春夏秋は冬を待つ季節(シーズン2)

DIYで費用を抑えた設置から高級機まで幅広く網羅。メンテナンス、薪集め、薪割り、ダッチオーブン、ピザなどの薪ストーブ料理など使いこなしの話題を中心に薪ストーブライフを充実させるノウハウが満載。初心者からベテランまで薪ストーブや暖炉を一緒に楽しみましょう!
和歌山での新築住宅への薪ストーブ設置工事は、オリジナルのスリット化粧板で、薪ストーブの暖気を二階にスムーズに上げるような施工にした。

resize0685_20161209155815b56.jpg
一階と二階の煙突貫通部分

内部で煙突固定金具で煙突をガッチリと固定した後に、化粧板をかぶせる。

resize0684_20161209155813999.jpg
「かわはら式」のオリジナルのスリット化粧板で暖気を二階に導く

ちなみにスリットのサイズも子供が指を挟んで抜けなくならないように設計してある。(※ノウハウなく適当に中途半端なサイズで、真似してスリットを作ると子供が指を挟んで抜けなくなったり、指の切断という事故が発生するので要注意)

参照URL
http://yuugusekkei.com/contents/03.html

resize0683_20161209155812fed.jpg
二階にも薪ストーブの暖気がスムーズに上がっていく

これまで何件もこのパターンで施工してきたけど、いずれのユーザーからも大好評だ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
今回の和歌山での薪ストーブ設置工事の前日に、その近所で、これまでの自作での二重断熱煙突をさらに改良して、三重断熱煙突にしたという現場を見せてもらった。

resize0666_20161208211547b79.jpg
薪ストーブの口元付近のエルボは黒いシングル煙突だけど、その上からは二重断熱煙突になっている

resize0663_2016120821154349e.jpg
この二重断熱煙突の上にさらに、断熱材と外管を巻いて、太い三重断熱煙突にバージョンアップ

resize0665_201612082115465cb.jpg
屋外も貫通部分から上に立ち上がらずに横引きしてから、上にいく曲がりくねった配管ルート

薪ストーブ本体は中国製のホンマのものだけど、煙突はプラント用の配管を利用して三重断熱煙突にしたそうだ。

二重断熱煙突の時も、けっこう良い燃え方をしていたそうだけど、三重にしてからは、空気を絞っても良好な燃焼をするようになったそうだ。

resize0667_20161208212350f38.jpg
焚き付けの時も室内側に煙は全く漏れてこなかった

resize0668_20161208212352145.jpg
温度が上がってからは、青白いオーロラ炎が継続的に出ていた

resize0681_20161208212910830.jpg
薪から離れたところで、しっかりと二次燃焼している様子が観察できる

煙突が高性能であれば、薪ストーブの機種に関わらず良く燃えてくれるという実例だ。




この炎を見ながら奥様の手料理をご馳走になった。






それから、本物のドローンによる空撮も見せてもらった。安定した飛行、画像にびっくりした。煙突トップの確認にも使えそうだと思った。いちいち梯子をかけて屋根に上らなくてもトップへの煤の付着の状況もチェックできそう。

下の動画は4分のフライトを1分に編集してみた。夜景だけでも綺麗で感動的だけど、最後に私たちのところにドローンが降りてくる画像がリアルで面白い。



ブログ村ランキング:オリジナルバナー
これまでは、シーズンの途中に、煤が詰まって何度か煙突掃除していたということだった。焚き方の指導を受けていなくて自己流でやっていたので、無理もない。そこで、正しい使い方を伝授してきた。

resize0652_20161206195724b67.jpg
まずは、いつもやっているように焚き付けしてもらった

炉の底に太いのを二本だけ、その間に焚き付けの新聞紙や木くずだけでスタート。薪の量が明らかに少なくて、しかも細い薪を使わず、いきなり太い薪につけようとしていた。結果は、途中で立ち消えになった。そういう場合には、灰受け扉を開いたりして、強引にやっていたそうだ。

そこで、上から着火方式を実際にやって見せた。

resize0651_201612061957231bf.jpg
下に太い薪、中段に中くらい、上段に細い薪、そして最上部に焚き付け用の木屑などを組んで火を入れた

resize0650_2016120619572172b.jpg
順調に燃えていき、最下段まで火が回ったら、追加薪を目いっぱい投入

この時もボコボコ無造作に置いて炎に蓋をするのではなく、空気の流れや炎の立ち上がりを考えて繊細に配置することを学んでもらった。

そして、薪を入れた後にすぐにダンパーを閉じるのではなく、しっかりと薪全体が黒く炭化して、十分に温度が上がって、薪全体にしっかり炎が回って、天板の温度が十分に上がってから、はじめてダンパーを閉じること、空気調整は全閉にしないで、炉内が暗くなりすぎないように、絶妙な炎の状態にするようにと、やって見せた。

resize0648_20161206195719737.jpg
一次燃焼の明るい炎と、オーロラのユラユラ炎が半分半分くらいが目安

「目から鱗」とユーザーさんが言っていた。

自己流の焚き方のよくあるパターンは

1.薪の量が少なすぎて温度が上がらない
2.薪を投入したらすぐにダンパーを閉じる
3.空気も全閉にして炎が消えて燻らせてしまう



なのでその真逆をやって見せたわけだ。この焚き方ならばシーズン途中に煙突掃除をする必要はないだろう。




終了後は、地元の人だからこそ知っている、路地裏にひっそりと隠れた居酒屋に連れて行ってもらって交流会となった。とても楽しく、有意義な時間となった。



翌朝は、施主さんの勤務先が陶器工場なので、見学させてもらって、色々と勉強になった。



ブログ村ランキング:オリジナルバナー
室内側がシングル煙突だと、排気温度が下がってしまうので、煤が付着しやすくなるし、燃え方もイマイチになる。

今回は、旧型アンコールのフルメンテに伴って、煙突も入れ替えた。いつも私が使うのは、高品質な国産の高木工業所のもので、こちらの現場も例外ではない。

resize0640_201612061944266ca.jpg
室内側シングル煙突のありがちなパターン

resize0642_20161206194428ed7.jpg
全部、二重断熱煙突に交換した

resize0646_2016120619464059e.jpg
シングル煙突を取り外す

resize0644_201612061944297fe.jpg
室内側も口元まで二重断熱煙突に入れ替える

resize0647_201612061951334c2.jpg
交換後に火入れしたら「今までとは炎の立ち上がり方が違う!」と、奥様がすぐに違いに気づいてくれた

このように薪ストーブ本体や薪が同じでも、煙突が違うだけで、これだけ大きな違いがあるわけだ。室内側シングル煙突のユーザーはそれが当たり前の燃え方だと思って「こんなものか」と使っているのだろうけど、口元付近までのオール二重断熱煙突施工は効果が絶大だ。煙突を入れ替えたユーザーは、皆うその激変ぶりに驚いている。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー
「10年程度使用した旧型アンコールの二次燃焼室が崩壊してしまった」ということでの救援要請が入った。薪ストーブの設置は家を建てた工務店が行ったそうで、そちらからのサポートは期待できないので、私に声がかかったのだ。

resize0641_2016120619213168a.jpg
全てのパーツをバラした状態

resize0640_2016120619213073d.jpg
取り外したパーツ類

resize0639_20161206192128310.jpg
崩壊した二次燃焼室と、新品パーツ

resize0638_20161206192127ed1.jpg
新品の二次燃焼室をセット

resize0642_20161206192132da6.jpg
順次組み立てていく

写真で進行を見ると簡単そうに見えるけど、炉内の固着したボルトやネジを取り外すのも大変だし、再び組み付ける時もナットに手が届きにくい場所だったりして苦労する。切れたボルトを交換したり、ネジ穴のタップを切り直したり、純正のネジやボルトが使えない場合には工夫して代替したり、自分で穴を開けたり別の手段で組み付けるなど、ダメージの具合や、現場の状況に応じた臨機応変さが求められる。純正パーツの入れ替え交換だけでサクっと直ると思ったら甘すぎる。

resize0639_2016120619331302c.jpg
本来だったらタップが切られているはずだった穴に全ねじを通して、両側からナットで締めて固定

resize0638_20161206193312a23.jpg
外側の固定

今回は取り寄せた新品のダンパーユニットの固定穴に本来ならネジが切ってあるのに切られていないので、付属のボルトで固定できないという驚きの洗礼を受けた。そこで穴をドリルで拡大した上で、全ねじで両側からナットで固定するという方法で回避した。ダンパーの軸のすぐ近くなので、ナットをボルトに通すのが大変だ。右側はまだ開けているので何とかなるが、左側は奥まったところにあるので困難を極めた。

天板もセメント固定すると次回のメンテがやりにくくなるので、ガスケット化した。このことで気密も確保できるし一石二鳥だ。この情報は、業務提携している、ありがた屋さんからのもので、本当に役に立った。作業中も疑問点が出た際に電話でサポートを受けて、一人で悩まずに済んだ。

ブログ村ランキング:オリジナルバナー