FC2ブログ

春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
工務店が設置、施工した薪ストーブの煙突の依頼を受けた。自社で施工した案件のアフターメンテを自社でしないで他社に丸投げっていうのがすごいと思うが、工務店で雇った大工さんが施工したのが実情だろうから、それも無理はないだろう。家を建てた大工さんに「煙突掃除行ってくれ」って言っても、まずやらないだろう。

現場に行くと、ホンマの中国製鋳物薪ストーブ&オールシングル煙突施工の典型的なパターン。

DSC_0795.jpg
壁、天井と、シングル煙突の離隔距離を無視した施工

炉壁もなしなので、天井、壁ともに火災のリスクが高い。本来であれば、シングル煙突の場合1メートルくらい可燃部分との離隔距離を取らないと、非常に危険だ。

私は屋外側はもちろんのこと、室内側も二重断熱煙突を使っての施工を基本としているので、こういうびっくり案件は、とても勉強になる。

DSC_0797.jpg
煙突内は完璧に煤で詰まっていた。

DSC_0798.jpg
煙突掃除の後に試し焚きして、問題なく燃焼するのを確認

DSC_0799.jpg
壁面内部の間柱、ベニヤが焦げていることが容易に想像できる(隙間から煙が立ち上がっている痕跡が外壁に付着)

こういう場合でも、元請けの工務店のメンツをつぶせないので、施主さんにも工務店にも、どこまで突っ込んで話していいのか判らない。下請け仕事の場合には、黙って言われた煙突掃除だけするしかないのだけど、複雑な気分になる。

私から見たら、あり得ない施工だけど「焚き続けると、やがて煙突が煤で詰まって、これ以上は焚けないから、火災にならない」という非常に高度な設計なのかもしれない。ひたすらローコストを極めた、こういう施工は、全国的にも、かなり多いと思う。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

強制排気ファン&オール二重断熱煙突の施工で、6メートルの横引きにも関わらず、真っすぐ屋根からストレートに抜いたのと同じような燃焼となった。

ディファイアントは普通のストレートの煙突の場合でも、直径が8インチの煙突の方が6インチより良い燃焼をするが、強制排気ファンのレベル制御により、排煙のパワーを6段階で自由に制御できるので、よくある6インチの煙突接続時より気持ち良く燃えるレベルで調整した。薪ストーブの燃焼の状態で一々コントローラーをいじるのも面倒なので、焚きつけからダンパーを閉めての安定燃焼まで、いじらなくても総合的に良いと思える位置にセットした。

マニアックに焚きつけ、焚き上げ時、安定燃焼時と、その時の段階に応じてコントローラーで排気レベルの調整をするのもありだけど、一般的にはなるべく操作することなく、済ませた方が良いと思う。薪ストーブを使用する時に電源スイッチを入れて、コントローラーは一々、調整しないで済むレベルをセットしてしまえば、それでOKだ。

DSC_0784_20200116224556afe.jpg
ダンパーを閉めて二次燃焼モードに移行

DSC_0790_20200116224608b67.jpg
触媒が真っ赤になって内部で排煙が燃えているのが二次燃焼室のカバーの隙間から見える

DSC_0785.jpg
右肩の部分で250℃以上

DSC_0791.jpg
触媒に挿入した背面の温度計も適温を示している

DSC_0789.jpg
熾火がたくさんできたら、ガッツリと乾燥薪を投入して、しばらくダンパーを開いてしっかりと温度を上げるのがコツ

ダンパー式の触媒機を使っているユーザーによくある誤解で、薪の投入の時だけダンパーを開いて、投入直後にすぐに閉じてしまう使い方だと、煙がくすぶりつづけていて、煙突が詰まってしまう。

まずは、ダンパーを開いて投入した薪の表面が完全に黒くなって、なおかつ、一部赤くなるくらいまでガッツリ燃やして炉内の温度をしっかりと上げてから、ダンパーを閉じるのが正しい使い方だ。その温度域まで上げないと、触媒は全く機能しない。

このことは強制排気ファンの有無に関わらず、一般的な煙突でも共通している触媒機の使い方だ。

今回の煙突改修工事&レクチャーで、この古民家で、この冬の厳寒期に、ディファイアントが本来の性能を発揮して、大活躍できるようになった。ディファイアントのような大型機種は、古民家などでガツンと焚いてこそ本領をを発揮してくれるので、この現場にぴったりだ。ストーブの機種の選択は良かったので、あとは煙突の問題をクリアすれば良かった。

かわはら薪ストーブ本舗では「工事をしたらそれで終わり」ということでなく、ユーザーが正しい使いこなしができるように、丁寧にレクチャーを行って、薪ストーブの本来の性能を発揮できるように心がけている。薪ストーブはどこで購入、工事、設置しても同じではない。幅広い選択肢の中から最適な組み合わせを提案して、なおかつ、使いこなしが重要な商品なので、きちんとフォローしてくれる施工店を選択すると良い。

近くで納得のいくところがなかったら、遠方でも構わないので、遠慮なく相談して欲しい。全国どこでも対応している。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

これまで、煤だらけ、煙だらけで、まともに燃えなかった古民家リフォーム現場へ素人施工のディファイアントだけど、煙突改修工事の結果、完璧な燃焼状態になった。

DSC_0775.jpg
細薪なしのラフな焚きつけをして、扉を全開にしても、まったく室内側に煙が出てこない

従来は煙突から煙が排煙されずに、部屋中が煙モクモクになっていたそうだ。この時点で、すでにお客様のテンションが上がる。まだまだ序の口で、本番は薪ストーブ本体が十分に温まるまで1時間くらいかかるので、この間に工事の後片付けを行った。

工事の資材や工具や梱包材などをすべて車に積み込んで撤収準備ができた頃に、薪を追加投入して、さらに炉内温度を上げていく。

DSC_0786.jpg
6メートルの横引きだけど、全く問題なく綺麗に燃焼している

ちなみに、今回も既存のメーカー不明煙突とのアダプターが用意されている国産の新宮商工の二重断熱煙突を使って施工した。横引き部分は既存のメーカー不明煙突だけど、薪ストーブの上の縦の部分、Tの部分までが新宮商工の二重断熱煙突だ。とても綺麗に施工できて、良い感じだ。

DSC_0784.jpg
口元から二重断熱煙突で、排気温度を下げないようにして、煤の付着を最低限に抑える

DSC_0790.jpg
二次燃焼室のカバーの隙間の横一筋のオレンジの直線の光で、内部で触媒が働いているのが見える

従来は一度もここまで温度が上がらなかったそうだ。「触媒の部分が赤くなったのを初めて見た」ということだった。ちなみに点火前の本体の点検の際に、二次燃焼室の触媒の下にタール状、フレーク状の煤が落ちていたのを回収した。きちんと燃焼すれば二次燃焼室の下は真っ白な灰だけが正常なのに煤が落ちているということからも、いかに燻ぶっていたのかの証拠だ。煙突改修後は、劇的に燃焼の状態が改善された。

DSC_0792.jpg
薪の追加方法、ダンパーの操作方法、温度管理の方法まで、時間をかけて正しい使い方をレクチャーした

シングルで横引き6メートル、縦3メートルの既存の煙突では実現できなかった、完璧な燃焼を実現できた。このように、同じ薪ストーブと薪を使っていても、煙突次第で全く燃え方が違うということが、今回のケースからも理解できる。薪ストーブにとっては煙突こそがエンジンであり、極めて重要なパーツなのだ。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

横引き6メートルが6メートルの場合、その3倍の18メートルの縦の煙突があれば、セオリー通りだ。

今回の現場の場合には、地上から25メートルプールの縦くらいの高さのタワーを建てて、そこに煙突を装着すればOKということになる。物凄い基礎が必要になるし、タワーの建築費用は莫大になるだろう。原理原則に忠実にやれば、こうなるが、現実的ではない。

そこで、縦の長さでのドラフトを稼ぐ変わりに強制排気ファンを、屋外側の立ち上げ部分のトップに装着する作戦を取った。

DSC_0788.jpg
軒先から上に立ち上げて、すぐに強制排気ファンをトップにつけた

屋外の折れ曲がり部分は十の字のクロスの蓋で、ユーザーが用意したブラシを通す際のメンテナンス性に配慮



DSC_0778.jpg
焚きつけ時の煙が超モクモク状態も、余裕で排煙

※扉を全開にしても全く室内側に煙は漏れなかった

DSC_0779.jpg
古民家でも、このシステムがあれば余裕でいける



ちなみに強制排気ファンから白い煙が立ち上がるのは、最初の焚きつけ時だけで、炉内温度が上がってきたら、目視確認できる白い煙は出ない。透明な揺らぎだけになる。その状態で撮影しても、何がなんだか分からないので、敢えて焚きつけ直後の煙が超モクモクの状態で撮影していることを補足しておく。

またこの動画だと強制排気ファンの近くで撮影しているために、モーターの音が聞こえるけど、室内にいれば全く聞こえない。

DSC_0783.jpg
室内の横引き部分は、既存の屋外で使っていた縦の二重断熱煙突を室内側に移設して、二重断熱煙突にした

横引き部分の中間地点に、既存の屋外使用のTを挿入して、煙突掃除の際に煙突をバラさずに煤を落とせるようにした



このように、かわはら薪ストーブ本舗では、いかなる場合でもメンテナンス性に関しても十分に配慮した設計をしている。

折れ曲がりの部分に45°のエルボを二つ組み合わせて90°を作って蓋なしで「ただ繋がっているだけで、煙突掃除の際には全部バラさないとできない」という施工をネットでは良く見かけるけど、長く快適に使うためには、どうすれば良いのかというところまで考えられているかどうかで、煙突掃除の際に、大きく時間や手間が違ってくる。これは毎年のことなので、累積すると極めて大きな違いとなる。

DSC_0781.jpg
コントローラーで排気の強さを制御

この現場では中間レベル(6段階中の3-4)でちょうど良かった

「古民家リフォームで、煙突を屋根から出せない」というような今回のような現場だけでなく、「平屋で十分な煙突高さを得られない」あるいは「高気密高断熱住宅で、煙が室内側に逆流してしまう」というような案件の場合でも、この強制排気ファンを使えば、薪ストーブを快適に使うことができる。

「普通のやり方では、どうしようもない」「困った」という場合には、最後の手段として、こういう解決方法もある。

ちなみに強制排気ファンは、国産の物だと30万円程度だけど、今回採用したイタリア製のものだと20万円程度の予算を見ておけば導入可能だ。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村

先日紹介した、古民家のシングル煙突で6メートルの横引き案件だが、改修工事を正式に受注した。

まずは既存煙突の撤去だが、フレーク状の引火性の煤が大量に堆積していて、新品煙突よりも、かなり重量級だった。

屋根の上に立ち上がっている3メートルを取り外すのに非常に難儀した。煤で重くなっているし、内部で煤が固着していてコネクターも外れにくくて硬かった。足場の悪い二連梯子に登っての撤去作業はリスクが高いので、かなり慎重に行って、何とか無事にできた。撤去した煙突を処分して良いならば、上から地面に投げ下ろすのだけど、室内側の横引きに再利用するので、そういうわけには、いかないのだ。

DSC_0771.jpg
トップも軽量化のため叩き落してもこの状態

DSC_0773.jpg
横引きの二重断熱煙突部分もご覧の通り

DSC_0772.jpg
これに引火したら、煙道火災だ

引き続きの室内側のシングル煙突の撤去も、大量の煤が付着していて、取り外す時に落ちてきて大変だった。既存煙突が本来ならば(普通ならば)固定している場所を固定していなかったりで、抜く時にぽろっと根本から外れて、煤が落ちてきて、ドリフのコントのような笑える状態になった。まあ、これは、ある程度は想定していて、事前に部屋にブルーシートを敷き詰めていたので問題なかった。

屋外と室内の既存煙突を全部撤去してから、改修工事に入る。

ちなみに作業中は煤だらけなので、写真を撮っている余裕はなかった。

【↓ 一日一回、毎回、訪問のしるしにポチっと下のアイコン(バナー)をクリック(タップ)して応援いただけると幸いです。一週間の累計クリック(タップ)数がブログ村ランキングの順位(INポイント)に反映しています 】
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村