直接、工務店やハウスメーカーと契約すると、手抜き工事をされても判らない。第三者の立場からの客観的な意見が得られる機会がなくなるのでかなり不利だ。だいたい大手のハウスメーカーで契約すると、実際に現場に来るのは下請け、孫受けの業者がほとんどなので、現場で何か問題があっても、現場の人に話しても話が通らないのだ。

「良い家を建てたい」ということで、建築家や設計士に依頼するという場合に、普通の人は私がかつてそうであったように、知り合いやコネがあるわけではないケースが大半であろう。敷居が高いと感じる人もいるだろう。またウェブで検索したとしても、相性の良いところを見つけられるとは限らない。本当に大切なことはネットだけでは得られない。

私も日頃から感じていることだけど「建築家や設計士なら誰でも良いのか?」ということもある。「薪ストーブのある家を建てたことのある」程度の建築士や設計士はたくさんいるし、ネット上でもそういう施工例のオシャレな写真を見かけるけど、薪ストーブのプロの目線で見ると「この設計士は本当に解っているの?」というものが非常に多い。誰でも簡単に見分けられる方法としては、炉台の広さと薪棚や搬入動線をチェックすることだ。炉台が薪ストーブがやっと乗っている程度の前面から30センチ程度しかなかったり、薪棚が存在しないような施工例だと、その設計士は、薪ストーブのことをあまり解ってないと推測できる。自宅で自分で薪ストーブを使っていれば、そんな不便なレイアウトで設計することはありえないからだ。

本当の意味で満足いく薪ストーブライフを送るためには、自邸で薪ストーブを実際に使っている建築家に設計を依頼するのがベストだと思う。薪ストーブの良いところ、悪いところ、効率良く快適に使うためのノウハウを盛り込んだ設計をしてくれるからだ。

薪ストーブの設置工事や施工をしてきて、たまたまご縁があって、コラボさせいただいた静岡の設計士さんで稲原研さんが本に掲載されたので、紹介しよう。ブログ村でも「ゆで落花生」さんのハンドルネームでブログを更新されているのでご存知の方も多いと思う。
家電建築富士宮~薪ストーブ編~

彼ならば、自邸で薪ストーブを使っているし、彼が設計した薪ストーブのある家で施主さんが住んでいるところも見せてもらっているし、何度もお会いして、ご自宅にも泊まらせていただいたりの交流をしているので、安心してお勧めできる。


静岡の建築家とつくる家静岡の建築家とつくる家
(2014/09)
建築ジャーナル編集部

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裏表紙の左上部分

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本に見開きで紹介されている稲原さんの自邸

静岡県内はもちろんだけど、愛知県、神奈川県、東京都、千葉県くらいまでだったら対応してくれるということなので、これから、このエリアで薪ストーブのある素敵な家を建てたい人は、一度相談してみてはどうだろうか?

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昨年の夏頃に見に行った古民家だけど、リフォームをやる工務店がようやく決まって、いよいよ具体的な打ち合わせに入った。家の中の方が、日光の当たっている外より寒いという状況だったので、屋外で話をした。

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工務店の社長と施主さん夫婦と私の4人で打ち合わせ

玄関の位置、リビングの位置、台所の位置なども含めての大きなラフプランを決めた。これにより薪ストーブや煙突の位置が大きく変るので、それぞれの一長一短を伝えながら、最終的な方向性が固まった。この段階から呼んでもらえると、取り返しがつかないような変なプランにはならないので、安心できる。

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最終的に家のど真ん中の理想的な位置に薪ストーブを持ってくることになった

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農業用のプラスチックの採集コンテナにはない風味がある。

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シーズン中の訪問の醍醐味はユーザーの使用状況や工夫を見ることができることだ。今回も新築時に設置した時とは違ってうれしくなった。

小さな子供がいるので定番のハースゲートを自作されていた。ある程度、子供が危険性を認識したらいつでも撤去できるように仮設のものだ。

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薪ストーブ周りの全景

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柱部分はL型のヒートシールドでガード

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狭い炉台は引き出し式の灰受け皿でガード

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サイドローディングのハンドルもDIYで

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「過ぎたるは及ばざるがごとし」ということわざがあるように、炉内の灰も多ければ多いとういわけでではない。

灰が多くなると熾き火の持ちが良くなる傾向になるけど、一定量より多くなると、今度は弊害が出てくる。

まず、炉内に投入できる薪の量が少なくなる。灰の分だけ物理的に容積が小さくなるからだ。溜め込んでいる人は、試しに灰を取り除くと「こんなにたくさん薪が入れられるようになった」とけっこうびっくりすると思う。

それから本来の設計通りの一次空気の流れが阻害される。このことで効率良く燃えなくなってくる。

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ドブレ700SLの一次空気の噴出し口(サイドローディングの扉から観察すると判りやすい)

今回、扉が外れた700SLユーザーも思いっきり灰を溜めていて、一次空気の噴出し口を塞いでしまっていた。せっかくのパワフルに効率良く燃やすための機能を殺してしまっていたのはもったいない。それに、灰があまりたまると、扉を開いた時に灰が外にこぼれたりして、掃除も面倒だ。

灰は炉底に2-3センチ残して、余分な分は撤去した方が総合的な観点から良いと思う。

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ドブレ700SLは扉の開閉にともなって、ヒンジのピンが浮いてきやすい傾向にある。

六角の芋ネジで締め付けて浮き難くする対策が施されているけど、ある程度使用していると緩んできて開閉の度に微妙に浮いてくる。本当にわずかずつなので、ついつい見過ごしてしまいがちで気づき難いけど、限界を超えると扉が外れてしまう。燃焼中に外れたというケースもあったけど、、かなり焦っただろう。

ドブレ700SLユーザーはシーズンの折り返し地点を過ぎので、今一度、このピンの浮きを点検しよう。もし浮いていたら、軽く芋ネジを緩めてから、バール&ハンマーを使ってピンを奥まで叩き込もう。その後で芋ネジをきっちり締め付けておく。

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フロント扉上部のピン

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フロント扉下部のピン

ピンが取れて扉が外れてしまうと、再びピンを入れるのはちょっとしたコツが必要で一人でやるのはなかなか難しい。そうならないように、気をつけていれば事前に予防できることなので、火を入れる前に、たまには、ちょっとだけ気をつけてチェックしてみよう。ついでにサイド扉もチェックしよう。

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昨年、新築時に薪ストーブを設置工事したお家からSOSの電話がかかってきた。このままの状態では、薪ストーブを使えずに不便なので、緊急出動してきた。

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昨年、薪ストーブ設置工事をしたお家を訪問

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二階の壁面上部からの壁出し煙突の設計を、ストレートの屋根出しに変更してもらった案件
http://kawahara1967.blog93.fc2.com/blog-entry-557.html

暖炉の煙突のように、壁面の煙突配管ルートが張り出すようになった。二階の上部から壁面を煙突が出てくる、個人的には「ありえない」形にならずになって良かった。このように修正可能な段階で相談してもらえれば、最善の方法を提案できるので、薪ストーブの設置を考えている場合には、手遅れにならないように早めに相談して欲しい。

今回のスクランブルの理由は、このような理想的な配管ルートで、焚き方のレクチャーもしているので、煙突の詰まりの問題ではない。ドブレ700SL特有のあの問題だった。過去にも同様の事例があってブログにも紹介したこともあるし、お客様によっては自分で直しちゃう人もいたけれども、今回は連絡をもらったタイミングが良かったので、訪問して直してきた。

ついでに炉内の状況を見て、焚き方や手入れのアドバイスをしてきた。

私が工事したり、コンサルした案件は、このようなトラブルでなくても良いので、遠慮なく、シーズン中に気軽に呼んでくれたらうれしい。実際の使用状況を見て必要に応じたレクチャーをする。(シーズンオフの煙突掃除やメンテナンスの時でも良いけど、実際の真冬の使用状況を見せてもらうと、より有意義なアドバイスができる)

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薪の配達の時に大きな段差や階段がなくて一輪車が使えるところは、まだラッキーだ。車が薪棚に横付けできなくても、それほど苦労しないで運び入れることができるからだ。

多少の段差なら足場板(道板)を渡して一輪車で運ぶけど、大きな段差や階段、狭くて一輪車が通れないところもけっこうあるので、そういう場合は箱に移して手で運ぶしかない。

今回はちょっと狭い通路だけどギリギリ通れる状況だった。薪棚には横付けできなかったけど、手運びの距離は最低限にできる。

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車から一輪車に薪を降ろす

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ぎりぎりの狭い通路を通っていく

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薪棚のところまでは一輪車が横付けできないので、一度降ろしてから薪棚まで手運び

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賃貸物件で「ゼロゼロシステム」と言えば、敷金ゼロ、礼金ゼロの契約のこと。

戦闘機で「ゼロゼロシステム」は速度ゼロ、高度ゼロでも動作する脱出装置のこと。

まだ薪ストーブ業界ではこの名称は存在しないけど、煙突の「高低差ゼロ」「温度差ゼロ」でドラフトが存在しない状況でも使える強制排気システムのことを、このように命名する。

薪ストーブを使うのにあたって最大のネックは煙突を立ち上げることだ。通常の多くの場合、最低でも4メートルで縦の上昇気流(ドラフト)が要求される。横引きがある場合には、その横引きの長さの数倍の縦引きが必要になる。これらの条件を満たせない場合には薪ストーブの快適な使用は難しくなる。

薪ストーブの設置状況によって「煙突をどうしても立ち上げられない。横引きしかできない」という場合には、強制排気ファン【ゼロゼロシステム】を採用するしかない。

既製品ではチムニーファンという商品もあるが、それだけで30万円近くするし、角トップ内に組み込む前提の商品なので、15万円くらいする角トップも合わせたら、なんだかんだと、煙突以外のこの強制排気のシステムだけで50万円オーバーというのは確定だろう。商業施設とか、よほどの物好きでない限りは予算的に厳しいと思う。

最近の現場調査で、横引きの後の縦引きが難しい案件が出てきた。強制排気のシステムを取り入れたいけど、予算配分も考えなければならない。予算と内容のバランスを取って、現在システムの構築中だ。

ぶっつけ本番で、お客様のところで実験するわけにもいかないので、とりあえずショールームでゼロゼロシステムの実験をしてみた。

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プロトタイプの室内用のロケットストーブの排気を壁から出す

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即席の二重断熱煙突で壁面から貫通したところ

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これに一斗缶をかぶせて、切り抜きに換気扇をハメて、擬似的な排気ファンを作成

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排気部分を遠くから見たところ

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火入れすると、非常に快調に燃えてくれた

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ピーク時で、一番高いところで85℃くらいなので、排気温度は90℃くらい

今回は、オール廃材利用のゼロ円の実験で、手元にあった200㎥/h程度の容量の低い、小さな換気扇を利用した。そのため、予想はできていたことだけど、焚きつけ直後の炎が弱い時に風量がちょうど良いが、その後に薪を追加してガンガン焚いていく段階に入ると風量が追いつかずに不完全燃焼して一時的に黒煙が排出された。そして温度がある程度上がって安定してくるとまた煙が出なくなるという感じだった。

ある程度の風量の出る、1000㎥/h程度のファンを使えば良好な結果になりそうな印象だった。

ダクト屋さんに行って、既存のシロッコファンで使えそうなやつで排気システムを作れないか相談した。

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既製品だと、風量や形状は問題なさそうだけど、耐熱温度が厳しいみたい。厨房用の排気用としてだと、薪ストーブのような高温までは保証されておらず50℃程度を想定しているらしい。今回の実験でも、常時100℃程度、余裕を持って150℃の耐熱性が欲しいので、さらに要検討だ。

実現すればペレットストーブのように、壁から排気を出すだけで、煙突を立ち上げなくても薪ストーブが使える画期的なシステムになりそうだ。

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これまで薪の配達の際には軽バンに薪をそのまま積んで、お客さんのところで薪棚に運び入れて降ろすケースがほとんどだった。これだと、薪棚が完成してなかったり、薪棚まで遠かったりすると、一輪車や箱を使っての移動で、けっこう降ろす際に時間がかかってしまうこともある。まあ、それもある程度覚悟して配達に行っているのだが・・・。

農業用の収穫コンテナで試験的に仕入れた薪を、そのまま軽バンに積んで積んで配達してみた。目一杯積んだらちょうど20コンテナ積めた。なかなか区切りの良い量だと思う。箱一つに何キロ入っているのか、いちいち計測してないけど、合計で軽の積載量ぴったりで、ちょうど良いくらいという印象。

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定型外のコロ薪を詰め込んだりもできて、スピーディーに荷下ろしできて、感動的だった。こんなにラクチンな薪の配達は初めてで、拍子抜けするくらいだった。

コンテナを回収に行く必要があるので、近所の配達や、リピーターさんにしか使えないけど、これはこれでアリかもしれないと思った。

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カナダ製のエクセル煙突に触れる機会があったので、詳細にレポートしよう。

■二重断熱煙突■

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このように煙突の断熱材そのものが断面に露出している。断熱材はロックウールだと思われる。素材の性質そのものから、それなりの耐熱性、断熱性は担保されているけれども、私が一番問題と思うのは、断熱材がインナー管、アウター管の間から見えていることだ。氷雪のカナダではこれで問題ないのかもしれないけれども、高温多湿で雨が多い日本の環境で使用すると湿気を吸っていったり、継ぎ目や煙突同士を固定したビス穴から雨が染み込んでいくことは避けられないことだ。3-5年程度の使用では問題ないと思うが、10-15年レベルで考えた時には染み込んだ水で断熱性能が低下したり、断熱材そのものがボロボロになるのは避けられないと思う。

また溶接そのものもシームレスになっているわけではなく、段差がはっきりしていて、溶接跡も綺麗なものとは言いがたい。スポットで要所要所を接合して、その後で他の部分を溶接していっているという作業の様子が見てとれる。

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二重管上部

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二重管中間部分

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二重管下部

ステンレスの素材のそのままの銀色のみで、黒の塗装品は用意されていない。どうせ塗装しても剥げ落ちてしまうし、長期に渡って剥げない塗料は存在しないという理由らしい。屋根上、壁面など屋外の目につきにくい場所だから見た目に美しさや仕上げにはこだわらないという割り切りも必要だ。

製品の品質も、細かいところにこだわらないアバウトな外国人が手作業で作ったため、普通にビス穴がぴったり合わない。そこへ無理やりビスをねじ込んでいく感じになるので「ダマシダマシ」というテクニックが要求される。

このような接合方法なので、現場での施工性は極めて悪い。一人が煙突を落ちないように保持して、もう一人がビスを打ち込むという作業で二人いないとかなり厳しい。その二人も息が合ってないと、大変だ。支える力の入れ方で垂直性が少しでもずれるとビス穴が合わないどころか、全く見えなくなってしまうのだ。足場の悪い高所で二人一組でのこの作業は、思っている以上に大変なのだ。一人での作業の場合はさらに大変で、下から何らかの形で煙突を保持する治具、ジャッキなどが必要になってくるだろう。他社のカプラー式の二重断熱煙突の場合には、ねじ込めばロックするので、一人でも鼻歌まじりにラクに作業できるけど、カナダ製のエクセル煙突の場合は、それなりの覚悟と対策が必要だ。

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煙突同士を接続するには、差し込んでビスを打つ

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ビス穴はぴったり合わない(この個体同士ではこれが一番合った状態)

この接合部分も問題で、屋外部分では煙突の表面を雨水が上から下へ流れていくだけではない。風が吹けば下から上に水は上がっていくし、毛細管現象で隙間からも内部に水は浸入していく。その行先にスポンジのような断熱材が待ち構えているわけだから、どうなるかは言わなくても容易に想像がつくだろう。

対策方法として、接合部分やビス穴にコーキングで処理するということも考えられるが、熱や紫外線で10年20年レベルでの長期に渡って防水性能が維持されるとはとても思えないし、壁出しの場合など全ての部分に厳密にコーキング処理するのは目に見えない裏側の部分もあるので、現実的には難しいと思う。

そして最大の弱点はトップ部分だ。

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断熱材の露出している断面に・・・

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このようにトップを乗せる

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風雨の際にはトップ下面と煙突の上部の継ぎ目からジャブジャブ水が注ぎ込むのは避けられないだろう

また、実際にメンテナンスの現場で遭遇しているのだけど、このトップも曲者で、蓋の部分がネジになっているのだけど、長期に使用でネジがさび付いて動かなくなって蓋を取り外せなくなる。当然、横から煙突でビスを打った部分のネジもさび付いていたり、馬鹿になったりして動かない。トップが外せず煙突掃除できないのだ。結局一段下の煙突を外してやっと煙突掃除できたり、あるいは傘の固定部分を破壊して、煙突掃除の後に針金で固定したりしてと、現場の状況に応じたやり方で処理した。そして、そういう時に断面の断熱材を見るとボロボロに風化して断熱材そのものがダメになっていることが多い。

このように最初の数年は問題なくても、このままの状態では10-15年程度の使用には耐えない品質であると認識している。カナダではこれで問題ないのかもしれないが、日本の風土には合わないと思う。

そこで、唯一このエクセル煙突を日本で安心して使用するための方法が「チムニー」+「角トップ」だと断言できる。この方法であれば、風雨に弱いエクセル煙突を角トップとチムニー内に入れて保護できるので安心できる。角トップそのものの価格が高いし、チムニーの製作コストもあるので、フラッシングで施工するのに比べれば時間もコストもかかるけれども、この部分はケチるべきではないと私は思う。

《お勧めの角トップでの施工例》



「チムニー」+「角フラッシング」は上記の煙突最上段の断熱材断面が風雨にさらされる理由からNGだ。それからカナダ製のフラッシングは安いけれどもガルバなので、煙突から舞い散った煤や垂れたタールの酸性に長期間は耐えられないだろう。いずれ錆びて穴が開くのは時間の問題だ。そういう現場も見ている。雨仕舞いのパーツまでオールカナダ製でいく場合には、煙突掃除の際に自分で点検して、問題がありそうだったら新品交換すると割り切って行おう。(コマメに塗装してなるべく寿命を延ばすなども有効だと思う)

《角フラッシングでの施工例》

※国産二重断熱煙突の場合は、断熱材が完全にインナー管、アウター管、カプラー部分で密閉されているので、トップや接合部分が外気にさらされても安心

■室内用の中空二重煙突■

室内用の中空二重煙突はウルトラブラックという商品名で黒く塗装されている。内径が150ミリ、外径が170ミリ程度なのでパッと見たところシングル煙突に見えてしまうくらいだ。

専用のアダプターを介して二重断熱煙突のエクセル煙突と繋がるようになっている。

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中空部分の空気層がホンマ製の25ミリに比べて小さく、10ミリほどしかない

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さすがに室内用は溶接跡が目立たない

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これが中空部分に挿さって、ビスで固定していく

さすがに室内用の方は溶接跡も目立たず、それなりに綺麗な仕上がりだ。

施工方法などは基本的にはエクセル煙突と同じでハメ込んでビスで打って固定していく。

空気層が10ミリ程度しかないのがミソで、ホンマ製みたいに25ミリないので、逆に空気断熱が強力に効いているように思われる。つまり空気層もそれなりに熱くなるので、それでの保温効果、断熱効果が期待できるのだろう。ホンマ製の場合は空気層が厚すぎて逆にインナー管が冷めてしまうのだと思う。(ホンマの中空二重はどう頑張って上手に焚いても、それなりに煤がついてしまう)

「10ミリ程度の空気層ならばシングル煙突と変らないのでは?」と思う人も多いだろうけど、薪ストーブから比較的近い部分を一瞬手で触れてもヤケドしない程度の断熱性能は確保されている。(本当のシングル煙突だと一瞬でも触るとヤケドする)

■海外製の煙突と、国産煙突の比較■

カナダ製のエクセル煙突だけでなく、日本で比較的容易に入手できて、薪ストーブ店で多く使われているカプラー式のイギリス製、中国製などの二重断熱煙突は、断熱材が外気と接していたり、接していないタイプでも溶接がイマイチで内部に水が染み込む事例が見られる。

やはり日本の風土に合わせて設計された国産の煙突を利用するのが無難だと思う。メトスやトコナメエプコスで販売されている高木工業のものは30年の歴史があるので、安心して使うことができる。(ホンマは中国製)

導入時のコスト優先(※)で海外製の煙突を採用する場合には、それなりの対策を講じるか、長期は持たないという割り切りが必要だ。

※一時的に導入時のコストが多少安くても、10-15年後に煙突交換、修理、やり直し工事などを行えば、逆にトータルコストではかえって高くつくことになる。将来のことまで見越して長期的な視野で考えよう。

煙突は施工した後には、ただの筒に見えてしまい、形やデザインの違いが判りにくいので、その性能(特に耐久性や精度)の違いはあまり議論されない。しかし実は薪ストーブの本体以上に性能差が大きいのだ。「二重断熱煙突なんてみんな同じ」なんて、とんでもない。薪ストーブは、繋がっている煙突の性能に大きく左右されるので、本来の性能を長期にわたって維持させるために、煙突にもっともっと目を向けて欲しいと思う。

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