




それぞれが個性的なお店で、どれ一つ同じような印象を受けることはなかった。個別の店舗の印象を述べる前に、まずは全体的、総括的なことを書いておこう。
ベルギーは日本で言えば四国ほどの面積。そこに200店の薪ストーブ店があるそうだ。つまり日本で言えば一つの県あたり50店あるということになる。実際に今回の5店の訪問は一日で済んでしまった。移動距離があまりないからだ。一つの店舗から、もう一つの店舗まで車で5分、10分ということもざらだった。ドブレ社の営業さんが手配してくれた店舗の他に、自由行動で私が自転車で郊外の町を走った時にも偶然見つけたくらい、薪ストーブ店そのものが、珍しいものではないことが理解できた。
日本でも最近は薪ストーブの人気が出てきて、ボコボコ新しい薪ストーブ店ができているけど、ベルギーでは親の代、祖父母の代から続いている老舗の個人商店みたいな感じが多い。夫婦や兄弟、親子などの身内でガッチリ固めて、手の届く範囲の仕事をしているわけだ。
だからたまに「個人輸入でベルギーの小売店から」という話があるけど、英語すら通じない店が多いのは、そういうわけだ。英語が通じたり、日本向けに対応してくれる店を見つけるのが、なかなか難しいということも、実際に行ってみて実感した。
日本の専門店とは違って、薪ストーブだけを売っているわけではなく「暖房器具屋さん」という印象の方が強かった。ペレットはもちろんだけど、ガス、石炭などの他の暖房器具と一緒に併売されている。また埋め込み型の暖炉の展示もけっこう多かった。
暖房器具屋さんにとどまらず、家電屋さんみたいなところで、エアコン、冷蔵庫や洗濯機と一緒に薪ストーブが売られていることもあった。(下の2店舗がそう)
