春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
ハンターが良いのは判ったけど、実際にどのモデルを選べば良いのか悩んでいる人もいるかもしれない。

バリエーションがけっこうあるからだ。3×2×2=12通りの選択肢がある。

■大きさ(3種類)

・ヘラルド8 (6-11KW = 5,160-9,460kcal/h)
・ヘラルド14 (8-15KW = 6,880-12,900kcal/h)
・イングルヌック (8-20KW = 6,880- 17,200kcal/h)

■燃料(2種類)

・薪専用
・マルチ燃料

■扉(2種類)

・シングルドア
・ダブルドア

以下にハンターの薪ストーブの選び方のポイントを解説しよう。

《燃料》

サイズから先に選択してしまいがちだけど、それを選ぶ前に燃料の種類を選ぶのが基本だ。

薪専用モデルとマルチ燃料モデルがある。薪専用モデルは薪だけが燃料だ。

一方のマルチ燃料タイプは石炭、コークス、豆炭などを焚ける構造になっている。そのためロストルが追加されているので、燃焼室の容積が小さくなる。何でも必要に応じて燃やせるというメリットの反面、ダッチオーブンを入れて料理したり、薪をたくさん突っ込んで長時間燃焼させたりするというような使い方では容積的に不利な方向に働く。

薪専用モデルとマルチ燃料モデルの定価は1-2万円しか違わないので、とりあえずマルチ燃料モデルを選択するという人もいるかもしれないけど、マルチ燃料モデルの場合は燃焼室の容積が小さくなるということを認識しておこう。

マルチ燃料モデルを買った場合、ロストル部分を撤去したうえで、ロストル操作用の軸穴をふさぐパーツを別途購入すれば、薪専用モデルと同じように使うことはできる。

resize5118_20150128140332bd6.jpg
ロストルと操作レバー

逆に薪専用モデルを買った場合、ロストル部分(部品で買うと結構高く1万円の差額どころではなく一桁違うレベル)を購入して、軸穴を開ければ、後からでもマルチ燃料モデルとしても改造は可能だ。

しかし、どちらの場合も性転換手術みたいな感じでそれなりに気合も費用も必要な作業となるので、購入時に薪専用でいくのか、マルチ燃料にするのか真剣に考えよう。

この燃料の違いによって炉内のサイズが変ってくるので、はじめて薪ストーブの機種を検討できるようになる。

《サイズ》

正直言って、一番小さいヘラルド8のマルチ燃料タイプを選ぶと、かなり炉は小さくなって使い勝手はあまり良くないと思う。ヘラルド8を選ぶならば、薪専用モデルをお勧めする。薪専用モデルでも炉内でダッチオーブンや土鍋でバリバリ調理するのはちょっと厳しい。

そしてヘラルド14のミドルサイズ以上になって、はじめて薪専用か、マルチ燃料タイプかの選択をしても無理がない状況となると思う。通常の断熱性能を持つ一般的な30-40坪クラスの新築住宅であれば、ヘラルド14がベストサイズだろう。このサイズになると炉内調理も不自由なくできるようになってくる。

断熱性能の良くない古民家や50-60坪クラスの大空間であればイングルヌックとなる。

《扉》

シングルドアとダブル扉の違いは、薪の投入のしやすさと関係している。シングルドアの方が簡単に開閉はできるけど、ヒンジが右側なので左利きの人はちょっとやり難いかもしれない。でも慣れてしまえば、それほど大きな問題ではないのかもしれない。

個人的にはダブルドアは開閉時にちょっと手間がかかるので、シングルドアの方が好みだけど、両方試してみて、好みのデザインと操作に違和感があるかないかを確認して選択しよう。

resize5116_20150128140329aae.jpg
シングルドア

resize5117_201501281403320d9.jpg
ダブルドア

《ダンパー》

意外と見落とされてしまいがちなことだけど、ハンターは全モデルとも煙突ダンパーをつけた方が良い。これは強く推奨する。燃焼状態を細かくコントロールできるようになるからだ。その際、2つ選択肢がある。初心者で「使い方がよく判らない」という人は、とりあえずダンパー全開にしておけば、つけてないのと同じことになるし、使いたくなった時に操作すれば良いだけなので、そういう人でも、つけておいた方が良い。

販売店や施工店で、施主側から言わないとダンパーを設定してこないケースも多い。値段で競合して負けるのを避けるため安い見積もりを作るためにやむを得ない面もあるのだけど、ハンターを導入する場合はぜひともダンパーをつけてもらおう。

ダンパーを煙突口元にメーカーの純正オプションで追加できる。しかし口元に操作レバーがくると天板の近くで熱くて操作しにくなったり、鍋やヤカンを置いている時に邪魔になるという面もある。

resize5119.jpg

それを回避するために煙突ダンパーを設定して、ちょっとだけ高いところにレバーが来るようにしてやると格段に操作しやすくなる。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
1ヶ月以上に渡って連続使用してきて、良いところ、悪いところ色々見えてきた。

「立ち上がりが早く、短時間で暖かさを実感できる」「料理にバリバリ活用でいる」「オートマチックで使いやすい」「メンテナンス性や耐久性に優れている」などの長所をレポートしてきたけど、短所が全くないわけではない。絶賛するばかりで不満なところを書いておかないと不公平だし、正しい選択の妨げになったり、後悔してもらいたくないので、正直に感じたことを書いておこう。

私の判断の基準というか、比較の対象になるのがドブレ700SLなので、かなり厳しい見方になるが・・・。

1.灰のこぼれる量が多い

バリバリ毎日使っていると、ログキャッチバー(ログガード)から灰が前面にこぼれてくる。薪ストーブの前面に灰受けのステージはあるけど、そこに積もると今度は扉の開閉の際に灰が邪魔になるし、扉のガラス下部の突起部分にも灰が積もる。

resize5115.jpg
ログキャッチバー(ログガード)から灰が全部にこぼれてくる

resize5118.jpg
扉のガラス下部の突起にも灰が積もる

resize5116.jpg
その灰が落ちて炉台を汚す

あまり放置すると、落ちた灰が薪ストーブの熱気で舞い上がって、室内に拡散してしまう。

焚きつけの前の薪ストーブの熱気がない段階の時に刷毛で溜まった灰を取り除いてやれば問題ないけど、手抜きして何日も手入れしないで放置しておくと、この灰が無視できないことになってくる。

ログガードの谷間部分が一次空気の流路も兼ねているので、あまり灰を炉内に溜め込み過ぎるのは良くない。灰が溜まってきたら、適度に炉内に残して、谷間より上の部分は取り除いてやることが使いこなしの重要なポイントだ。

2.扉を閉めないと煙が室内に出やすい

バッフル板が簡単に取り外せるのは良いけれども、取り外すバッフル板の前面には取り外せない薪ストーブの構造部分が存在する。エアカーテンの空気取り入れ後のプレヒートの部屋の底の部分だ。

resize5117.jpg
三角の取り外し可能なバッフルの前部の平らな部分がエアカーテンのプレヒート室

ドブレやヨツール、スキャンなど他メーカーの良くあるCB機の燃焼経路では、扉を開けたすぐ上部が、バッフル板の切れ目の空間になっていてそこから煙が折り返して煙突へ抜けていく経路なので、扉を開いても煙が室内に出てき難い。

しかし、ハンターの場合は扉を開いた上の部分がバッフル板の折り返しの空間になってない。そのため、扉を開くと取り外し可能なバッフル板を飛びぬけて前にきた煙が、室内に出てきやすい傾向にある。(もちろん、きちんと燃えていて煙突ドラフトが効いている状況であれば、室内が煙モクモクで真っ白みたいなことにはならないが・・・)

ネスターマーチンのように焚きつけ時に扉を開いて空気を送り込んでやる方が良く燃えるみたいなテクニックが必要な薪ストーブもあるけど、ハンターの場合はむしろ扉を閉めた方が良く燃えることが多いし、下手に開けると煙が室内側に出てくる。これもハンターが「火をつけたら扉を閉めて放置」というふうにオートチックでラクチンということにもなるのだけど、逆に言うと扉の開閉で空気の流量をコントロールするというような細かな技が使いにくいということにもなる。

上に書いた2点が1ヶ月以上連続稼動させて、私が感じた不満点だ。両方とも致命的なものではなく、その性質に合わせた使い方をすれば問題はないことだと思う。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
鋼鈑製のハンター薪ストーブは素早い立ち上がりで、表面の温度が短時間で高温になる。炊き付け後にガンガン焚いている時には炎の流出経路の煙突左右の天板の後部は平気で500℃近くに達するが、それにビビって空気を絞ってはいけない。

まずは薪ストーブの炉内全体をしっかり高温にして、二次燃焼する温度域まで上げなくてはならない。慣れてくると熾き火の量や炎の状態で解ってくるが、初心者のうちはきちんと温度を計測した方が良いと思う。

簡易的なバイメタルの温度計もアリなのだけど、ばらつきが大きく、そもそも精度があまり良くない外れの製品も多いので、放射温度計をゲットすることをお勧めする。


放射温度計 E 防塵防水 デュアルレーザーポイント機能付 放射率可変タイプ 73036 シンワ測定放射温度計 E 防塵防水 デュアルレーザーポイント機能付 放射率可変タイプ 73036 シンワ測定
()
シンワ測定

商品詳細を見る


これで各部の温度をリアルタイムで計測すると、薪ストーブの特徴が良く理解できる。天板の後部の一番温度の高い部分で500℃の時に、前面の一番低い部分で150℃くらいしかないことも理解できるだろう。同じ瞬間に150℃の部分から500℃の部分まであるということをまず、認識しよう。つまり、どこで温度を測定するかによって、判断基準が全然違うのだ。一概に「何度になったら空気を絞る」と言えないわけだ。

具体的に、かわはら薪ストーブ本舗のデモ機として使っているハンターの一番小さいモデルの「ヘラルド8」の場合で実例で紹介しよう。

resize5112.jpg
煙突左右の口元付近は400℃近い

resize5113.jpg
安定燃焼して綺麗なオーロラ状態になっている状態

取り外し可能なバッフル板の全部に固定されているバッフルがあって、その上部でプリヒートされたエアカーテンが噴出しする二重構造になっている。そのため、天板の前面はガンガン焚いても温度が上がらない。

resize5114.jpg
温度計を置いた部分の温度計の前面で200℃

resize5111.jpg
温度計を置いた部分の中心点で250℃

resize5110.jpg
温度計を置いた部分の後ろ面で300℃

バイメタルの温度計の直径わずか6センチの間でも100℃温度が違うということなのだ。つまり計測する位置が3センチずれただけで50℃温度が違うわけで、ミリ単位で計測位置を考慮しないと、他と比較したりする一般化した話ができないのだ。

ハンターの場合はヘラルド8、ヘラルド14、イングルヌックと3種類の大きさのラインナップとなっている。それぞれ天板のサイズが違うので一概に口元から何ミリのところで計測すれば良いとも言えない。もちろん、それぞれのモデルごとに最適な温度の測定位置があるわけだ。そういうノウハウも実際に使い込んでいる代理店で購入すれば設置後のレクチャーの際に得られるが、単純に取り寄せるだけのショップから購入すると「火入れ式」と称する焚きつけでお茶を濁されて終わりになる。

こういう本当の意味での使いこなしのコツは取り扱い説明書にも書かれていないし、ネットで情報を得るのも限界がある。どこで買ってもそれほど極端に値段が違うわけではないので、同じお金を払うならばノウハウも提供してくれるところで購入したい。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ハンターは比較的ガラスが煤け難い構造となっている。ガラス上部からのエアカーテンが強力に働いているからだ。

単純な構造で故障の心配もなさそうなところも安心して使える。

resize5109.jpg
上部のスライドレバーを左右に動かすことによってエアカーテンの量を調整する

resize5107.jpg
レバーは内部の弁に繋がっていて、弁も連動して左右に動くだけの単純な構造

resize5108.jpg
上部の弁が動くと、スリットの面積が変化して空気量が変化する合理的な設計

エアカーテンの設計や、ガラスの煤け難さは、ドブレ700SLと非常に似ていると思う。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ハンター薪ストーブの1次燃焼の経路は、フロント扉の下部のスライドレバーで行う。ここを左右に動かすことによって、扉の内側に設けられたスリットが開閉する。

resize5104.jpg
一次燃焼用の空気の取り入れスリット

ハンター薪ストーブの日常の取り扱いで、重要なポイントの一つが「適切な灰の量の管理」だ。

灰の量は少な過ぎると熾き火の持ちが悪くなるし、(薪専用モデルは)灰受け室を持たない構造のため、断熱材代わりの灰なので薪ストーブの底部からの熱の放射が強力過ぎて適切な設計の炉台でないと危険な領域の温度となる。

※石炭を燃やせるマルチ燃料タイプの場合は灰受け室があるので底部への熱の放射は少ないが、薪を燃やす場合は炉内のサイズが小さくなるので微妙かもしれない

逆に多過ぎると、この扉の下部からの一次燃焼の空気が炉内に供給されなくなってしまう。

resize5103.jpg
アイアンダインの谷より灰が多くなったら要注意(溜まりすぎの状態)

扉についているガスケットとアイアンダインを良く観察すると判ることだけど、一次燃焼用の空気の取り入れスリットの上部にガスケットがあり、それがアイアンダインの上部に接するようになっている。つまり、アイアンダインの谷の部分まで灰が溜まってしまうと正常に一次燃焼の空気が炉内に入ってこなくなる。

resize5105.jpg
火を入れる前に灰の量を点検して、多過ぎるようであれば灰を撤去して、このくらいの状態にする

熾き火がたくさんできて、炉内の温度が上がった状態であれば一次燃焼の空気流入がなくてもそれなりに燃えてくれるけど、熾き火がまだできてない温度が低い状態の時は一次燃焼の空気も大切なので、気をつけよう。毎日ガンガン焚いているとついつい、灰が溜まり過ぎてしまいがちなので、意識してチェックする習慣をつけたい。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
薪ストーブの素材は大きく分けて3つある。

鋼鈑
鋳物
ソープストーン



鋼鈑製の薪ストーブは早く温まるという特徴がある。
そしてソープストーンは蓄熱性が優れている。

立ち上がりの早さや天板の温度を追求するならば鋼鈑製だし、蓄熱性を追及するならばソープストーンとなる。

鋳物製は「両者の中間の性質でバランスが取れている」ということになるが、逆に悪く言うと「中途半端」ということになってしまう。中庸でバランスの取れていることで無難ではあるけれども、個性や特徴がないということにもなる。それが面白くないという人もいるだろう。現実に「温まり方が遅い」と不満を持っている人も多いと思う。

よくある鋳物製ではなく、目的意識を持って人とは違う機能を追及して素材で選ぶというのは合理的だと思う。自分のニーズに合った個性的で満足感の高い賢い選択をして欲しい。

色んな選択肢があるから、悩ましいし、目的に応じて使い分けることができれば一番良いのだけど、普通の人は薪ストーブは一つしか選択できない。

自分は何を重視するのか、何を薪ストーブに対して求めるのかを、冷静に考えてみよう。

※厳密に言えば、鋼鈑と鋳物の素材で熱の伝わり方が極端に違うわけではなく、炉内の設計や燃焼経路の違いの方が大きいけど、実際に鋼鈑製と鋳物製では明らかに熱が外に伝わってくる速度が違うので、単純化して解りやすくするために便宜的に素材の違いということで説明しています。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
薪ストーブを給湯の熱源にしようと考えている人もいるだろう。DIYであれこれ工夫しているケースやタンク内蔵の製品も見受けられるけど、安全かつ確実で実用性のあるシステムは意外と難しい。

まず誰しも考える煙突からの熱回収などでは熱量的に全然足りない。

温水タンク内蔵の中国製の製品も見たことがあるが、フレキ管の寿命の問題も気になるし、本体からフレキ管が何本も出入りする様は、映画『マトリックス』の栽培されている人間たちの容器のような光景のようで、美意識的にも無理があって魅力を感じなかった。また100℃までしか上がらないタンク部分が天板上を占有していまうので、バリバリ調理に使えなくなるというデメリットもある。

ハンターの耐久性にも寄与するバッフル板だけど、それを外すと、良く見ると本体のボディ背面に丸い切り込みを溶接で止めてある部分が観察できる。これは本体背面の左上と、右下部分の二箇所設定されている。何の意味もなく、こんな手間のかかることをやっているわけではない。実は輸入元のイギリスでは既に、この穴を開けて、取り外した三角のバッフル板の代わりにステンレスタンクをつけて、タンクの上部、下部に配管を設けてボイラーとして使う利用がされているのだ。

resize5040.jpg
背面、左側上部の配管用の穴

resize5039.jpg
ここに熱回収用のバッフル板兼タンクの配管が通る

10407364_603088833125101_8715539704923618808_n.jpg
ボイラーとして実験中のハンター

10915218_603088843125100_3450605427541065507_n.jpg
本体背面の配管からお湯を回収

このように炉内のバッフルの位置に設定したタンクをガンガン焚いて、初めてまともな給湯の熱源として使えるようになるのだ。ちなみに給湯システムとしてバッフルとタンクを入れ替えて使った場合に、単純な薪ストーブとして室内に発生される熱の6割は給湯に持っていかれてしまう。薪ストーブとしての出力は、このシステムを使った場合は4割程度になる。

10924648_603088856458432_8501920308315882155_n.jpg
ポンプで強制循環させて擬似的にお風呂を再現

まだ、日本では輸入元が給湯として使うための実験段階だけど、既にイギリスでは実用的に使われているシステムだから、日本で販売されている既存の設備に上手く当てはめれば、薪ストーブの熱源の給湯システムの構築はそれほどの夢物語ではないだろう。

個人的には上記の実験のようなポンプによる強制循環はポンプの電源は入ってないと空焚きなどの事故の元なので、ポンプに依存しない閉じたシステムで熱交換器に膨張したお湯が循環するようにして、熱交換器で実際に使うお湯を分けてやるのが良いと思う。熱交換器に、薪ストーブの熱源、太陽熱温水器の熱源、そして予備の電力会社の電熱線など熱入力用の複数の配管を入れて、出力側もお風呂、炊事などの給湯、床暖など複数の配管で取り出せるようにしておくのが良いと思う。そうすることで薪ストーブを使ってない季節も含めて、1年を通して使えるシステムになる。

resize5044.jpg

このように暖房器具や調理器具としてだけでなく、住宅設備の給湯システムの一部として活用する発展性も秘めているところも、ハンターストーブの魅力の一つだ。今後の展開に期待しよう。日本での実例が紹介できる機会があると、うれしい。

このシステムを導入したいと考えている人は連絡下さい。全力でサポートします。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
鋼鈑製の薪ストーブ、ハンターは針葉樹だけをガンガン焚いても、まず壊れない耐久性の高さがある。その秘密は、この取り外し可能なバッフル板だ。

resize5036.jpg
バッフル板の三角の内側で二次燃焼して、左右へ抜けていく構造

resize5037.jpg
このバッフル板は単純に本体に乗っている構造で簡単に持ち上げて取り外し可能

resize5038.jpg
バッフル板を取り外したところ

本体に溶接したり固定したりするわけでなく、単純に乗っているだけのシンプルな構造だ。そのため熱で膨張しても歪んだりすることなく力が逃げるようになっている。バッフル板そのものも三角の形状で左右の穴から熱を煙突方向に排出するが、この形そのものが合理的で歪まない構造だ。ガンガン焚いてもビクともしないで長持ちすることは容易に想像がつく。

そしてメンテナンス性とは直接関係ないけれども、バッフル板が単純に乗っているだけで簡単に持ち上がる構造なので、炉内に何とか入る巨大な薪を入れて高さ方向が厳しい時でも、バッフル板が持ち上がってくれるので、薪を当ててラクに入るというメリットもあった。バッフル板が固定されているモデルではありえない巨大な薪も飲み込んでくれた。

resize5067.jpg
普通ならちょっと厳しいサイズの薪だけど・・・

resize5068.jpg
バッフル板が持ち上がってくれるので何とか入った・・・というか強引に入れた

バッフル板が炉の上に単純に乗っているだけで簡単に誰でも取り外しできるということは、耐久性だけでなくメンテナンス性の良さにも繋がっている。これを外せば煙突掃除の際に炉内に煤を落とせるし、灰や煤を本体を分解することなく綺麗に炉内全体を容易の掃除できる。

このように単純で故障しない構造なので、錆び防止の手入れをすれば抜群の耐久性を誇る。専門の業者を呼んで費用をかけなくてもユーザーが自分でも簡単にメンテナンスできるのだ。シーズンオフの3-4万円のメンテナンスコストが浮くということは20年使うと仮定して数十万円のランニングコストの差が出てくるということだ。本体もまず壊れないので部品交換の必要もない。薪ストーブそのものの定価は正直かなり高い設定だけれどもトータルコストを考えたら、絶対に安くつく。

薪ストーブを販売して施工する立場の私の場合には「性能が良い」とか「使い勝手が良い」とかいう日常のことだけでなく「耐久性が良く長期に渡って故障しない」「メンテナンス性が良い」というところまで考えて(※)お客様にお勧めしている。累積して増えてくるお客さんに納めた薪ストーブが、ある程度の期間を経過してから経年劣化で故障しまくったら、将来的に対応し切れなくなるからだ。ハンターはそういう意味でも非常に優れた製品だと思う。

※設置した販売店が倒産したり、存続していても対応してくれないSOSで、スクランブル発進してメンテナンスしている私なので、長期に渡って故障の少ない薪ストーブを勧めたいと思っている。

万一故障しても、鋳物ではなく鋼鈑製なので、近所のそこらへんの鉄工所でも部品を作ったり、修理できるということも大きなメリットだ。輸入元や販売店やメーカーがコケても何とかなる安心感がある。(大手の輸入代理店でも途中で扱いを止めたり、部品が入ってこなくなることは実際にあるのだ)そういう時でも使い続けることができて買い換える必要がないのだ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
resize5034.jpg
天板の温度が上がる鋼鈑製のハンターでハンバーグを焼いてみた。このように広い天板で、一気に大量に焼ける。バリバリ料理に活用したい人にも余裕で応えてくれる。クッキングストーブとしてもバリバリ使えるのも魅力だ。

resize5035.jpg
ふわふわの美味しいハンバーグが完成


ハッピーコールグルメパン★キッチンタイマーおまけ付き★ハッピーコールグルメパン★キッチンタイマーおまけ付き★
()
不明

商品詳細を見る



南部鉄器 及源 ダッチオーブン天火 24cmノーマルスキレット F-410南部鉄器 及源 ダッチオーブン天火 24cmノーマルスキレット F-410
()
及源

商品詳細を見る


resize5033.jpg

resize5032.jpg

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
23日(金)の午後から夜にかけて静岡県富士宮市に滞在します。これからする薪ストーブ設置工事の現場調査と、コンサルした既存のユーザーとの交流と情報交換です♪

翌日24日(土)は特に予定もなく帰るだけなのですが、もし静岡県周辺の区域から千葉までのこの地図に表示されているエリアでのどこかでコンサル、レクチャーなどの、ご要望があれば寄らせていただきます。

resize5069.jpg

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ハンターは「立ち上がりが早い」「操作が簡単」「耐久性が高い」と非常に魅力的な薪ストーブだけど、それだけではない。

炎が綺麗なことも特筆できる。難しい操作をしなくても、安定した綺麗なオーロラの炎をオートマチックに誰でも楽しむことができる。





ブログ村ランキング:オリジナルバナー
私が慣れ親しんでいるドブレの場合には薪ストーブの空気調整では、ミリ単位で調整レバーを動かして微妙な空気の流れをコントロールしてやるのも醍醐味の一つだ。一次と二次の量を微妙に調整することで、高効率と高燃費が実現する。

一方の最近導入したハンターは特にそういう微妙な調整を必要としない、非常にラクチンな取り扱いが可能なのだ。空気レバーは一次と二次の二箇所あって、それぞれ無段階に微妙に調整することもできるけれども、きちんと初期設定してやれば、その必要はなくなる。適当な温度まで上がったら、空気調整レバーをスイッチのようにオンオフする感覚で閉めてしまえば良いのだ。難しいことを考えずに、気軽に誰でも使えるという意味での非常にオートマチックに近い感覚で誰でも簡単に使える。

その初期設定の方法というか、秘密は背面からの二次燃焼用の空気取り入れの弁の調整にある。一次、二次を完全に閉めた時の供給空気量をプリセットで決められるのだ。この開度は、設置場所の標高(気圧)、煙突の長さや配管ルートによって最適値が違ってくるので一概に何ミリと言えないけれども、一次、二次に空気レバーを全閉にした時に、気持ち良く燃えてくれる空気量にしておけば、前面の手動の空気調整レバーで微妙な空気の調整をする必要がなくなるのだ。(調子に乗りすぎて、この弁を閉じすぎると、空気レバーの微妙な調整が必要になるので面倒になる。適切なところに調整して、あとは煙突ダンパーでコントロールするのが快適だ)
resize5028.jpg
背面からの空気調整弁を極端に開いたところ

resize5027.jpg
この辺りが最適だった

resize5029.jpg
調子に乗ってもっと絞ってみたところ(ちょっと酸欠状態で背面からの噴出しが弱くなる)

この弁の調整を最適にしておけば、手動での空気調整レバーはスイッチのようにオンオフ感覚で使える。微妙な使い勝手のテクニックは不要で、誰でも簡単に安定したオーロラ炎を作ることができる。

resize5030.jpg
この弁で背面からの空気の噴出し量が調整される

resize5031.jpg

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
立ち上がりが早い鋼鈑製の薪ストーブの場合には、鋳物製やソープストーン製に比べて、重量が少ない分だけ物理的に蓄熱という意味では不利だけれども、それでも致命的に悪いというわけではない。

むしろ鋼鈑製で折り曲げたり溶接で作られているという構造上、空気の漏れが少なく気密が極めて良いので、本来の設計通りの空気の流れを長期間維持できるというメリットの方が大きい。(ガスケットやセメントで気密を確保するタイプの薪ストーブの場合は経年劣化で気密も悪くなるけど、鋼鈑製の場合そういうことがない)

ハンターの最後の薪の投入から8時間後の一夜焚きの後の炉内の様子を紹介しよう。

resize5022.jpg
表面温度は50℃程度で、触ると暖かさを感じるレベル
(鋳物やソープストーン製だと60℃程度だと思われる)

resize5023.jpg
灰の中からは熾き火が残っている

resize5024.jpg
トングで灰から出せば、元気な熾き火が復活

resize5025.jpg
無造作に中割りを中心にボコボコ熾き火の上に乗せれば、すぐに着火するレベルだった

一晩焚いて、ガラスがこれだけ綺麗なこの状態も特筆できる。これはガラスを拭かないままの状態で撮影したもの。

resize5026.jpg
再稼動から15分後には天板の温度は250℃まで上昇

このように、鋳物製やソープストーン製と比較しても遜色のないレベルの火持ちと燃費があり、特に鋼鈑製だからと言って悪いとは言えないことも実感できた。

前から感じていたことだけど、翌朝の炉内の熾き火の量は、炉内の容積(どれだけ薪を突っ込んで燃やしたか)によって決まってくるので、薪ストーブの素材(鋼鈑、鋳物、ソープストーン)の違いはあまり関係ない。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
天板が広く、温度が簡単に高くなる鋼鈑製の薪ストーブ「ハンター」の天板は料理にフル活用できる。

resize5017.jpg
5個の鍋を同時調理可能

resize5018.jpg
ヤカンのお湯をボコボコ沸騰させるのも楽勝、ホットケーキもすぐに焼ける

resize5021.jpg
天板でスパゲッティを茹で、ソースを同時に作成

resize5020.jpg
大量のお湯もボコボコ沸騰

resize5019.jpg
何の不足感もなく、普通に茹で上がる

強力な火力で、炉内を使わなくても、天板だけで、たいていの料理ができてしまう。煮物だけでなく、焼き物も含めて熱量の不足を感じることはなく、不自由しない。鋳物の薪ストーブで天板だけで調理すると、かなり気合を入れて焚き込む必要があるけど、鋼鈑製のハンターの場合には、普通に焚きつけ後30分くらいでボコボコお湯が沸騰するレベルで、料理をする上でも使い勝手が非常に良い。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
鋼鈑製のハンターの天板の温度は極めて高くなる。

場所によってかなり温度分布に違いがあるが、焚きつけ直後のガンガン焚いて立ち上げている状況で、まだ各部の温度分布が安定しない状態の様子だ。炎が舐めていく煙突側面辺りが一番温度が高くなってピーク時には500℃オーバーに達する。この状況の時に各部の温度を放射温度計で測定してみた。

resize5014.jpg
煙突の口元辺りは400℃

resize5016.jpg
天板中央部分で250℃(バイメタルの温度計を置くならこの辺りが良いだろう)

resize5015.jpg
二次燃焼の空気取り入れ口付近の天板前面部分は200℃以下

お湯をなるべく早く沸かしたいならば、ヤカンを置くのは煙突の左右が一番良いだろう。逆に保温とか長時間の煮込みの場合には、天板の前面というように、必要に応じて場所を使い分けてやるのが合理的だ。

鋳物の薪ストーブだと天板の温度が150℃以下で、まだあまり暖かさを感じないような時間しか経過していなくても、鋼鈑製のハンターだと500℃近い部分になってくれる。これが室内に早く暖かさを伝える秘密だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
ハンターストーブを導入して、三週間ほど連続で使い込んで評価してみた。

resize5008.jpg
上から着火方式で焚きつけてみる

resize5009.jpg
順調に燃え広がっていく

火を入れてすぐに感じることだけど、鋼鈑製のハンターは熱の伝わり方が鋳物製の薪ストーブとは比較にならないほど早い。暖かさをすぐに実感することができる。焚きつけ後30分後には天板のヤカンのお湯がボコボコ沸騰している。焚きつけ後30分後に家を出るために、その途中に天板でトーストを焼き、沸かしたお湯でコーヒーを飲むことができる。

resize5012.jpg

resize5013.jpg

このように料理に活用できるだけでなく、火をつけて早く温まるという特徴は「別荘に到着してすぐに温まりたい」「朝起きて薪ストーブに火を入れたらすぐに温まりたい」というようなニーズを満たしてくれる。普段からずっと薪ストーブに火が入っているような使用環境であれば立ち上がりの遅い鋳物製やソープストーン製などでも問題ないけど、点けたり消したりするような環境だと使い勝手が極めて良い。

また、後日紹介するけど、鋼鈑製であるだけでなくバッフル板が取り外し可能な設計で、全体的に単純な構造になっているので、壊れ難いというのも特筆できる。つまり針葉樹だけをガンガン焚いても、割れたり、曲がったりするリスクが少ないので、安心して焚くことができる。

そして温度が上がってから空気を絞ると、安定したオーロラ燃焼が長時間続いてくれる。難しいテクニックや微妙な調整を必要としないで簡単な空気調整のレバー操作の開閉でオンオフのスイッチのようなオートマチックな印象だ。

ガラス面の全く雲らないというわけではないけど、一日焚いても比較的綺麗で、ガラスを拭かなくても炎の鑑賞に邪魔になることもない。数日に一回の焚きつけ前に拭けば、事実上十分という感じだ。

つまり立ち上がりが早く、操作が簡単で、炎が綺麗で、メンテナンス性も良く壊れ難いう、非常にユニークで弱点の少ないモデルだと思う。

問題点(欠点)としては、定価(値段)が高いこと、デザインがクラシック的でダサいことの二点だろう。でも、この二点が受け入れられる人だったら、きっと満足できるだろう。これまでの鋳物製になかった立ち上がりの早さや、耐久性は、質実剛健で実利を取る人にとって魅力的だろう。

resize5011.jpg
綺麗なオーロラ燃焼が長時間安定して続く

resize5010.jpg
炉内の背面部分からの二次燃焼の空気の噴出し

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
頑張って薪割りして綺麗に積んであるけど、トタンでも何でもいいから屋根をかけて雨が直接当たらないようにしないと、腐ってしまったり、十分に乾燥しないので、もったいない。

resize4986.jpg

resize4987.jpg

理想的な薪になるか、残念な薪になるかの分岐点にある感じだった。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
非常に珍しいので、ちょっと試しに使わせてもらった。

ホームセンターで売っている普通の100Vの電動チェーンソーはパワー的に物足りないけど、この三相200V仕様の電動チェーンソーはパワフル、かつトルクフルでエンジン式と遜色がなかった。

resize4985.jpg

resize4984.jpg

resize4982.jpg

resize4981.jpg

音が静かで、気軽に使えるというメリットは大きい。ちょっと重いけど、自宅周りで玉切り専用に使う分には、持ち運ぶわけではないし、チェーンソーの重みだけで切れるし、特に問題ないと思った。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
室内の壁に壁紙(クロス)を使わずに漆喰で仕上げた素敵な内装。その漆喰の壁に調和する、漆喰仕上げの炉壁。

既存の壁の前に空気層を確保してコンクリートブロックを積んで、モルタル下地を塗り、その表面を漆喰で仕上げる。パッと見たら、炉壁がないようにすっきり見える。蓄熱性とシンプルなデザイン性が調和したお勧めの炉壁だ。

昔のレトロなテレビみたいな雰囲気のビンテージだから、部屋にさりげなく置いてある感じでインテリアに溶け込んで違和感がなくなる。レンガやタイルを積み上げたのとは違って、大げさにならないところが良い感じ。

resize4978.jpg

resize4977.jpg

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
新品の薪ストーブだからといって、そのままで完璧で快調に使えるとは限らない。特にガスケットは要注意だ。

以前に「ドブレ700SLの場合新品でもガスケット交換した方が良い」という記事を書いたことがあるが、それは他の機種でも当てはまるようだ。このビンテージも横から見ると扉を閉めてもガスケットが密着してないで炉内の炎が見える状態だった。

resize4976.jpg
横から見るとガスケットが密着してない様子が観察できる

この状態だと空気が漏れて炉内に横からも入ってしまう。本来の設計意図とは違う空気の流れとなり、燃費の悪化、燃焼効率の低下などを招く。実際に炎を見てもこの部分から空気が漏れてきて、変な燃え方になっていた。

燃焼中だったら目視確認し、燃焼してない時であればお札をはさんでみてスルリと抜けてしまうかどうかで誰でもチェックできることだ。

生産してから納品されるまでのタイムラグの間に固着してしまったり、潰れてしまっているのだろうけど、メーカーのドブレ社では「ガスケットは消耗品で、いずれ交換するのだから、その時に直ればいいだろう」という感じで考えているのかもしれない。日本での輸入元のメトスでも全品検査しているという建前だけど、現実的には細かく見ないと判らないこういう部分は見逃しているのが実情なのだろう。露骨な錆び、ガラスの割れなどの大きな誰が見ても判るような部分でない場合にはスルーして出荷して、後は販売店任せとなっていることが良く解る。

こういう実情があるので、その薪ストーブの機種について、本当に良く知っている販売店以外で購入、設置すると、本来の能力や性能を発揮できないことになる。知らずに「こんなものだろう」と、このように使われているケースも多いと推測される。

薪ストーブや煙突はメンテナンスや使いこなしが必要な製品なので、きちんとフォローできる対応力のある販売店を選びたい。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今回、ビンテージのレクチャーで訪問した愛知県のお家では、なんと、スライド煙突なしで、薪ストーブの口元から、煙突を上部に積み上げていくという煙突施工だった。今まで全く見たことのないやり方で、びっくりした。

resize4975.jpg
溶接跡が真後ろにきてない/二重断熱煙突の直管のみでスライド煙突を使ってない

この方法だと「メンテナンスのため天板を取り外す必要がある」「ダンパーをつけたい」「薪ストーブを入れ替えたい」というような状況が発生した時、屋外の煙突トップから全部バラしての大工事となってしまう。しかもこの家は吹き抜けなので屋内も足場をかけないと作業できない。とりあえず設置した直後だけのことを考えて、後に何の問題もなければ良いけど、将来のことをあまり考えていないような感じだ。

スライド煙突は定価が33,000円位の部材だけど、それをケチると後、後日、何かあった時に大きな負担が発生するわけで、室内足場、屋外の雨仕舞いから全部やりなおしと、桁違いの労力、時間と出費となるのは明白だ。

もしかして薪ストーブのことをあまり知らない大工さんとか、工務店に設置を頼んだのかもしれないと思って、施主さんに訊いてみたら、そんなことはなく、それなりの規模で営業していている薪ストーブ専門店(※具体的な店名は営業妨害になるといけないから伏せておくし、質問いただいても回答できない)ということで、理解に苦しんだが、よくよく考えてみると、大手で大規模に薄利多売でやっている薪ストーブ専門店ならば、一件づつの案件では原価を抑えて極力利益を確保しておいた方が良いということかもしれない。万一のことがあって、将来的に桁違いの費用がかかるにしても、それは極々一部の案件だろうかし、お客が負担することだから、その方が合理的という判断なのかもしれない。(後になって「やっぱりダンパーつけたいとか「薪ストーブ入れ替えたい」というお客はほとんどいないということだろう)

おっかなくて、私にはとてもできない驚きの施工方法だった。「ビンテージはバーミキュライトのバッフル板を取り外せば、煙突掃除の時に煤を炉内に落とせるから大丈夫」ということだろうが、ある意味、その割り切りに感動してしまうくらいだった。私の場合はどうしても、コストよりもメンテナンス性を重視してしまうので、高めの見積もりになりがちだけど、大手は違うなと思った。(さすがにバッフル板が外せない機種の場合はスライド煙突を使うのだろうが・・・)

さらに、別の観点からだけど、この煙突は国産の高木工業のもので溶接痕が非常に目立たない製品なのだけど、その向きを普通は真後ろに揃えて目に付きにくくするのが普通だと思っていたけど、全く意識することなくバラバラになっていた。一番下の煙突は左向きで、その上からも揃ってないで全部バラバラだった。あまり神経を遣って施工してないという印象を受けたが、もしかしたら溶接痕に気づいていなかったのかもしれない。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
取り扱い説明書を見ても、天板のどの部分の温度か明記されていないのが謎だ。

ビンテージに限らず、他の機種でも言えることだけけど、一般的に多く使用されているバイメタルの温度計だと、温度計を置く場所によって温度がだいぶ違う。焚きつけ後30-60分程度しか時間が経ってない場合、煙突付近の天板中央部分に350℃の時に、天板のコーナー部分は250℃と、同じタイミングでも場所によって100℃近くも温度が違うのだ。

resize4974.jpg
ビンテージ50の煙突手前中央部分の最も温度の高い位置で350℃の時には・・・

resize4973.jpg
コーナー部分の温度の最も低い位置は250℃

温度が最も高い位置で一喜一憂する必要はない。その部分の温度だけでビビって空気を絞ってしまうと煤を大量発生させることになる。

私は取り扱い説明書の温度の説明に『天板の最も低い部分の温度が』あるいは『天板の平均温度が』という文言を添えると良いと思う。

そのためにも放射温度計を入手して、各部の温度を測って欲しいと思う。天板の温度の分布、ムラがあるうちは、十分に薪ストーブ全体が温まっていないと判断できる。天板全体の平均温度をきちんと把握すべきだけど、一箇所に置いたバイメタルの温度計だけでは全体の温度を把握するのは難しいと思う。それよりも手の平をかざして、しっかり天板全体が熱くなっているかどうか感じ取った方が良いくらいだ。


放射温度計 E 防塵防水 デュアルレーザーポイント機能付 放射率可変タイプ 73036 シンワ測定放射温度計 E 防塵防水 デュアルレーザーポイント機能付 放射率可変タイプ 73036 シンワ測定
()
シンワ測定

商品詳細を見る


もし、バイメタルの温度計だけを使うなら天板の右肩か左肩の一番隅の温度の低い部分に置くのが良いと思う。その部分で250℃を目安に判断すれば間違えないと思う。

天板中央部分の貴重な平らなスペースは温度計を置くよりも、ヤカンや鍋を乗せるべきだろう。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
先日、愛知へ煙突掃除のために緊急出動すると告知した。あまりに突然だったので、今回は手を上げてくれる人はいないかと思っていたが、偶然今回の煙突掃除の訪問先の近くの人からレクチャー依頼があった。

煙突掃除の後に現地に一泊して、翌日、午前中いっぱいかけてレクチャーを行った。

新築の家にビンテージを導入したそうだ。黒い塗装の木の外壁のユニークな家で、内部は漆喰塗りの素敵なお家だった。

resize4989.jpg
施主さん自らキシラデコールで塗装したそうだ

resize4969.jpg
山の中に工房と住宅を隣接して建築した薪ストーブをやるのに最高の環境



resize4968.jpg
煙突掃除はバルコニーから安全かつラクにできる合理的な設計

resize4971.jpg
普段は下から着火方式で使っているということだったので、今回は上から着火方式を披露した

resize4970.jpg
ガンガン焚いて温度を上げていく。室内の柱に天然木を皮付きのまま使っているところが斬新だ

resize4972.jpg
温度を上げて二次燃焼の状態になったところ

空気と温度管理の調整のコツ、薪の追加投入の方法、メンテナンスのやり方など一通り、時間をかけて丁寧にレクチャーしてきた。これまで疑問に思っていたことが解消されて、ご満足いただけたようだった。

私も他店で施工した(驚きの)実例を詳細に見ることができるので、勉強になる。



ブログ村ランキング:オリジナルバナー









薪ボイラーの煙突が詰まってしまったと愛知からSOSが入った。使えないと困るだろうから、最優先で緊急出動した。

resize4946.jpg
蓋もタールが固着してなかなか開かなかった

resize4945.jpg
煙突の中は完全に煤やタールで固着して詰まってる状態だった

resize4947.jpg
ヤバイフレーク状の煤が大量に付着していた

普通にブラシが通らない状態だったので、鉄棒を突っ込んでガリガリ削りとって、どっさりバケツ何杯分もの煤を回収した。身体中、煤臭くなってしまった。

煙突掃除のことを考えてない蓋が一箇所の施工で、しかもオールシングル煙突だったので大変だった。

私が煙道設計する場合、オール二重断熱煙突で、メンテナンス用の蓋を二箇所の曲がり部分の両方に設定するけど、そこまで考慮して煙道設計しているのはあまり見かけない。

resize4949.jpg
煙突掃除が終わったので、火を入れてもらった

resize4948.jpg
無事に煙突トップから煙が出て開通して一件落着

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
りんごを大量にいただいたので、アップルパイを作ってみた。

1.リンゴは砂糖と一緒にストーブとトップで煮込んで柔らかくする
2.パイ生地にリンゴを入れる
3.ケーキの焼き皿はダッチオーブンの底から浮かして入れる
4.弱めの熾き火の中で10分前位焼く

resize4929.jpg

resize4927.jpg

resize4928.jpg

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
shitara_machi.jpg

煙突掃除の依頼が入った。症状を聞くと「扉を閉めると、燻って炎が消える」ということなのでトップが完全に詰まってしまったパターンだろう。この時期に使えないのはキツイのでスクランブル発進することにした。

明日の午後到着予定で青いルートの新東名で往復する。この周辺の方で、明日、1月8日(木)の夕方から夜、もしくは9日(金)にお会いできる方がいたら、声をかけて下さい。

薪の配達もお受けします。


ブログ村ランキング:オリジナルバナー
乾燥から保管、運搬まで一貫して農業用の収穫コンテナで行うのも合理的だけど、見た目が「ダサい」ことが問題だ。それから室内に搬入する際に、そのままだと網目の隙間から木屑が落ちるという問題もある。新聞紙を底に敷く対策もあるけど、全部のコンテナにその対策するのは現実的ではない。

そこで室内に搬入する時に、そのコンテナを木の箱に入れて隠してしまうという作戦を取ってみた。

resize4922.jpg
このままの状態で室内に持ち込むのは躊躇される農業用の収穫コンテナ

resize4923.jpg
コンテナの取っ手部分を握っても、手が箱の内側に当たらないサイズで、廃材利用の木枠の箱を作ってみた

resize4924.jpg
蓋を閉めれば、ただの木箱になる。踏み台や椅子としても使える。農業用の収穫コンテナむき出しより、ダサさが解消された?

resize4921.jpg
お客様へ納品するパソコンのセットアップ用の台として使ってみた
http://work.exblog.jp/20659164/

resize4925.jpg
底にはキャスターをつけて自由に移動できるようにして搬入時もラクにコンテナを玄関から室内に転がせる

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今シーズン薪ストーブを導入したお客様から「焚いても全然温かくならない」って言われた。

取り扱い説明の時に(奥様が不在だったので)ご主人様に対して、ガツンと焚いてやって見せたのに、ご主人様が、その通りにしないで、薪を2本、3本とチマチマと燃やし続けていたらしい。薪ストーブ本体が温まる前に薪が燃え尽きて、次の薪を入れるという繰り返しをしていたらしい。

第二弾の取り扱い説明を(ご主人様が不在の時に)奥様に対して行った。実際に薪ストーブを焚くのはご主人様で、奥様はあまり触れてないようだけど、本来の薪ストーブの能力を実感してもらった。

resize4918.jpg
焚きつけしたらワンちゃが寄ってきた

resize4920.jpg
温かさが感じられるようになってきたら、猫ちゃんが寄ってきた

resize4919.jpg
オーロラ状態になって本来の能力を発揮して、温かさを実感してもらった

わずか10日ほどの使用期間にも関わらず、私が焚いたら煙突から煤が噴出してきてびっくりした。低温で燻らせていたらしく煙突内に煤がコーティングされていたようだ。その煤がドラフトで剥がれたという状況だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
薪ストーブ設置コンサルは、国内の正規品を使うケースもあるし、個人輸入代行で部材を調達してもらうケースもある。

どちらのパターンでも対応しているけれども、個人輸入代行ならではの注意事項を改めて説明しておきたい。個人輸入代行の場合には、値段は安いけれども、それなりのリスクがあることも心得ておいて欲しい。それが受け入れられない人の場合には、値段の高い国内正規品を選択して欲しい。

まず、個人輸入代行で入ってきた品物に関しては、品物の現状有姿が優先だ。事前にカタログや仕様書で確認した、そのままの寸法やサイズ、形状の品物が来るとは限らない。海外製品の場合、仕様が勝手に変更されるのはごく普通のことだ。全く違う名称や機能の部材が来たのであれば問題だけど、同じ名称と機能のパーツであれば文句を言えない。そもそも「輸入代行」とは、一般のお店での品物の販売ではないので「届いた商品の破損」「注文した商品と別のものが届いた」などの輸送上の問題以外は、本来であれば、対応する必要はないのだ。

resize4912.jpg

resize4909_2015010422285055b.jpg

resize4910.jpg

カナダ製のフラッシングの雨仕舞いパーツはステンレスではなくガルバ(亜鉛メッキの薄い鉄板)で、スポット溶接でコーキングでシーリングしているだけという品質

ちなみに国産の場合にはオールステンレスでシームレス溶接で仕上げてあるので、長期に渡る耐久性の違いは明らか。

このあたりを、日本での普通の買い物と勘違いしないようにして欲しい。買い物をしたのではなく、輸入代行を依頼したのだから、「思ったものと違う」というのは、こちらの責任ではない。パーツが思っていたものと違う場合には、現場で試行錯誤して、加工したり修正したりする臨機応変さが求められる。DIY なのだから、現物を活用するか、気に入らない場合には、自己責任でパーツを製作するしかない。海外製の部材を使う場合には、そのくらいの覚悟はしておくべきだ。(これまで私が見聞きしてきた経験から、海外製の部材を使った場合には、何の問題もなくスムーズに行く方が少ないくらいに考えておいた方が良いと思う)

いずれにしてもコンサルの場合には「ボランティアでの指導とお手伝い」という立場でやっているので、後になってから「思っていたものと違う」と責任を押し付けられても対応できない。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
年末に仮設で作成したチムニーだけど、大工さんの都合がついたので、新春早々に仕上げに入った。

resize4885.jpg
仮設のサイディングと胴縁を撤去して、下げ振りを利用して下地の位置を決める

resize4886.jpg
サイディングの下地を作成

resize4888.jpg
サイディングを貼っていく

resize4887.jpg
無事に完成

重厚感ある印象の黒いサイディングで、お客様のイメージ通りに綺麗に仕上がって、ご満足いただけた。

来週、チムニーの左右の大屋根部分の雨樋をつけたら、工事は全て完了となる予定。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー